琉球新報社の「落ち穂」から
2012年3月19日 「基地と憲法 ①」 矢部宏治(書籍情報社代表)
「一昨年の秋から冬にかけて、『米軍基地観光ガイド』を作るため、沖縄にある28の基地をくまなくまわった。・・・(中略)状況は基地によって全然ちがう。嘉手納弾薬庫の警備は特別きびしかったし、その近くにあるキャンプ・シールズにもなぜか殺気が漂っていた。写真家が米兵から身分証明書を見せろと言われたり、車であとをつけられたりということもあった。
その後調べてわかったのは、いくら『フェンスの外側』から『日本の法律を完全に守って』撮影しても、米軍側がそれを機密漏えいと判断すれば、ぼくらは逮捕されてしまうということだった。米軍の法的権利を定めた日米地位協定と、それを実行するため作られた日本の刑事特措法。その有罪ラインは全くの密室で決定されるからだ。しかも罰則は懲役10年と非常に重い」
これが事実なら、怖いことですね。
でも現実には、飛行場の傍で風船をあげ、事故を誘発するような行為も
黙認されています。
基地のゲート前で騒いでも捕まりません。
法律を盾に、傍若無人の振る舞いをしているのは、何も米軍だけではなく、
平和を訴える方々も同じようなものだと思います。
自ら襟を正し、正当な抗議活動をしなければ、平和そのものの意味が
薄れてしまうのではないでしょうか。
反戦平和、命どぅ宝を叫べば、何をしてもいいわけではありません。
その言葉を叫ぶ側が常に正義であるわけでもありません。
守りたいのは何か、県民なのか、それとも自らの思想、主義信条なのか
既に県民の多くの方々に見抜かれていますよ。
さて、北朝鮮がミサイルをここの上空を通過させ発射実験します。
島民を守るために配備されるPAC3に反対されるのですね。
どうして北朝鮮には反対しないのでしょう。
そのようなダブルスタンダードが、とても残念でなりません。