基調報告の小泉親司さん
2日の夕、マリンターミナルで開かれた「下地島の軍事利用を許すな!先島の自衛隊を許さない学習交流集会」に参加した。
まず主催、共賛者側よりサンフランシスコ条約での沖縄の本土からの切り離しから本土復帰運動、そして今日に至る歴史のあらましが語られた。ほんのあらましなのだけれど、きちんと学んだわけではないので理解するのはなかなか難しかった。
基調報告の小泉親司さん(日本平和委員会理事)からは、新防衛大綱で民主党政権がやろうとしていることの説明がなされた。島しょ防衛については何をどのように守るというのか?政府やメディアがあおっている「中国脅威論」も、問題を解決するには外交交渉のほかに道はなく、島しょ防衛は地元や沖縄はもとより、日本を守るためのものではなく、アメリカの軍事戦略に追髄し、沖縄の要塞化を目指すものにほかならない、という。
先の歴史の話ではないが、自衛隊は警察予備隊の最初から、アメリカに創られ、育てられ、片棒を担わされる存在で、近年とみにその一体化を強めている。自衛隊が来れば米軍も必ず来る。それをくいとめるには辺野古のように、地域住民と各地の連帯が必要と、私も思う。
今回の集会も北海道、神奈川、九州など、全国から多数の参加があった。その方たちの報告の中で、東日本の震災を踏まえて直近の課題として、東京湾や東海沿岸で地震があれば、横須賀を母港とする原子力空母ジョージ・ワシントンが津波の引き波で船底を突き、重大な原子炉事故を起こすことが考えられるという、背筋の凍る話もあった(普)