9月20日午後7時から石垣市健康福祉センターで「9・8 八重山地区全教育委員による採択教科書を子どもたちの手に!」 住民集会が開催され、約350人の住民が集まった。女性と学校関係者、しかも管理職の姿が多いのが印象的だった。会場には、八重山地区選出の高嶺善伸県議会議長の姿もあった。
琉球大学の高嶋伸欣先生は「八重山教科書問題は小休止。みなさん、ゆっくりしましょう」と言う。「問題は文科省の国会での答弁に移っている。「教科書無償措置法」と「地方教育行政法」の矛盾を解決しなければならないのが、現状である」という話だった。
その後も、沖縄県内ではこの問題の余波が続いている。沖縄国際大学の教授による、竹富町へのモラル・ハラスメントが起こった。「沖縄のヒトラー」となじったメールを竹富町の教育委員長に送ったそうだが、この教授は統一教会の新聞でインタビューが掲載されたことがあるという。
八重山では、普段、あまり社会的な発言をしないような若い女性が「平等を教える教科書がいいですよねぇ」と話しかけてきたりするようになっている。これをきっかけに、自分の考えを表明し、その説明責任を果たし、自分たちのことは自分たちで話し合って決めることが民主主義であるという実感を感じていけるような空気になっている。どしゃぶりでも、雨降って地固まるといい。(ya)