50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

早速幸男は新聞を引き寄せ、指してから、・・・

2015-10-24 17:53:08 | 小説
早速幸男は新聞を引き寄せ、指してから、
「こういうのがいい」
と言って夏子の膝に放りだしてやった。
「日本の海。私、今日の幸男さんに、誰もいないから言うけどもピンときていたわ。あら雨、道江さん雨よ。あの会とビデオと何の関係もありません。あんまりよ。宇礼市では誰かの目にとまるものよ」

(つづく)