それから幸男は、 2016-03-01 20:05:03 | 小説 それから幸男は、 「悪いけど」 とか何とか言って、雄造と店内から兎のように脱出してきている。喫茶アンニュイに、選りに選って立ち寄った、そのうかつさバカさを思いながら頭頂を一つ打ちすえていった。 「あと二日だ」 (「おしのび」つづく)