夏子は夏子で今は歴然とした差のようなもののみに戸惑い、・・・ 2016-03-17 19:56:17 | 小説 夏子は夏子で今は歴然とした差のようなもののみに戸惑い、訪ねてきたことをしきりに悔いいる。互いになつかしさや親しみが保てる、その時間の短さを知っているのだった。今の歳で私だって・・・・・・非常識な真似はいたしませんと、夏子がむしろ強烈に思っているものであった。・・・・・・私夢を見たのね。と理恵は高鳴る鼓動を宇礼の海原に投げた。 (「おしのび」つづく)