室内灯は誰もが魅力的に感じる要素ではないでしょうか。
現在はLED製のものがメーカー各社から発売されてるので気軽に始められますね。
電球の室内灯は長時間点灯させていると発熱が無視できません。電球色LEDの登場でいよいよ見納めでしょうか。
気軽に始められるとは言いましたが、値段が高い、メーカーの違いにより色合いや光り方が違うといった点は気になります。自作室内灯の強みは、安価で車両の統一感がとれることです。(それなりに手を動かす必要がありますが…)
テスト車両は長くて窓の大きい100系をセレクト。
KATOのバラシ品を買ってきました。初めての新幹線です。大きいですね
回路はTOMIXの室内灯に準拠します。
【使用する部品】
・白色LED×1 日亜化学 NSPW300DS φ3mm Vf:3.2V
・ショットキーバリアダイオード×4 ルネサス HRU0302ATRF 20V 300mA Vf:0.1V
・タンタルコンデンサ×1 ニチコン F931C106MBA 10μF 16V
・抵抗×1 ローム 3216 470Ω 1/4W
電流を18mA流すと想定すると、抵抗値は
R=(12-3.2-0.1-0.1)÷0.018=477.8Ω となり、そのときの消費電力は
P=(12-3.2-0.1-0.1)×0.018=0.155W
となるので、470Ωの1/4W(0.25W)抵抗を使用します。
試作1号
コンデンサにはチップタンタルを使用しましたが、
秋月電子のサイトに積セラの耐圧25V品(しかも小さい!)がありましたので
量産品はこっちに移行するかもしれません。
次に重要な役割を果たす導光板。下の6種類で検証してみます。
丸棒はネットで調べると出てくる手法です。
1mm巾反射テープ付きは座席に向けて光りを集光できるのではないかという思いつき。
TOMIXは基板部をカットしてあるので短いです。まあ、参考程度に見てください。
丸棒はシート側に固定するので反対側に支柱を立てておきました。
何度も脱着するので簡易的に両面テープで固定します。
アクリル丸棒をセットした状態。ボディー天井にはアルミテープを貼っておきました。
それでは暗闇で検証してみます。
撮影条件 1/6 F6.3 ISO400 23mm WB:AUTO
【KATO純正品】
純正基板は常点灯非対応なので12Vを印加しています。
次に、自作基板へ交換して導光板を比較してみます。
撮影条件 1/6 F6.3 ISO400 23mm WB:AUTO
【KATO】
【TOMIX】
【BRIGHT CHIPS】
【アクリル丸棒】
【アクリル丸棒+巾1mmテープ】
【ソフト丸棒】
どうでしょう。
明るさについては、肉眼で見た感じではKATO、TOMIX、ソフト丸棒、アクリル丸棒+1mm巾テープ、アクリル丸棒、ブライトチップスの順といった感じです。右端の客室窓が共通してベージュっぽい色なのは基板の銅箔に反射しているためです。
次に、
明るかったKATO、TOMIX、ソフト丸棒を実際の見え方に近くなるように撮影してみます。
撮影条件 1/20 F6.3 ISO400 23mm WB:AUTO
【KATO】
【TOMIX】
【ソフト丸棒】
違いが見えてきました。
ご覧のように上2つは溝式なので光の減衰とムラが目立ちます。
ソフト丸棒は左端の方で色合いが変わってしまっています。
恐らく素材が完全な透明ではなく、うっすらと黄色っぽいためと思われます。
個人的な主観ですが、室内灯は明るさよりもムラや色合いが気になります。
よって総合的にはアクリル丸棒がベストかなあと思いました。ブライトチップスは配光ムラはありませんが暗すぎます。アクリル丸棒+1mm巾テープは、反射テープ無しに比べて明るくなりますが、照射角が狭くなるため窓側の席が暗くなってしまいました。
そこで、図の右側のように反射テープを天井側に向けてみたらどうなるか試してみました。
上の画像(再掲)が図の左側、下の画像が図の右側のようにセットした状態です。
撮影条件 1/6 F6.3 ISO400 23mm WB:AUTO
【アクリル丸棒+巾1mmテープ】
思った以上にに効果的でした。ちゃんと窓側の席まで光が回っています。
しかし全体的な明るさは反射テープ無しより暗くなってしまいましたので、
やはりアクリル丸棒単体がベストかと思います。
【 アクリル丸棒】 (再掲)
画像だとどれも似たり寄ったりに見えてしまいますね。
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