ほたる坂

最近はまっている曲があります。亡くなった清水由貴子さんの「ほたる坂」。不徳にも私はこの歌を知らなかったし、清水さんのファンであったわけでもありません。

だが、亡くなったあと清水さんを偲ぶ掲示板を覗いて、「ほたる坂を聴いていると涙がとまらない」というような書き込みが散見されたので、探して聴いてみたら、なんかはまってしまっているのです。

３拍子でほとんど４分音符の単純なメロディーなのですが、なぜか響くのです。ファンの方の気持ちがわかるような気がします。

安らかにお眠り下さい。

ほたる坂　／　清水由貴子


　　ほたる坂

何も言わずあなたは
背中むけてゆきます
ほたる坂に初雪
はらり舞います

冬のはじめは心細くなります
わたしは　泣いても　いいのですか

思い出せばみじかい
夏と秋のあいだの
夢のようなひととき
消えてゆきます

冬のたそがれ影もないてゆれます
わたしの　初恋　おわりですか

ほたる坂をみかんが
後をおってゆきます
指をはなれ心を
運ぶようです

冬の夕べは凍りそうになります
わたしは　ひとりに　なるのですか