ある牧師から

ハンドルネームは「司祭」です。

佐渡の話③銭湯

2006年04月24日 | 佐渡

            (Yahoo地図より)

今日書くことはすべて私が佐渡に住んでいた5~4年前のことです。

佐渡は温泉の宝庫です。ホテルの温泉・公営温泉・地元の人たちがよく行く昔からの温泉、この事もいつか書いてみたいと思います。でも今日は銭湯のお話をします。なぜって佐渡の銭湯は、みなとっても個性的だったからです。

今はどうかわかりませんが、少なくとも当時は佐渡に4軒の銭湯がありました。旧両津市に2つ、旧相川町に2つです。といってもわかり難いかもしれません。佐渡は真ん中がくびれているんですが、くびれの東側が旧両津市中心部、上の地図でいうと、真野湾の上の方が旧相川町です。

4軒の中で一番商売として成り立っていたと思えるところは、旧両津市の「星の湯」でした。新潟市からの佐渡汽船が到着する両津港からそれほど遠くないところです。実は私もこのお風呂屋さんからそれほど遠くないところに住んでいました。で、まあ良く行ったんですけれど、とにかくお湯が熱い。なぜってここに来るお客さんはみんな熱いお湯が好きだからです。いつもとちょっとでも湯温が違うと、番台のおばさんが本気で怒られていました。「きょうのお湯ぬるかったっちゃ!」だから温度を下げるわけにはいかないんです。私、最初のうちとても入れませんでした。でも不思議なものです。だんだんとその熱いお湯に入るコツみたいのを習得できるようになるんです。いつのまにか私もここのお風呂大好きになっていました。

同じ旧両津市の市民病院の近くに、「月の湯」というお風呂屋さんがありました。なんか照らし合わせたような名前です。まあそれはそれとして。ここ、いつ行っても他のお客さんいませんでした。確か他の人と一緒になったの一回きりだったと思います。番台に誰かいたという事もありません。台の上にお金置いて入っていくわけです。商売としては考えてなかったようです。その証拠ともいえるのでしょうが、男湯の脱衣所は中学生ぐらいの男の子の勉強部屋になっていましたから。

3番目は旧相川町下戸(おりと)の名前の無い銭湯です。電話番号帳見ても個人の名前で登録されていました。見た目にも銭湯とはわかりません。玄関は普通の家と同じです。ただ一つだけ違うのはそこに木の札がかかっていて、それが「今日湯あります」となっていれば営業しているって事です。で、玄関開けて入っていくと、通路があって脇に普通のお部屋があります。さらに土間を通って(確かその土間に厨房があったような)奥に行くと「男湯」「女湯」っていう立派なのれんが目に入るんです。で、のれんをくぐるとそこに脱衣所があるって訳です。いやあ、あのお風呂屋さん懐かしいなあ。今も残っているといいんだけれど。

最後は同じ相川町でもずっと北に行ったところ、上の地図でいうと尖閣湾とあるところの北側の、姫津という漁師さんの集落にある「姫の湯」です。ここ大好きでした。なぜって、決して新しいわけではないんだけれど、とってもきれいなんです。掃除に念を入れていたのでしょう。脱衣所も洗い場も浴槽もピッカピカでした。もっとも私の住まいからはかなり遠いところだったので、めったに行けなかったのが残念でしたけれどね。ただこのお風呂屋さん、とっても小さいんです。洗い場には両壁に蛇口がついているんですけれど、そこに座ってからだ洗っている時に、反対の壁側に誰か座っていると、背中と背中がくっつきそうな感じでした。
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2 コメント

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Unknown (miho)
2006-04-24 21:18:02
大変面白いお話でした。

それにしても、佐渡全島で4件とは、少ないように思いました。温泉場を除いてのことでしょうが・・・。
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 (ブログ主)
2006-04-24 21:57:10
ホテルなんかで日帰りで行けるところも含めて、とにかく入れる温泉20箇所くらいありましたね。その他にも公共施設なんかで、温泉ではないけれどお風呂にだけ入れさせてもらえるところも10箇所くらいありましたしね。佐渡でお風呂巡りするのって、結構楽しかったです。

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