「善を行なうように」
15節の「善を行うように」という言葉は、パウロによって好まれて使われる言葉です。神様のご意志という意味で使われている場合もあります。「神様のご意志って何かなあ?」と考えてみます。それはヨハネ福音書3:16の「神は独り子をお与えになったほどに世を愛された。その愛に倣って私たちが生きていくこと」ということに集約できるのではないかと思います。神様の愛に倣って、愛に生きること。それが永遠の命に生きるということでしょう。
パウロも、愛に基づく善を行う生き方を提示します。「愛を持って心から尊敬しなさい」「互いに平和に過ごしなさい」「弱い者たちを助けなさい」「忍耐強く接しなさい」「悪をもって悪に報いることのないようにしなさい(報復の連鎖の禁止)」。これらのことは、イエス様が言われた「私があなたがたを愛したのだから、互いに愛し合いなさい」が元になっています。そしてこのような生き方の延長線上に、「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい」ということがあるのです。
イエス・キリストの十字架の愛に倣うことによって、わたしたちの日々の生活はなされていくのです。パウロは預言を吟味しなさいと書いています。善と愛の言葉が大切にされたということでしょう。
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