ウクレレとSwing(スヰング)音盤

Fascinatin' Ukulele (1967) / Herbert Ohta

1967年リリース、日本コロムビア(YSS-10010-JC)。邦題は『魅惑のウクレレ  / ハーバート太田(ウクレレ)』。90年代のCD時代に入って再デビューする以前、レコード時代の日本におけるオータサン吹込み盤としてはビクターやポリドール盤が既に拙稿でも紹介済だが、こちらはCBSロゴ入りの日本コロムビア盤7インチ、4曲入りEPである。1966年11月の来日時に吹き込まれたものと明記がある。

1961年からLPレコードの高品質の印として使用された「360°SOUND」のマークが本盤ジャケットにも使われている。また1967年6月30日にCBSは日本コロムビアとの提携を解消するも、日本コロムビアにおけるCBSレーベルの使用権は提携解消後、約1年間の猶予期間があったというから、1967年5月の日付記載がある本盤はまさにその直前のリリースだったようだ。

伴奏の演者に関するクレジットは見当たらないが、楽曲紹介の中でB-2を「バックをつとめる平岡精二のオリジナル」とあり、ハワイSurfside Recordsでこの時期タッグを組んでいた平岡精二氏がここでも伴奏と制作に関与していたことが伺える。スチールギター入りのハワインアンバンド編成ではあるが、平岡氏は和製ジャズのビブラフォン名手であり、サウンドからもその演奏を聴きとることができる。

SIDE-A
1.お嫁においで (言うまでもなく加山雄三氏による前年の大ヒット曲)
2.ポカン・ポカン(多くのCMソングを手掛けた三木鶏郎の作)

SIDE-B
1.タイニー・バブルス(ハワイアンの定番曲、録音当時の最新ヒットだった)
2.霧の渚(平岡精二氏の作)

定価500円。録音特性RIAA


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