この年(2006)、オータサンはNa Hoku Hanohano AwardsのLifetime Achievement Awards(生涯功労賞)を受賞する。
ビクターからGlobe Rootsシリーズとしてリリース。本作はご子息であるハーブ・オータ・ジュニアと初のダブルヘッダーでの共演作である。2006年1月、ハワイ・ホノルルにて録音。気恥ずかしそうに並んで立つ二人の姿や微妙な距離感が微笑ましい。ウクレレの神様も子供の前では普通のお父さん、であるらしい。
ジュニアとオータサンの共演は「Ka Mea Ho'okani 'Ukulele (1991) 」が最初で、以来何度かバックに控えめに加わるものはあったが、その後1997年にソロデビューを果たし着実に自己のキャリアを築き知名度も上げてきた中で、ようやく父親に一人前として認められた襲名披露アルバムといったところだろうか。
爪を伸ばしてピックの様に弦をつま弾くオータサンに対し、ジュニアはサムピックを使用しており、ウクレレ奏者としての演奏スタイルはまるで異なるはずなのだが、やはり親子二人のサウンドの自然な溶け込み方や以心伝心の息の合い方は見事としか言いようがない。同様にウクレレ二人だけでの共演だった名手ライル・リッツとのアルバムと比較すれば、その違いは一目瞭然である。
1. Lovely Hula Hands
2. Ku'u Pua I Paoakalani
3. Beautiful Kauai
4. Aloha Kaua'i
5. In a Little Hula Heaven
6. Akaka Falls [Wailele O 'Akaka]
7. Hawaii Calls
8. Sanoe
9. Beautiful Kahana
10. Hawaiian War Chant[Tahuwahuwai]
11. E Ma Ma E
12. Ku'u Home [The Old Plantation]
13. Ku'u Ipo I Ka He'e Pue One
2. Ku'u Pua I Paoakalani
3. Beautiful Kauai
4. Aloha Kaua'i
5. In a Little Hula Heaven
6. Akaka Falls [Wailele O 'Akaka]
7. Hawaii Calls
8. Sanoe
9. Beautiful Kahana
10. Hawaiian War Chant[Tahuwahuwai]
11. E Ma Ma E
12. Ku'u Home [The Old Plantation]
13. Ku'u Ipo I Ka He'e Pue One
親子共演に際して選んだのが全曲ハワイアン音楽、というところも日系ハワイ人としての家族のアイデンティティを主張しているようで、なるほどなぁと納得させる。
拙宅にある個体はレンタル落ちの中古盤ですが、お許しを。