ウクレレとSwing(スヰング)音盤

Hawaii - The Best Selection from M & H Hawaii (2010) / Ohta-San


ハワイのオータサン自主レーベルであるM&Hの旧譜からセレクトされた音源を、ビクターが日本市場向けに編纂した編集盤。タイトルにはベスト・セレクションとあるが、言葉通りに代表的な楽曲をセレクトした選曲となると本盤に先立つ既出の音源が各種出ており、ここではオータサンのレア音源集、という趣きが加わっている点がむしろポイントか。その為全体としてやや統一感に欠ける反面、個別にコレクションしようとすると手のかかりそうな楽曲がボーナストラック的に巻末に含まれている。

例えばビクターがM&H原盤の音源からセレクトしたベスト盤として2004年リリースの『Swing Time 』があるが、両者に収録曲の重複は無いので両方持っていても大丈夫。そちらは90年代のアルバムからのセレクションであったのに対して、本盤は一部を除き主に2000年以降のアルバムからのセレクションとなっている。なかでも15, 16はM&H制作の音盤にオータサンが客演したもので、この編集盤の聴きものと言えるだろう。ラスト17は2010年の新録で、オータサン自作曲『HAWAII』の日本語ボーカル入りバージョンをボーナストラックとして収録している。アレンジは2020年のアルバム『Amazing Ukulele』でもオータサンをサポートしていたPierre Grill、録音は同氏が所有するハワイのランデブー・レコーディング・スタジオ。

1 SONG FOR ANNA
2 RHAPSODY IN BLUE
3 THE ENTERTAINER
4 ONE (From The Musical "A Chorus Line")
5 MISTY
6 TENDERLY
7 FOR BROTHERS
8 DESAFINADO
9 SOMETHING
10 FOOLS RUSH IN
11 ON A COCONUT ISLAND
12 POOR BUTTERFLY
13 MY FOOLISH HEART
14 WHAT A WONDERFUL WORLD
15 HOLE HOLE BUSHI ボーカル=アリスン・アラカワ
16 KIPAHULU ボーカル=ニーナ・ケアリイワハマナ
17 HAWAII 作詞&ボーカル=渡辺めぐみ

出典アルバム
I Wish You Love(1996) [1,10],
Holiday for Strings(2001) [2],
All By Myself(2004) [3,4],
Misty (2005) [5,6,7,8,14],
Plays Beatles(2002) [9],
Manuela Boy(2003) [11],
Meets Pete Jolly(2000) [12],
Swing Time in Hawaii (with Anita O'day)(1996)[13],
Hole Hole Bushi/Alison Arakawa (2000) [15],
Hawaii: Legendary Musicians Of Hawaii/ V.A. (2006) [16],
[17] as bonus track *新録
中古盤で入手したが、なんとオータサン直筆のサイン入りCDであった。(オータサンは来日されるとコンサート終演後にCD購入者にサインをくださるのが恒例だった。)

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