ハワイM&Hからリリースされた90年代最後を飾るアルバム。M&HではHerb Ohta名義でアルバムをリリースしていたが、ここへきてOhta-San名義との混在が顕著なのは、もちろんご子息であるHerb Ohta Jr.氏が着実にウクレレ奏者としての知名度を上げてきた事とも無縁ではなかったろう。
オータサン一家がかわいがっていたという亡くなった愛犬に捧げられたアルバムという事で、喪に服すかのように二匹の犬の写真があしらわれた真っ黒なジャケット、ディスクも真っ黒。
演奏内容もボサノヴァやタンゴなどの哀し気で寂しそうな曲調ばかりで、いつもの明るいオータサンとは違う印象がある。
1.The Sweetest Sounds
2. Cleaopatra's Dream
3. Cinnamon & Clove
4. I'll Keep Remembering
5. A Night In Tunisia
6. This Hotel
7. How Deep Is The Ocean
8. Deliah
9. My Heart Belongs to Daddy
10. Nightingale
11. My Favorite Things
12. Taro & Mika
オータサンは爪を長く伸ばしており、ピックのように使って弾くのだがこの時期爪が損傷してたという事で指弾きをしており、音色がいつもに比べてより柔らかい。伴奏も極端にシンプルで、ジミー・フナイのギターとブルース・ハマダのベースのみ、という点もいっそう寂しい作風を強調するように聴こえる。録音はScan's Song Production。プロデュースはマネージャーのミチコ・ウラタさん。