ウクレレとSwing(スヰング)音盤

Hawaii's Greatest Hits (1968) / The New Hawaiian Band

アルバム・ジャケットにはフィーチャーリングとして参加ミュージシャンの筆頭にオータサンの名前がクレジットされているが、ウクレレを中心としたレコードではなく実際には当時ハワイアン音楽の主流であったスティール・ギターを中心としたセッション・バンドである。そのスティールを担当する名手バーニー・アイザックスとオータサンは後に覆面バンド「Poki-san & Friends (1974)」でも共演を果たしている。いつものようなソロの見せ場はやや少なめではあるものの、若き日のオータサンが聴ける貴重なセッションであり、本場のハワイアン・バンドによる演奏が楽しめる上々なアルバムに仕上がっている。

収録曲はハワイアン・スタンダードの有名曲ばかりが並ぶが陳腐なアレンジはひとつもなく、ハワイアンにボサノヴァのリズムを取り入れるなど、この当時としてはとてもモダンに聴こえるサウンドだったのではなかろうか。収録時間は29分しかなく、あっという間の至福のハワイ旅行である。

原盤はデッカで、後にCD化もされている。オータサンは同じくデッカからアメリカ本土向けに二枚のジャズ・ボッサ・アルバムをリリースしたのちにハワイ州のSurfside Recordsに移籍して自身のアルバムリリースを続ける一方、デッカでのレコーディングも並行して続けていた事がわかる。プロデューサーもオータサン自己名義での二作と同じくCharles "Bud" Dantが担当。

1. Blue Hawaii
2. Lovely Hula Hands
3. Beyond The Reef
4. On The Beach At Waikiki
5. The Hawaiin Wedding Song (Ke Kali Nei Au)
6. Sweet Leilani
7. Now Is The Hour
8. I'll Weave A Lei Of Stars For You
9. Song Of The Islands (Na Lei O Hawaii)
10. The Hukilau Song
11. Aloha Oe (Farewell To Thee)



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