ガワ萌ヱ日報

わずかな情報と膨大な妄想で構成された、ガワ萌ヱな人のためのWEB壁新聞です。

アダムとダビデ

2008年08月30日 18時08分17秒 | ウルトラ


事の始まりは、数日前に某画像掲示板で拾得したこの画像。
本編の1シーンなのか、劇場版なのか、はたまたOVなのか知らないが、
ティガが手前の看板の絵と同じポーズをしている。
物憂げなティガの仕草も充分絵になってるんだが、
実はこの看板の絵にぶったまげたワタシ。

これはミケランジェロの 「アダムの創造」 ぢゃないか~~~~~~!

ミケランジェロといへば、過去記事「ウルトラのピエタ」で一度触れている、
ダ・ヴィンチと双璧を成すイタリアルネサンスの巨匠である。
そうか~~~~ウルトラからミケランジェロを連想するのは、
ワタシ一人じゃないんだ~~~~~
ちゅうか、制作サイドにも似たような感性の人がいるんだ~~~~ってことで、
実はちょっと嬉しかったりして。



こっちがカトリックの大本山、サン・ピエトロ大聖堂に付属する、
システィーナ礼拝堂の壁面に描かれた「アダムの創造」である。
神(右)が自分の姿に似せて作った最初の人間=アダムに、
今まさに命を吹き込まんとする瞬間を描いたものである。
(スピルバーグ監督の映画「E.T.」に、
 エイリアンと少年がこの絵を真似ているシーンがあるのは有名)

元絵の意味からすると、
このティガは多分起き上がろうとしてるんではないかと推察されるんだが・・・
教えてエロい人~~~~~

それにしても、絵の中のアダムがムキムキすぎるよねえ~
ミケランジェロさんて、彫刻だとあんだけ美体に仕上げるのに、
絵画だと男も女も(あろうことか幼児まで)ガチムチにしちゃうんだよねえ~



で、そのティガの中身がこの人。
各種ティガのフィギュアを見れば一目瞭然なれど、
この神々しいまでの逆三角ぶりには嘆息を漏らさざるをえない。
いや、逆三角自体はそう珍しいものではないんだが、
この美しい細身と、思い切り幅のある肩の稜線の組み合わせが驚異なんだよねえ。

ってか、スーツにアンコ(詰め物)入れたらどうにでもなるぢゃ~ん、
とか思ってた時期がワタシにもありました。
しかしガワ萌えに目覚め、貪るように各種動画を凝視するようになると、
否応なくこの人を目にする機会が増えていくわけで。

そういえばこんな名前の俳優さんの画像があったような・・・
はい。これがその一部。
ファイル開いたら、神々しいティガそのものだったという・・・



で、当時から「権藤氏といへば現代のダビデ」と認識していたワタシなのだが、
現場で制作に関わっていた方々は、
同じミケランジェロ作品でもアダムの方を連想しておられたわけで。
絵画上の表現はともかく、 「神の相似形」 であることにおいては、
やはりアダムこそが最も相応しいと認めざるをえないわけで。

一方ダビデは、ユダヤの王であり、巨人ゴリアテを倒した人間の若者である。
ってか、他の彫刻家の作品を見ると、
いづれも華麗な美少年風に仕上げられているから驚きだ。
つまり、ミケランジェロはその後の青年に成長した姿として、
はたまた男性としての完成形(アダム)に至る以前の、
未完の若者としてのダビデを表現したのかも知れない。

そこで、今現在のダビデは誰か?という話になるわけだが、
そうくればもう答えは一つしかないわけで。



中身の背中の画像は無いけれど、
限りなく中の肉体の造型を妄想させるこの画像を持ってくるしかないだろう。



ウルトラマンがほぼ偶像に近い存在であることに異論はあるまい。
そして全てのアクターは、
人でありながら、人を超越するための努力をしなければならない。
そして自らの技と肉体を極限まで磨き上げた者だけが、
生きた偶像として、崇拝の対象となることを許される。

ライダーや戦隊は、敬愛される対象ではあっても、
崇拝の対象にはなりにくい。
なぜなら、彼らは基本的に人をベースとしており、
改造されたり、強化外装を与えらて変身しているのだが、
ウルトラマンの場合は、人の姿はあくまで借り物であって、
人型ではあっても人ではない、人を超越した何かであるからだ。
ゆえに崇拝といっても、宗教的依存とは異なる、
もっとおおらかでゆるーい崇拝対象・・・
関西方面で例えるなら、ビリケンさんに近いものではなかろうかと。
要は人型かつ異型で、人を超えた力を持っているが、
畏怖すべきものであると同時に、時にユーモラスでなつっこい、
愛されるべき存在であるということだ。

ところで、かつてのアダムがまとった姿を引き継ぐことが、
どれほどの名誉とプレッシャーをもたらすのか、
市井の末端にいるワタシには想像することすらかなわない。
しかし、目の前にある新たなティガの姿を見て、
ワタシはかなりみなぎっている。
それがまぎれもなく、今最も神の相似形に近づきつつある人のものだから・・・


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