HAVE A NICE SHAVE

クラシックシェービングと男性スキンケアのノート

洗顔

2017-12-09 15:46:05 | スキンケア

皮膚科の医師に聞いてもスキンケアサイトをハシゴしてもスキンケアで最も大切なのは洗顔とのことだ。
洗顔の目的は顔の皮膚表面から出た老廃物と、一日の生活で付着した汚れを洗い流すことが目的だ。
たかが洗顔と侮るなかれ、適当な洗顔を行っているとその積み重ねが将来、シミや老化を早めていくのだ。 ここでのスキンケアについての記述は、肌の正常化を目的としているが、同じく洗顔を怠ると短期的に見てもシェービングの妨げとなるニキビや肌の再生能力の低下を招くので他人事ではない。モデルや女優さんのような美肌を追求するようなサイトではないが、せめて基本的な洗顔とはどういったものかを考えて行きたい。

私自身も長らく誤解していたのだが、洗顔とは水を手のひらですくってゴシゴシやるものではないのだそうだ。ゴシゴシやると皮膚の再生を司る角質層が損傷するらしい。 では、シェービングを行う時に色々触ってしまうこと自体マズイということになる。これは実際事実らしい。 だからこそ、男性のスキンケアは必須といえる。女性よりも傷がつきやすい生活を余儀なくされているからだ。損傷を最低限に抑える処置がぜひとも必要になる。

【洗顔法】




動画のように泡を顔に塗り、その泡で持って皮膚の表面をなでつけ汚れを吸収させて洗い流すのが正しい洗顔方法のようだ。手のひらを皮膚に直接触れさせないように洗顔を行うのが昨今の洗顔方法のようだ。





100円ショップで上記のような洗顔ネットが売られている。これを使って泡を作成する。



上記の方法で夜は洗顔を行う。
ここで注意したいのは、朝は水だけで洗顔するということ。
顔の皮膚表面には皮膚を健康に保つための適度な油分が必要であり、必要な細菌も存在する。
1日2回とも石鹸類による洗浄を行うと皮膚にとって必要な要素までもが洗い流されるために逆効果となってしまう。
水だけで顔を洗う場合も同じく、皮膚表面を擦ったりせず、すくいとった水で顔表面に浸し、僅かなぬめりを取るだけで良い。こするのは厳禁である。

【洗顔料】
大多数の洗顔フォームと言われるチューブ型洗顔料には界面活性剤が含まれている。洗い上がりがさっぱりするからだ。界面活性剤とは食器洗剤にも含まれており、油分を分解する力が強力で、洗顔フォームを使用すればするほど皮膚の必要な油分や細菌までもが洗い流されてしまう。
ただ、洗顔後はスッキリするのできれいになった感覚は使用しない場合と比べて体感できる。
そのような使用後のすっきり感を優先した結果、現在は殆どの洗顔フォームに界面活性剤が含まれている。ただこれは肌の為を考えるとやりすぎである。

ではどんな洗顔料を使用すればよいか?
ネットで検索すると色々な商品が発売され、価格も色々、消耗品にも関わらず何千円もする高級洗顔料まである。説明を読んだだけではどれが良いか判別がつかない。
それでも私自身は出来得る限り購入して試してみたが、別に値段が高いから劇的に変化するものでもなかった。理屈で考えれば当然で、洗顔料に求められるのは「適度な洗浄力」なので、そこまでの機能は必要ないのである。保湿や整肌は化粧水や乳液の仕事だからである。



ロゼット洗顔パスタ アクネクリア 120g ヨドバシ・ドット・コムで411円



洗顔フォームの形状をしているが液状化されたペーストになっていて成分的には石鹸に近い。
ミクロン単位の粉末に汚れを吸着させて汚れを取り除く。泡立ちもまずまずで使いやすい。また、ドラッグストアでも置いてある店舗が多く、入手性も良い。


ロゼット洗顔パスタ ジャータイプ 90g 普通肌用 ヨドバシ・ドット・コムで399円



フタを開けると中央部に穴が空いていて周りを押すとペーストが絞り出されてくるタイプ。
こちらも同じくミクロン単位の粉末が適度に汚れを取り除く。

偶然にもロゼットの製品ばかりを紹介したが、界面活性剤が入っていなければどこの製品でも良い。
総じて石鹸タイプの洗顔料、昔から馴染みのあるブランドなら界面活性剤は入っていない。例えば花王の牛乳石鹸の青箱などが挙げられる。


【洗顔後】

洗顔後は何らかの保湿処理を行っていただきたい。そのままでは必要な皮脂や水分などが減少している状態だからだ。忙しい朝はオールインワンジェルが手早く済むと思うが、化粧水+乳液、クリームを試用される方もいるだろう。そのあたりは皮膚の様子を観察しつつ行ってほしい。夏と冬とでは大気中の湿度が倍近く違うので保湿の方法も変わってくる。このあたりも調整が必要だ。


【あとがき】
人間の皮膚には復元力がある。切り傷がいつの間にか治癒するように、皮膚の状態を元に戻す力もある。
スキンケアはその復元を助けるか、邪魔しない形で行うのが効率が良い。
洗顔にしても何もかも洗い流す必要はなく、汚れすぎた分だけ落とせば良い。後は自分の復元力に任せれば適当なところまで回復してくれる。
そのため食事やサプリで復元の素材を補充し、保湿によって復元環境をととのえてやるのだ。
過ぎたるは及ばざるが如し、やりすぎは却って逆効果となる。

ここに書いてあるのは皮膚を通常の状態まで持っていくスキンケアで、人並み以上の美肌や肌質を追求するものではない。あくまで、シェービングに支障のない肌を目指すことが目的だ。
それ以上のスキンケアを目指しておられる諸兄にはここでのコメントは不足かもしれないが、本サイトの目的を鑑みてご了承いただきたい。






理髪店で剃ったような

2017-12-09 10:46:13 | ヒゲソリ雑記
両刃カミソリの仕上がり方で、”まるで理髪店で剃ってもらったような・・・”と表現する場合がある。
顔に蒸しタオルをかけ髭を蒸らし、ストレート剃刀で剃ってもらう。昔ながらのローションやクリームで仕上がった顔はツルツルになり、良い香りがする。庶民にとって贅沢を味わえる時間と言える。
その心地よさが自宅で再現できる両刃シェービングの虜になったのは理髪店での贅沢な時間を味わいたいと言うのもある。

そんな私だが最近は美容室か1000円カットのチェーン店しか行っていない。
ただ今のところ理髪店難民になってる状態だ。
休日に理髪店に出かける習性である私は髪を切るのであれば地元の理髪店を利用することになる。
お気に入りの理髪店を見つけようとGoogle Mapで表示された全ての理髪店を訪ねたのだが、気に入った理髪店は結局見つからなかった。

何をそこまで拘っているのかと思われるであろうがそれほど難しいことを望んでいるわけではない。
ただ気持ちよく髭を剃ってもらえる理髪店を探していただけなのだが、どういうわけかどの理髪店も髭を剃った後1~2日、ヒリヒリして自分で剃った後よりも痛い思いをするのだ。
昔はシェービングソープを顔に塗り、一度蒸しタオルでしばらく放置した後髭を剃ってもらったような記憶がある。剃刀も力は全く入れず、滑らすような感じだった。両刃カミソリもホルダーの重みで剃ることを考えるとその理屈も筋が通っている。
だが、今回私が回ったところは少し顔を濡らした後ジェル状のローションを塗り、髭が水分を含む時間などお構いなしにいきなり圧力をかけつつゴリゴリと言った感じで剃り始めた。
大丈夫だろうかと疑問を持ちつつもプロのやることだし、最先端の手法なのだろうと黙って仕上がるのを待った。

だが当然仕上がりは悲惨だった。剃った直後から顔全体がヒリヒリしてたまらなく痛い。剃り残しは無いが皮膚もかなり傷んだらしく、収まったのは二日後、散々な思いをした。私自信で両刃カミソリを使ってシェービングしてもここまで痛くなったことはない。理髪店に行くのが怖くなった。
それでも懲りず近隣の理髪店を全て訪れて見たのだがシェービングが軒並みダメだった。
ネットを検索するとシェービングに拘りのある理髪店を見つけることができるがいかんせん遠い。そこまでするなら自分でシェービングしたほうが安上がりだ。髪型は一庶民のしかもオヤジである私が特別な髪型をする必要性を感じないので小ざっぱりしていればそれ以上言うことはない。高級店舗で理髪するのはもったいないと思う。

本当は扱いづらいストレートカミソリを難なく使いこなし、鼻歌交じりに作業しつつも出来上がりは完璧なプロの技を拝見してリスペクトするつもりでいたのだがしょうがない。シェービングアイテムが並ぶ棚を拡張することにした。

Semogue 1305 Boar Shaving Brush

2017-12-09 08:10:54 | シェービングブラシ
ポルトガル製 Shave Loungeで12.95£
材質:猪毛 ブナの木のハンドルを塗装
ノット:22mm ロフト:55mm 高さ:110mm



南欧のブラシメーカーはどれも造形が美しい。中でもSemogue(セモグ)のブラシはどれも美しいシルエットでシェービング棚を豊かにしてくれる。
Semogueの主力製品である1305は海外のユーザーの間で絶賛されている名品だ。迷わず購入した。

Semogueの豚毛ブラシは慣らし期間が短いように感じる。一月もしないうちに本来の性能を発揮し始める。購入直後はブラシの形状がキューブ型に近い形をしているが1ヶ月を過ぎた頃からファン型に広がる。
ファン型ブラシはラザリング時、先端に掛かる圧力を分散させるため肌触りが柔らかい。満遍なく枝毛が出来上がってからのこのブラシはアナグマ毛と同等以上の心地よい感触となる。
恐らくこのブラシは豚毛の利点であるコシの強さを残しつつアナグマ毛ライクな感触を狙って形状を決められているように見える。豚毛らしからぬ柔らかな感触に調整されている。
豚毛のコシがソープの撹拌をスムーズにしており泡立ちも良好。柔らかく調整されているブラシなので最も得意とするのはシェービングクリームだろうが、硬いソープも問題なく泡立てられる。
私はフェイスラザリング(顔でソープを泡立ててゆく手法)を好んで行うのだが、気持ち良いほど泡が立つ。
ローディング量も多すぎず少なすぎず、高い品質で上手くまとまっていて本当に申し分ないブラシだ。
ブラシの材質が故、乾燥に中一日を要すること以外、特に欠点のない優秀なブラシだと言えよう。

このブラシは欧州のサイトで2000円以下で買える。日本国内の初心者ユーザーは何故かアナグマ毛をありがたがる傾向も見られるが、恐らく下手なアナグマ毛ではこのブラシには対抗できないだろう。それほど完成された名品だと感じている。それがこの価格、同時に2本買ってもいいくらいである。