HAVE A NICE SHAVE

クラシックシェービングと男性スキンケアのノート

Rapira Plutinum Lux

2017-12-16 09:11:41 | 両刃カミソリ替刃
ロシア製  五時の影で5枚入り119円



低価格替刃にしてはパッケージが二重包装になっていたりとチープさはあまり感じられない。
包装紙が糊付けされていないので替刃に付着する糊が気になる人には良い。
品質に関してもバラツキは感じられず価格を考慮して十分に普段使いも可能な印象。

一日目
ホルダー:Gillette Slim Sdjustable 調整値5 ソープ:Michel Wool Fat
普段使いしているASTRA Superior Plutinumよりはシャープより、Gillette 7o'click(黄色)よりはマイルドな印象。私の太い髭でも刃が暴れず問題なく剃れた。Gillette(黄色)よりは効率は劣るがGillette(黄色)は初日は結構ヒリヒリするがこちらは幾分抑えられており悪くない印象だった。

二日目
ホルダー:メルクール33Cヘッド+Maggard MR11ハンドル ソープ:Michel Wool Fat
初日のヒリヒリ感は影を潜めて滑らかに感じる。それでもASTRAの切れ味よりはシャープ。ザラつきのようなものも無く使いやすい。逆反りで追い込みをかけてもこの程度なら我慢できる印象。ホルダーとの相性も悪くないので同じ条件で寿命を見てみたい。

三日目
ホルダー:メルクール33Cヘッド+Maggard MR11ハンドル ソープ:Michel Wool Fat
急に剃れなくなった。剃れた箇所にしても初日に加えて多くストロークしてやっとの状態。ただ不思議なことにカミソリ負けは殆ど感じられない。品質は良いが寿命が短いということだろうか。調整式ホルダーならばもう少し延命できるかもしれないが肌には負担がかかりそう。

総評
私は髭が太いので寿命が長いと言われるGillette 7o'click(黄色)でも5日が限界なので、そのあたりを考慮に入れて参考にしていただきたい。

衛生面を考えて替刃は頻繁に交換するという使い方をされている方には良いと思う。寿命は短いがシャープ寄りで肌への負担も軽いので使い勝手としては悪くない。ebayで100枚あたり送料込み1400円あたりで入手できる。自分のヒゲで3日使えれば文句無かったのだが価格に対して品質が良いので常備替刃の候補にあげておきたい。

MITCHELL'S WOOL FAT SHAVING SOAP

2017-12-15 14:42:15 | シェービングソープ
MITCHELL'S WOOL FAT SHAVING SOAP
生産国:イギリス 価格:Shave Laungeで£20.95(陶器ケースつき)、リフィールのみ£6.95 125g入



ソープブランドがソープとセットで発売している木製や陶器製の専用ケースは結構な値段がする。ソープのみ欲しい場合は、リフィールのみを購入して寸法が合うケースを探したほうが安くつく。普段は自分もそのような買い方をしているが、このミッチェルの陶器製ソープケースはケースのデザインに一目惚れしたのでケースごと購入した。
ミッチェルのソープやDr.HARRICEのソープは獣脂原料のソープとして知られている。
書いて字の如くベースになっている石鹸の油脂が動物性だということだ。ミッチェルは羊の獣脂が原料となっている。

最近ではPRORASSOのように化学合成の油脂を使用する場合も多いが、昔のシェービングソープは獣脂や植物性油脂が使われていた。こういった原料を使用しているソープは劣化するので開封後はなるべく早く使い切る方が良い。私が獣脂のソープを使用する理由は植物性や化学合成油脂と比較して保湿に優れるためである。冬季など、肌が極端に乾燥する時期は獣脂ソープを利用している。シェービング後の肌がしっとり仕上がるためである。ミッチェルのソープの場合は香りはそんなに強い方では無い。かすかにアーモンド系の香りがするが、イタリア製ソープほど香り立つわけではない。

海外のフォーラムなどでミッチェルのソープは泡立てに難があると指摘されている。私も買ったばかりの頃、同じ感想を抱いていたが最近では解決している。ミッチェルのソープが獣脂なのが原因だったようだ。獣脂は低い気温の中では泡立てにくい。他のソープも低い気温の場合泡立てにくくなるのだが、獣脂の場合はその現象が顕著になるようだ。私の場合は陶器のシェービングカップを使い、更に大きめのボウルに熱めの湯を入れ、シェービングカップをそこへ浸しカップの温度が下がらないようにしながら使用している。こうすると泡は長時間持続するし泡立ちも良くなる。
また、手持ちのブラシの中ではRazorockの合成繊維ブラシが最も泡を作るのに適していた。合成繊維ブラシは水分を吸収しないのでそれが原因かもしれない。アナグマ毛と豚毛は差は無いように感じた。

適正に出来た泡は弾力性が高く厚めの泡を作ることができる。下ろしたてや攻撃性の高い替刃に向いた泡ができる印象だ。ソープ自体は柔らかめでありローディング自体は然程苦労しない。

Dr.HARRICEより安価で販売されており、獣脂独特のしっとり感が味わえるので冬のシェービングには手放せないソープになっている。




sharp or mild

2017-12-12 16:49:21 | 両刃カミソリ替刃


消耗品である替刃はできれば安く抑えたい。
だが海外通販を見れば100種類以上の替刃が手に入り、そのそれぞれで切れ味、感触が大きく違う。


ある時ebayでそこそこ名が通ったブランドの替刃を安く手に入れた。
Wilkinson Sword Saloonpack、送料込み100枚で1200円。なかなかのお買い得だった。
だがこれが不幸の始まり、未だにその替刃は消耗しきれていない。
誤解されては困るのだが決してWilkinson Sword Saloonpackを批判しているのではない。
自分の髭に対してこの替刃がマイルド過ぎたというのが理由である。試しもせずにいきなり買った自分のミスである。

海外の両刃ホルダー愛好家のフォーラムでは、「この替刃はシャープ系」「この替刃はマイルド系」など
替刃の感想のレビューを見ることができる。
ところがこれが厄介で各々ユーザーの感想は、”自分の髭に対して”シャープなのか、マイルドなのかレビューされている。また、今までそのユーザーが使用した替刃が参考になっているのかもしれない。
要するにおおまかな参考にしかならない。


日本国内のユーザーの間でとても人気の高い替刃でshark super stainlessという製品がある。
五時の影で5枚86円。かなりの低価格。価格とバランスがとてもいいのであろう。
だが私にはこれもマイルドすぎて、残念ながら普段使いの替刃としてレギュラー入りできなかった。

私の髭は恐らく客観的に見て太い、加えてそこそこ密度もある。
肌の色が白くないのでそれほど目立たないが、これが色白の肌だったら”青髭のおじさん”だったと思う。
そのせいかマイルド系替刃を使用すると、剃れなくはないが何回もカミソリを往復させることになり、肌を痛めてしまう。
髭が細い場合、マイルド系替刃を使用すると皮膚を痛める程度が低く、滑らかに剃り上げることができる。
一方私の場合はそのバランスが難しい。切れ味もそこそこあるだけでなく、滑らかさもある程度欲しい。日本には世界に誇る最高の切れ味と名高いフェザー・ステンレスがあるが、ここまでいくと逆に切れすぎて痛くなる。
今のところASTRA Superior PlitinumとGillette 7 O'clickを常用しているが、「これが最高」なのかどうかは不明である。色々試してみて自分で答えを出すほかない。

そこで初期に買ったWilkinson Sword Saloonpackが気になる。一向に消費しきれないそれはいつまでも棚に残っている。3日に1度交換しても100枚入りなので1年分近くある。後ろめたいので時々使ってみるのだがやっぱり剃れ味が足りない。またしばらく棚に放置、悪循環のループにハマってしまっている。もういっそのことヤフオクにでも出してしまおうかとも思っている。

以降、レギュラー入り替刃は10枚、お試し品は5枚ずつ買うことにしている。色々交互に使っているのでこの枚数でも一月は余裕で足りる。
もし、まだ常用替刃が見つかっていない方はサンプルパックで試した方が良い。
評判とブランド名だけで買うと自分に合わないケースは珍しくないからだ。

気に入った替刃に巡りあえれば最高だが、その道程は遠い。せめて楽しみながら使っていきたい。

Edwin Jagger DE89

2017-12-10 20:00:38 | 両刃カミソリホルダー
イギリス製 クロームメッキ Maggard Razorsで37$
ハンドルの長さ:85mm 重さ:75g



エドウィンジャガー社とミューレ社との共同開発による3ピースホルダー
ミューレ版の型番はR89。ヘッド部は全く同じ形状で剃り味も同じ。
メルクール34Cと並び、初心者に最適なホルダーとされている。
DE89シリーズとして、ハンドル部のデザインに刻みの無いタイプや数種類の刻みがあるタイプなど
バリエーションが数種類ある。

日本国内に販売店がある為か、国内のブロガー諸氏はミューレ社が販売しているR89を所持しておられる傾向が多いが、Maggard Razorsの通販サイト比較でDE89は37$~、R89は59$~と価格に開きがある。R89版は施された刻みなどが豪奢なためその分が価格に上乗せされているのかもしれない。単純にこのホルダーを求めるのであればエドウィンジャガーのほうが価格的にお得である。加工精度自体に差異があるわけではない。

私の主観であるが、DE89はザ・マイルド・オブマイルド、偉大なるマイルドホルダーという印象がある。
両刃カミソリの攻撃的な側面を包み込み、滑らかで上品な感触を醸し出す。英国紳士が味付けした両刃ホルダーだなと感じる。
DE89を購入するとフェザー・ハイステンレス替刃が同梱されている。(ミューレ版には自社の替刃が付属されてる)恐らくシャープ系替刃に対してセッティングされているのだろう、滑らかでしっかりした髭の刈り取りが味わえる。

私がこのホルダーを好む理由は髭を剃る時の音にある。
シャープ系の替刃、降ろしたての替刃を使用すると、独特な切断音がする。他社のホルダーがゾリゾリという音とすれば、このホルダーはキンキンと高音に寄った音を奏でる。相性が最も良いと思われるフェザーの替刃や7o'click黄色などはその高音が更に増す。この音がたまらなく心地良い。
マイルド系ホルダーは総じて最適なホルダーを傾ける角度、有効傾斜角が狭い傾向にある。このホルダーに於いても決して広いわけではないが、DE89に関しては音が明らかに変わるので有効角を見つけることはさほど難しくない。これが意図して造られたかどうかは残念ながら確認できなかったがなんとも素敵な仕様だと毎回感心する。

デザインに関して、ヘッドはミューレR89と同一でベースプレートの会社ロゴ以外は同じ形状、デザインであるが、ハンドル部は両者で特色を持たせている。総じてミューレ社のモデルのほうが装飾が細かいが、エドウィンジャガーがそれに劣っているわけではない。シンプルな飾り付けで金属の素材を美しく見せるようなデザインでエレガントさも感じる。どちらを好むかは持つ人次第ではないかというレベルだ。もしミューレもエドウィンジャガーもお持ちでない場合は、忘れずにこのモデルも比較検討していただきたい。







洗顔

2017-12-09 15:46:05 | スキンケア

皮膚科の医師に聞いてもスキンケアサイトをハシゴしてもスキンケアで最も大切なのは洗顔とのことだ。
洗顔の目的は顔の皮膚表面から出た老廃物と、一日の生活で付着した汚れを洗い流すことが目的だ。
たかが洗顔と侮るなかれ、適当な洗顔を行っているとその積み重ねが将来、シミや老化を早めていくのだ。 ここでのスキンケアについての記述は、肌の正常化を目的としているが、同じく洗顔を怠ると短期的に見てもシェービングの妨げとなるニキビや肌の再生能力の低下を招くので他人事ではない。モデルや女優さんのような美肌を追求するようなサイトではないが、せめて基本的な洗顔とはどういったものかを考えて行きたい。

私自身も長らく誤解していたのだが、洗顔とは水を手のひらですくってゴシゴシやるものではないのだそうだ。ゴシゴシやると皮膚の再生を司る角質層が損傷するらしい。 では、シェービングを行う時に色々触ってしまうこと自体マズイということになる。これは実際事実らしい。 だからこそ、男性のスキンケアは必須といえる。女性よりも傷がつきやすい生活を余儀なくされているからだ。損傷を最低限に抑える処置がぜひとも必要になる。

【洗顔法】




動画のように泡を顔に塗り、その泡で持って皮膚の表面をなでつけ汚れを吸収させて洗い流すのが正しい洗顔方法のようだ。手のひらを皮膚に直接触れさせないように洗顔を行うのが昨今の洗顔方法のようだ。





100円ショップで上記のような洗顔ネットが売られている。これを使って泡を作成する。



上記の方法で夜は洗顔を行う。
ここで注意したいのは、朝は水だけで洗顔するということ。
顔の皮膚表面には皮膚を健康に保つための適度な油分が必要であり、必要な細菌も存在する。
1日2回とも石鹸類による洗浄を行うと皮膚にとって必要な要素までもが洗い流されるために逆効果となってしまう。
水だけで顔を洗う場合も同じく、皮膚表面を擦ったりせず、すくいとった水で顔表面に浸し、僅かなぬめりを取るだけで良い。こするのは厳禁である。

【洗顔料】
大多数の洗顔フォームと言われるチューブ型洗顔料には界面活性剤が含まれている。洗い上がりがさっぱりするからだ。界面活性剤とは食器洗剤にも含まれており、油分を分解する力が強力で、洗顔フォームを使用すればするほど皮膚の必要な油分や細菌までもが洗い流されてしまう。
ただ、洗顔後はスッキリするのできれいになった感覚は使用しない場合と比べて体感できる。
そのような使用後のすっきり感を優先した結果、現在は殆どの洗顔フォームに界面活性剤が含まれている。ただこれは肌の為を考えるとやりすぎである。

ではどんな洗顔料を使用すればよいか?
ネットで検索すると色々な商品が発売され、価格も色々、消耗品にも関わらず何千円もする高級洗顔料まである。説明を読んだだけではどれが良いか判別がつかない。
それでも私自身は出来得る限り購入して試してみたが、別に値段が高いから劇的に変化するものでもなかった。理屈で考えれば当然で、洗顔料に求められるのは「適度な洗浄力」なので、そこまでの機能は必要ないのである。保湿や整肌は化粧水や乳液の仕事だからである。



ロゼット洗顔パスタ アクネクリア 120g ヨドバシ・ドット・コムで411円



洗顔フォームの形状をしているが液状化されたペーストになっていて成分的には石鹸に近い。
ミクロン単位の粉末に汚れを吸着させて汚れを取り除く。泡立ちもまずまずで使いやすい。また、ドラッグストアでも置いてある店舗が多く、入手性も良い。


ロゼット洗顔パスタ ジャータイプ 90g 普通肌用 ヨドバシ・ドット・コムで399円



フタを開けると中央部に穴が空いていて周りを押すとペーストが絞り出されてくるタイプ。
こちらも同じくミクロン単位の粉末が適度に汚れを取り除く。

偶然にもロゼットの製品ばかりを紹介したが、界面活性剤が入っていなければどこの製品でも良い。
総じて石鹸タイプの洗顔料、昔から馴染みのあるブランドなら界面活性剤は入っていない。例えば花王の牛乳石鹸の青箱などが挙げられる。


【洗顔後】

洗顔後は何らかの保湿処理を行っていただきたい。そのままでは必要な皮脂や水分などが減少している状態だからだ。忙しい朝はオールインワンジェルが手早く済むと思うが、化粧水+乳液、クリームを試用される方もいるだろう。そのあたりは皮膚の様子を観察しつつ行ってほしい。夏と冬とでは大気中の湿度が倍近く違うので保湿の方法も変わってくる。このあたりも調整が必要だ。


【あとがき】
人間の皮膚には復元力がある。切り傷がいつの間にか治癒するように、皮膚の状態を元に戻す力もある。
スキンケアはその復元を助けるか、邪魔しない形で行うのが効率が良い。
洗顔にしても何もかも洗い流す必要はなく、汚れすぎた分だけ落とせば良い。後は自分の復元力に任せれば適当なところまで回復してくれる。
そのため食事やサプリで復元の素材を補充し、保湿によって復元環境をととのえてやるのだ。
過ぎたるは及ばざるが如し、やりすぎは却って逆効果となる。

ここに書いてあるのは皮膚を通常の状態まで持っていくスキンケアで、人並み以上の美肌や肌質を追求するものではない。あくまで、シェービングに支障のない肌を目指すことが目的だ。
それ以上のスキンケアを目指しておられる諸兄にはここでのコメントは不足かもしれないが、本サイトの目的を鑑みてご了承いただきたい。