昨日は、Bunkamuraギャラリーで初日の2つの展覧会を観たのでございます。
まずは大きいほうの展示室「アリス幻想綺譚2019 アリスとファンタジーの普遍的概念」
https://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/190215alice.html
『不思議の国のアリス』をテーマに30名以上の作家が参加で、好きな作家も多く、楽しみだったのじゃ。
平面作品と立体作品、それぞれのお気に入りの一部を、作家名50音順で。
【平面】
・東逸子《Curiosity-好奇心》
水彩ベースの絵画。この作家の描く人物のお顔が特に好きなのじゃが、このアリスも美人よのぅ。
ドローイングに真鍮や粘土や鏡パーツを組み合わせたオブジェのような《Curiosity-鏡の国》も好み。
・小川香織《Wonderland》
色鉛筆・鉛筆・水彩のF15の作品で、アリスと動物達と不思議な世界。たいそう繊細で綺麗。
・高田美苗《コーカスレース》
トンドの混合技法の作品で、アリスを中心にウサギやカエルや薔薇の花や鍵などが。
・深瀬優子《ALICE》
板に混合技法のF6の作品。絵筆を持った困り顔っぽい不思議なアリスや、ウサギなども可愛い。
・山本タカト《春の夜のアリス》
トンドの緻密なアクリル画。美しいアリスとウサギのお面の人物。オヤクソクの髑髏や謎の生き物も。
【立体】
・清水真理《Cat in wonderland》
石塑粘土に油彩。凝った衣装を着た、なにやらヒトっぽい猫。今にもセリフを喋り出しそう。
・衣(hatori)《アリスに寄せて》
石塑粘土に油彩。艶めかしい美しさで、ヴィクトリア朝めいたシルクの白いドレスもお似合い。
照明の関係でお顔が影になっておりましたが、在廊なさっていた作家ご本人が光を当てて見せてくださりました。感謝。
・陽月《Alice dans le miroir~A》《Alice dans le miroir~B》
オールビスク。双子のようにそっくりな、オッドアイの体長58㎝のアリスたち。
陽月のドール作品、特にお顔が大好きなのじゃ。
・ホシノリコ《Innocence》
石塑粘土、胡粉仕上げ。体長106㎝のアリスで、たいそう美しい顔立ちと表情と、綺麗な彩色の肌にうっとり見とれましたぞ。
ちょうど会場に到着なさった作家ご本人にお話もお伺いでき、嬉しゅうござりました。
・村上仁美《Down,down,down.》
ろくろ・手びねりのカップ&ソーサー3点、ひと目見て衝撃~。
ウサギの巣穴に飛び込んだアリスの下半身、広がったスカートがカップになっており、底から2本の足がにょっきり突き出ておる。
という説明ではようわからぬじゃろうが、角川映画『犬神家の一族』の、あのシーンを彷彿とさせ、楽しいのじゃ。
これこれ↓ ぷぷぷ。
・森馨《チェシャ猫》
体長26㎝、紫色のボディに青い目のぬいぐるみ。惹かれまする。
一部しか挙げませんでしたが、様々なアリスの世界、観応えあって楽しゅうござりました。
会期は2月27日まで。
小さいほうの展示室、Box Galleryは「綿引明浩展 Il Vento 風の王国」
https://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/box_190215watabiki.html
綿引明浩も好きな作家なのじゃ。
オリジナル技法のクリアグラフは、色彩や質感や遠近感も綺麗で、ユーモラスなのもツボ。
本展のDMにもなっている《Cielo 風の旅人》の綺麗な気球が、名画をテーマにした作品を旅して行くのが楽しゅうござります。
特に《光の帝国》《バベルの塔》などお気に入り。
ちっちゃな銅版画・ピッコロ版画は、額装の作品の他に、クリアファイル数冊にもたくさん入っておるのじゃ。
ピッコロ版画を使った楽しい《ピッコロアニメ vol.15》も流されておりまする。
会期はこちらも2月27日まで。
観終わって、先日見つけたレトロな喫茶店・Paris(パリ)へ。
昨日はなぜか12時開店で、先客は2人だけでタバコの煙も気にならず、めでたしめでたし。
前回はミックスベリーのアイスクリームを食べたが、今回はどれにしようかのぅ・・・
ウォルナッツのアイスクリームをお願いいたしまする~。
生クリームの白薔薇が可愛いのぅ。
前回と薔薇の形が違うようじゃが、カウンターの中のお方が違う方じゃった。
今度行ったら、チョコバナナのアイスクリームも食べてみようかの。
その後に観た展覧会の話は、また後日書きまする。