彼と出会ったのは2週間ほど前。
気づいたら家の中にいました。
追い出そうと思いましたが、私は大嫌いなので
なるべく関わりたくありません。
危害も加えないようなので、とりあえず共同生活をする
ことになりました。
天気のよい日は活動的で、気温が下がったり雨が降ったり
するとあまり姿を現しません。
いつの間にか、確認するのが日課になり、愛情が芽生えてきました。
そこで「セバスチャン」という名前をつけ行動を観察することにしました。
見る目を変えるとなかなか可愛いヤツで、ぴょんぴょん跳ねて
移動します。写真を撮ろうとも思いましたが、やはり怖いので
近づくことは出来ません。
可愛くてもこいつが増えるのは少し嫌なので、そろそろ
逃がしてやろうと思いました。
勇気を出して壁にいるセバスチャンをそぉ~っとティッシュで
はさみました。・・その時、どうやら体を押してしまったらしく
セバスチャンは今まで見たことない程、飛び回ります。
私は上からティッシュをかぶせました。
・・動きがとまります。
モップを使い、ベランダへ押し出すと、コロン・・と
動かなくなったセバスチャンが横たわっていました。
あんなに、可愛かったのに。
ただ逃がそうと思っただけなのに。。
殺してしまった悲しみと罪悪感でいっぱいになりました。
ごめんね、セバスチャン・・・。
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