トドラ河を挟んで左右に巨大な岸壁の迫る渓谷がある。河の水は澄み渡り真っ青でペットボトルに入れている人もいます。ヨーロッパのロッククライマーの良い練習場所となっているそうです。アメリカのヨセミテみたい…と言っている人もいる。モロッコは砂漠、オアシス、渓谷、メディナと変化に富、興味は尽きません。
トドラ渓谷へ続くカスバ街道のオアシスの街ティネリールが見える台地にバスストップした。赤土の街並みが緑に囲まれ伝統を色濃く残しているベルベル人が多く住んでいるそうです。ティネリールとはベルベル語で絨毯と言う意味で女性は絨毯を織っていた。また成功者はフランスへ出稼ぎにいっているそうですが鉄の鉱脈もあり昔から結構裕福な集落だと言う。水路が迷路のように広がるオアシスには麦や野菜の畑、いちじく、ざくろ、オリーブやナツメヤシが育ち潤っていると所だと言う。赤土の中にぽっかり浮かぶオアシスの緑は鮮やかで眼を見張ります。
”砂漠のオーベルジュにて先住民族ベルベル人スタイルの朝食”と御案内を頂いた。こんな砂漠で朝食を頂ける贅沢なんですね。ご覧のようにシンプル。何処へ行ってもフランスの植民地への置き土産、パンとコーヒーは美味しい。
日の出が見える所まで駱駝に乗る人と歩く人に分かれた。歩いても20分ぐらいというので歩くことにした。これが失敗いやな思いをする事となる。足を砂に取られ滑りそうになるとベルベル人のガイドが引っ張って戻してくれたり、手を取ってくれたりする。まあ親切…なんて喜んでいたら頂上へ着くと私のアルバイトなんて言ってアクセサリーを広げだした。買うつもりはないので後でチップをあげると言って私は見もしなかったがとても嫌な気持になった。お隣の仲間ももう一人のガイドに言い寄られ値段をきいたら200DH(3000円弱)と言われ断っていた。ああ駱駝へ乗れば良かったと後悔、駱駝に乗って砂丘を見渡すべきだった。日の出も見られないし嫌~な気持ちだけが残り残念残念残念!