この人物画が瀬戸内寂長の”奇縁まんだら”を飾りました。彼は70歳を過ぎて隠居生活に入ったと言う。しかし創作活動は衰えていない。故郷の神戸市には彼の現代美術館も2013年開館した。現代美術は好きではないけれど彼の人物のイラストはその人の内面も滲みでていて面白いと思う。瀬戸内寂聴の奇特な交遊録と相まって”奇縁まんだら”は含蓄のある本でした。(以前ブログに読後感を書いた)
新春スペシャルBSで横尾忠則を見た。彼は瀬戸内寂聴の”奇縁まんだら”の人物のイラストを描いていて、寂聴の軽妙洒脱な文章と人物の内面も解るような彼のイストから島崎藤村や川端康成、三嶋由紀夫、谷崎潤一郎、岡本太郎などの文化人の知られていない側面をみてとても面白く読んだ。それから横尾忠則に興味を持っていた。彼も多くの文化人との交流があり、三島由紀夫との出会いは衝撃的で精神的は勿論、画風にも影響し三島の姿やイメージは作品に何度も登場させているそうです。三島は文章を書く時一つの表現の比喩を探して1日でも2日でもウロウロして考えとても拘っていたと言う。「読者はそんなの飛ばして読むのに…」と横尾忠則は言っているが、私はその細やかな芸術的な比喩に感動してファンになったのに…。
ジョン・レノンに誘われてニューヨークの自宅へいった時、食事になると病院で患者が食事を取るようにジョンとヨーコはべットに入り、横尾忠則は見舞い客のように傍の椅子にかけ食べたそうです。大笑いしてしまった。でも西洋では朝食はベットでとると言う贅沢もある…そんな感じだったかなとも思うが。異才って愉快、愉快。
ジョン・レノンに誘われてニューヨークの自宅へいった時、食事になると病院で患者が食事を取るようにジョンとヨーコはべットに入り、横尾忠則は見舞い客のように傍の椅子にかけ食べたそうです。大笑いしてしまった。でも西洋では朝食はベットでとると言う贅沢もある…そんな感じだったかなとも思うが。異才って愉快、愉快。