シャガールの絵が欲しいと考えていたが、リトグラフは手がでないし高級プリントは気に入らない。偽なら偽で…エイッとご覧のようになりました。数年前東京芸術大学で開催された”ロシア・アヴァンギャルド”美術展の図録には好きでないキュービズムの絵が多く、シャガール独自の世界、シャガール青を使った絵は少なかった。”お遊び”はとことん遊びでよいと言う持論のもと、切り抜いた"空飛ぶアトラージュ”がその辺に転がっていた額に収まりました。最愛の妻ベラを亡くし悲嘆に暮れた翌年1945年この絵は描かれた。橇には炎のような聖母子、亡き妻への哀悼がこめられ、故郷ヴィテブスク(真ん中あたり)へのオマージュであり、絶望と希望が深く力強く描かれシャガールの到達点の一つだそうです。このよな解説を知ると”お遊び”の一枚がとても好きになる。昨年のS市立美術館のシャガール展の図録はシャガール青が溢れ大切にしているが、その時スーベニア・ショップでB5ぐらいのプリントを迷ってミスした事が尾を曳いているのかも。