ひょんな事で知り合った当市の財閥Tさんに誘われ食事をした。”登喜和”は老舗の和食処です。ランチの”なごみ膳”さくらの花びらの周りに吹き寄せられたひと皿、凝っている薄味の和の細工物で材料が何か推し量りがたいものばかりです。和食の世界文化遺産がこんな田舎にも存在する事を確かと知りました。船に載ったピーナッツの和え物も何か良い歯ざわり。シコシコ感の強い茶そばとのセットを頂いた。駅の近くの”K”よりランクは上かしら?。彼女とは二つの趣味が共通で話が弾んだ。一つは海外旅行、もう一つはThis is a pen…(英会話)です。持てる人の悩みも大変です。何が”しあわせ”かちょっと考えさせられた。
”ザ・インタビュー”は歌手生活50周年を迎えた加藤登紀子を映画監督のヤン・ヨンヒがインタビューした。シャンソン歌手としてのデビューや夫藤本敏夫との出会いはすでに知られています。ある時訪れた離婚の危機を救ったものは、彼女がこれが最後だと考えていた食卓で彼が「このみそ汁うまいなあ」とつぶやいた一言だったと言う。加藤登紀子は胸にぐっと来てこの人から離れてはならないと強くその時思ったそうです。”愛してる”など言葉にする事はなかったがその一言に全てが含まれていたと彼女は涙します。藤本敏夫亡き今、より彼を理解でき近くに感じるといっていますが、凡人の私は日に日に夫は遠くに行ってしまい”悲しきことのみ多かりき”です。いつ見ても加藤登紀子は素敵だなあ。