Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

英国一家、フランスを食べる マイケル・ブース(飛鳥新社)

2015-09-05 14:00:55 | 日記
以前”英国一家、日本を食べる”と”続”も読んだ。保守的なイギリス人が好奇心旺盛に日本のあらゆる食物を食べまくる記を面白く書いていた。とても深く食に通じていると思ったら、その前にフード・ジャーナリストをめざしてフランスに住み世界最高のル・コルドン・ブルーで学び、何段階もの厳しい講座を良い成績で卒業していると言う経験があった。卒業後はかの有名なジョエル・ロブション「ラトリエ」で修行、高級フランス料理の舞台裏のレポートは苦しみの中でも彼のウイットに富んだ語り口でとても興味深かった。出てくるフランス料理の数々は私の胃袋をも満たし食べまくったと言う思いを読後感じたものです。しかし彼が最後に得たものは戦場のような毎日の中で置き忘れた家庭、人間としての本質が蘇った事でした。三ツ星レストランでも客のオーダーが来るまでタッパー・ウエアに入れられ何日も冷蔵庫で待っている食材があり、それはメニューの大半を占めていると言うのですから驚いた。彼はその後日本へ来て和食、懐石料理の素晴らしさを知ったのです。