Mrs.Uponwaterのブログ

日記です♪

グッバイ、レニングラード 小林文乃(文藝春秋)

2018-07-22 11:23:21 | 日記
2010年にロシア、13年にバルト三国と旅行した私にとってかの地の文化には非常に興味があり米原万里や佐藤優の書物は面白かった。しかしこの著者は10歳の時子ども記者の企画で2週間滞在しただけで、あたかも住んでいたかのように「長期」と書いているので笑ってしまう。ソ連崩壊から25年後の再訪と言うから住んでいたのか…と思ったの。まだ若い著者、文章も稚拙で自分の家庭の事などのページも多く佐藤優などに比べたら赤ちゃんのロシア感。しかし900日に及ぶドイツ軍の包囲網の中でショスタコーヴィッチは”交響曲第七番”を作曲し1942年8月にはコンサートが開かれ大勢の市民が(中には正装の人もいた)感動しまた鼓舞されたと言う。戦火の中オペレッタなども上演され”人はパンのみに生くるにあらず”と言う文化の違い。早速ショスタコーヴィチの第五、第七を聴いてみようかなあ…と思った次第。