住職のお母さま。大正9年生まれの90歳です。かつてNHK教育テレビで宿坊の英語が堪能なおばあさんと紹介され、今や有名らしい。朝食の時挨拶に見えた。きちんとお化粧をしかくしゃくとしていました。東京女子大の英文科卒で終戦後、和歌山で進駐軍のために通訳をしたと言いますから驚きます。有吉佐和子の「華岡青洲の妻」や「紀ノ川」から考えると和歌山の名家の女性はかくありなんと思われる。
左手が宿坊です。豪華な襖絵もあります。何処の宿坊もこうして開放していかないと経済的にやっていかれないと言う話です。ここの住職は高野山高校の校長をも兼ねています。ですからお世話している学生僧はそこの学生で一に掃除、二に勤行、三に接待と学んでいるそうです。