先日「おくりびと」という納棺夫を描いた映画がアカデミー賞外国語映画賞を受賞致しました。
暗いニュースが続いていただけに、うれしく思います。
さっそく見に行きたいと思っておりますが・・・
私の地域では、受賞後に上映されず、残念!
「死」とは忌避すべきものであり、目をそむけてしまいがちなものですが、
誰もが家族、親族、友達の「死」に直面する時をむかえます。
死者にとっても、死後の世界に旅立つ時をむかえます。
「旅立つ者」と「おくり出す者」(おくりびと)のと間にある「生」と「死」を超えた「心・魂」の交流を大切にしてきたのが日本人です。
正月やお盆は、たくさんのお供えをして死者をお迎えし、おもてなしをします。
我々はご先祖様(亡くなられた家族を含む)を常日頃より身近に感じております。
御蔭様という言葉があるように、蔭ながら守って頂いているのがご先祖様です。
お盆になると、大渋滞の中でも大移動をしてご先祖様に会に行きます。
ご先祖様の姿を見たり、声を聞いたりはできないけれど、 心や魂で交流しようとお墓参りをする姿勢は、日本人のすばらしい風習です。
ご先祖様に会うことは、家族に会うことと同じで、心が穏やかになります。
人生悩んで行き詰まることがありましたら、
お盆でなくても帰省してご先祖様に会うと自然と力が沸いてきますよ!
我々とご先祖様の心・魂は、常に繋がっているんですよ。
宮司一筆
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