たとえば、「鉄腕アトム」は自らを犠牲にして地球を救うために太陽に突っ込んでいった。
たとえば、「鉄人28号」は正太郎くんのリモコンに従わず正義を成した。
たとえば、「ジャイアントロボ」は大作少年の悲痛な呼び声に応えず飛び去った。
これをマシンが暴走したと言ってしまったら、身も蓋もない。
昭和のよい子が涙したロボットはどれも浪花節的なのだ。
そして、溶鉱炉に沈みながら親指を立てるT-800も浪花節だった。
それはまさに、「鉄人28号」のオリジナルラストシーンと重なるではないか。
世の東西を問わず、グッときちゃう物語りはどこか浪花節的なのだ。
その浪花節が3、4にはなかったからだろうか、「おじさん」は再び「I'll be back」だ。
「シュワちゃん、リエちゃん、アリナミンV ‼︎ 」を思わせる笑みを浮かべて「I'll be back」だ。
だが、このお馴染みのセリフよりも好きな一言が「Hasta la vista , baby(地獄で会おうぜベイビー) 」という「戸田奈津子」さんの名訳。
ダサい言葉しか話さないT-800に、不良少年「ジョン・コナー」が教えた「らしい」セリフ。
お勤人時代に青山のショールームで、何十回とこのシーンを大音量で再生して(まだLDの時代だ😳)プレゼンをおこない、すっかり脳裏に焼きついてしまった。
特撮ファンならドキドキしちゃうあの「ダグラス・トランブル」や、「チャック・ウィルソン」(目がT-800みたいで怖かった)なんかにも偉そうに滔々とプレゼンしちゃったんだから我ながら恐れを知らない。
で、その「ターミネーター2」からの新基軸な続編といってもいいのが「ジェネシス」ではないか。
3、4のことは考えなくていい、「シュワちゃん」のケジメ、「スタローン」と同じように自分の仕事にケリをつける試みと感慨深い。
まあ、タイムスリップものはいくらでも辻褄合わせられるし、突っ込みどころは目をつぶらないといけないのだが、あの「ジャジャンジャンジャジャン」のテーマ曲を大画面で聴きゃあ胸躍っちゃうじゃああ~りませんか。
そしてこのテーマ曲を聴いてすぐに席を立っちゃうような残念な人に、「Hasta la vista , baby」とT-800に代わって申し上げておきませう。
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