お好み夜話-Ver2

忘れていた真っ赤なバラ記念

純和風旅館の階段は迷路のようで、ひたすら上り下り曲がりくねって何処までも続き、浴衣はまとわりつきスリッパは脱げそうになり遅々として進まない。

廊下の両脇の部屋からは賑やかな楽しげな声が聞こえ、自分の部屋にたどり着けないもどかしさにその談笑に怒りを覚える。

そうだ、まずトイレだ。

出すもの出してスッキリして冷静になればいいと思い、案内表示もない廊下をトイレを求めて進む。

すると前方に男子トイレのマーク、すかさず飛び込んで見渡すと、室内には透明ガラスの板が墓標のように立ち並ぶばかりで便器もなけりゃ個室のドアもない。

なんだかわからないがそのガラスの板に向かってシッコを飛ばせということなのだろう、ガラス板の付け根に溝が掘られ水が流れている。

フン、こうなりゃ「郷に入っては郷に従え」だ。

浴衣の前を広げて間一髪でゴールデンシャワーをガラス板に迸らせた。

ホッとしてガラス板を見ると、温かいゴールデンシャワーはガラスを素通りして別の空間に落ち、その下にいた裸の男が頭からかぶっているではないか⁉

なんとガラスの向こうは浴室で、それも混浴で、裸の男女が湯に浸かり体を洗っているのだ。

その洗い場に己の放出したゴールデンシャワーが雨あられと降り注いでいるのだ。

何も知らない善男善女が汚れたオヤジのシッコを浴びて、身体や髪を洗っているという不条理。

これはなんとしてもシッコを止めねばと焦る。

しかしどんな聖人君子でも、一度出だしたシッコを意志の力で止めるなんてことは不可能で、まして我慢に我慢を重ねた末のシッコの威力は瀑布の如し、元栓を掴もうとも溢れ出す勢い😱

ギュッとホースを握りしめても勢いは衰えずとめど尽きせぬ怒涛の放流、いくらなんでもこの勢いは何だ😫止まらないha ha ~だ。

ガラスの向こうの世界に不浄の雨を降らせる悪魔のホースにその時チクリと痛みが走った、すると突然ゴールデンシャワーは朱に染まり、みるみるうちに真紅の雨に変わった。

ガラスの向こうでゴールデンシャワーを浴びていた男女が驚いて見上げる、その目がガラス板の向こうのオヤジを認め驚愕に開かれる。


うわぁああああああああああああああああ(´༎ຶོρ༎ຶོ`)



ヤベヤベヤベヤベ~~‼‼‼‼‼


跳び起きて本当のトイレに駆け込み、おもらし寸前で用を足す。

ホッ😞粗相してしまうところだった・・・・・・。

ここ1、2年ときどき不条理な純和風旅館のトイレの夢をみる。

そして間一髪でトイレに駆け込む。

しかしシッコが真っ赤に染まるなんて夢はみたことがない、不吉だ。

そういえば去る9月20日を、今年はまったく忘れていた。

まああまり思い出したくもないのだが、9月20日は「真っ赤なバラ記念日」なのだ。

もう4年前だし、その後は医者にもかかってないし、悪夢の兆候もない。

なのになぜこのタイミングで・・・・・❓

明日、仙台、盛岡へ行くというタイミングで、純和風じゃないけれど宿に泊まるというタイミングで・・・。

なんだかイヤ~な感じ、旅先で何事もなければいいのだが。

もし旅先で真っ赤なバラが咲いちまったら、泣くに泣けない。

嗚呼そうならないように、バッカスの神様哀れな酔っぱらいをお救いください🙏🙏

パツ金で真っ赤なバラは咲かせたくないよ~~。

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