何だろうと気になりながらも通り過ぎ、そのうち走って見てこようと心の片隅に留めた。
しかしこのところの雨と手首の痛さで走ることもせず、そのスロープのことは忘れてしまった。
昨日、思いがけずそのスロープの正体がわかった。
一ヶ月ほど前、お国の給付金が来るより先にメルカリで10万円を売り上げ、ちょっといい気になってかあちゃんと小僧に「うまいものでも食べに行こう」と宣言してしまった。
このコロナ禍で東京都民は除け者にされてしまったので、2年半ぶりくらいに旅行に温泉に髪を切りに地方へ出かけようと思っていたのがダメになり、気晴らしはうまいものを食うくらいしかなくなってしまった我が家。
さて何を食うかと考えていたら、丑の日だ。
別に「平賀源内」のコマーシャルに踊らせられることもないのだが、単純なかあちゃんと小僧はそうはいかない。
いつ行く❓どこ行く❓ウナギ、鰻とプレッシャーをかけられ、「サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源『密漁ビジネス』を追う」(小学館 鈴木智彦著)という本を読んだばかりのオヤジは、「鰻を食ったらヤクザが儲かっちまうからなぁ・・・」などと屁理屈を言っても鰻に浮かされた二人の食欲に逆らえず、「ちょっと待て、腹を減らしてくる」と走りに行き、汗を流して腹を減らしていざ浅草へ。
浅草は鰻の名店がいっぱいあるが、まあお手軽なところで浅草駅の目の前の「うな鐡」に決めた。
昼時だが待つこともなくテーブル席へ通され、かあちゃんは「うな重」、小僧は「ひつまぶし」、オヤジは一杯飲むことを前提に「う巻き」と「かぶと」「きも」「ひれ」「短尺」「レバー」の鰻の串焼きセットを。
小僧もノンアルコールビールで乾杯して久しぶりの鰻に舌鼓を打ち、続いて福井県の銘酒「梵」の純米酒をクピクピ、我が家の獣たちはオヤジのツマミにも手を出してくるので、「白焼きうなぎのたたき」を追加して愛媛県の無濾過純米酒「石鎚(いしづち)」をまたクピクピ🥴
いい感じですな、旅行や温泉に行けないウサが少しは晴れた水曜日の午後。
すっかりお腹も膨れたので、帰りは腹ごなしを兼ねて歩いて帰るかぁと提案すると小僧は「結構でーす」とさっさと行ってしまった。
曇り空ではあるが雨は降らなそうなので、かあちゃんと二人あのスロープを目指し隅田川沿いを歩く。
そして浅草~スカイツリーを最短で結ぶ、東武線の鉄橋の下の歩道橋「すみだリバーウォーク」についた。
いつの間にできたのだ❓いかにこの辺りまで走って来なかったかということだ。
おっ❓なんだこの「恋人の聖地」ちゅうのは。
「桂由美」がどんな関わりがあるっちゅうんだ❓
歩道橋を少し行くと「謎のノゾキ窓」なんてのがあって、澱んだ隅田川が真下に見えるという若干しょぼい仕掛けがあるが、吾妻橋まで行かずして対岸へ渡れるのはいいんじゃないか。
そのうち走ってこようと決意して、この日は対岸に渡らず、川沿いをプラプラと帰路に着いた。
自宅に戻ってから「すみだリバーウォーク」を調べたら、NPO法人地域活性化支援センターが「少子化対策と地域の活性化への貢献」をテーマとした「観光地域の広域連携」を目的に「恋人の聖地プロジェクト」を展開しているのだそうな。
恋人の聖地プロジェクトでは、2006年4月1日より、全国の観光地域の中からプロポーズにふさわしいロマンティックなスポットを「恋人の聖地」として「桂由美」や「假屋崎省吾」などが認定したんだそうな。
ふーん、しかしプロポーズにふさわしくてロマンティックかぁこの場所が(・・?)
むしろ鉄ちゃんが間近に東武電車の写真を撮れるスポットじゃねΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
どっちにしてもこのポンコツには縁のない聖地だわな。
この恋人の聖地プロジェクトは2017年1月1日現在、全国140ヶ所の恋人の聖地、87ヶ所の恋人の聖地サテライト、海外3ヶ所の恋人の聖地と連携して展開しているんだってさぁ。
今度走って渡るときに、どっかに描かれているという「隠れソラカラちゃん」を探してみるかぁ(@_@)
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