お好み夜話-Ver2

カミキリムシのアクシデント

鬼怒川公園駅発5時9分の電車に乗る予定だったが、千住に着くのが遅くなるので特急に乗ろうと特急券を1000円出して買ったら、駅員さんが5時15分ですと言った。

ハッ ? 5時9分じゃないの ? ふーん、夏だからこの間みたいに臨時列車が出るのかな、と思った。

駅のベンチで座っていると、脹ら脛のあたりがなんだかこそばゆい

ふと見ると、右の脹ら脛にカミキリムシがしがみついていた。

こそばゆいからパンと振り払うと、地面に倒れたソイツは起き直りふたたびオヤジの足を目指して進んでくる。

よっぽどオヤジの脹ら脛が気にいったようだ。

電車が来るまでヒマだから、ソイツの写真を撮ることにした。

しかし、虫だけにムシされて、なかなかいい写真が撮れない。

デジカメのモードで動物を撮るのに適したものがあるが、虫を撮るモードはない。

撮っては消し、撮っては消し、夢中になってカミキリムシを追っかけまわした。

オヤジの脳みその引き出しを開けて、コイツはゴマダラカミキリではないかと断定した。

ずいぶん久しぶりにお目にかかる。

動きまわってなかなかいいショットがモノに出来ない。


そうこうしているうちに快速電車が入ってきたが、5時9分だったためにムシした。

電車はひとりの乗客も乗せずに発車し、オヤジはまだゴマダラカミキリと戯れていたが、ハッと気づいて改札まで駈け出した。

5時15分の電車というのは、鬼怒川温泉駅から出る特急で、今の快速電車に乗って行って乗り継がなければならないのだということに、遅まきながら気づいた

カミキリムシにかまけて、完全に乗り遅れてしまった・・・・・


慌てて駅員室まで行って、たった1人の駅員さんに逆ギレ気味に文句を言って、次の特急のチケットに交換してもらった。

しかし次の電車は1時間後、携帯のバッテリーは40%を切っている、駅前の店はすでに閉まり、ビールの自販機すらない。

どうすりゃええのん  ワシ1時間もナニしたらええねん

そこでハタと思いつき、駅員さんに手のひら返すように敬語を使い、事務所の中にあるパソコンのUSB端子をお借りしたいと懇願したら、「USBってなんですか ? 」と返された。

そこで訳を話し、事務所の中に入れてもらい、駅員さんが見守る中、勝手に空いているUSB端子にケーブルを差し、iPhoneを充電させてもらっちゃった。

そうして30分ほど四方山話などさせてもらい、我がiPhoneちゃんは80%まで回復したのだった。

駅員さん、ほんとうに無理言って申し訳ありませんでした


そうして今度は間違いなく電車に乗り、スペーシアの中でゆったりしていたら、いきなり両脚の内腿がつった

七転八倒ものの痛みに座っていられず、ウンウン唸りながら車内での挙動不審者。

幸い車内は空いていて、こちらの挙動不審に気づくものはいない。

15分ほどそうして悶えていて、ようやく痛みが消え、するととたんに睡魔が襲い、落ちた


ヤレヤレ、旅にはアクシデントがつきものです。

あ~バカみたい。

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