こないだは、啓蒙されることは少ない「ぶらぶら美術・博物館」だと言ったが、
言ったそばから啓蒙されました。
クラーク・コレクションなんて初耳!知らなかった!
正直、個人コレクションはほとんど知らんけどねえ。
フリック・コレクションとこないだのプライスコレクション……。松方コレクション。以上。
現在三菱一号館美術館で、エキシビ開催中。
この三菱一号館美術館も、たま~に聞くけどよく知らんなあ、と思ったら、2010年開館だそうだ。
そうなら知らんだろうなあ。昔からある老舗の美術館しか。
※※※※※※※※※※※※
テレビで見ただけだけど、これがキレイな絵の揃った、すごくキレイなエキシビで。
ああ、見たいなあ、と思った。ほんとにキレイなんだよ。輝かんばかりの。
プライス・コレクションと、性質は違うけど比肩する美しさ。
東京のエキシビは、何年か前の「トプカプ宮殿展」でほぼ懲りている……。
あの時は、その人の多さに憤り。憤ったって仕方ないんだけど、あれでは“見る”なんて出来ないでしょ!
展示物に対して、人の列が三重に取り囲むというレベルだったもの。
むしろ現地の通常展を見に行く方がハードルが低いのではないか。
だが、クラーク・コレクションはマサチューセッツ州ウィリアムタウンなるところにあるらしい。
ボストン美術館があるから、ボストンはいつか一度は訪れるべき所だけれど、
そのボストンから車で3時間かかるという、行くのに相当大変なところらしい。
……まあ、これは行けんかもなあ。
でも人間願い続けていれば、いつかはかなうというし、とりあえず名前を忘れないために
メモ代わりに書いておく。
とにかくルノワールの女の子たちが、みんな打ち揃ってカワイイ!
今まで目にしたことのあるものがほぼ無かった。かろうじて猛禽を手にした女の子の絵くらいか。
一枚一枚についてアレコレいうような絵ではなく、総合的にカワイイ!と、
美術館の中心で愛を叫びたい。
これは目の保養だと思うよー。
難しいことを何も考えず、その明るい透明な色彩を、少女や若い女たちの魅惑的な表情を楽しむ。
ああ、いいなあ。これを手元に置けたクラーク夫妻はなんと幸せな人。
やはり金があって趣味がいいのは最強なのだ。
ルノワールは一括してカワイイ!でヨイ。まあ実際見たならもっと言いたいことはあるだろうけどね。
映したヤツは全て良い。みんな持って帰りたい。
ピサロの好きな画家だ。何枚か良さそうな絵が来ている。
モネもだいぶ良さそうだ。そう、多分ね、このコレクションは、色彩が美しい作品を集めている。
これは夫妻の好みだろう。いい。こういうわかりやすい絵は。
少し毛色の変わったところで、一枚で取り上げたいのは、
マネ「花瓶のモスローズ」。
実見してないのでなんとも言えない部分はあるのだが、花の花らしさ、水の水らしさに
涙が出そうになった。魂が籠もっている、とかは全く言えなさそうなあっさりした小品だが、
しかしマネの精神が、辛辣な、頑固な、鋭い、その精神がこの絵から浮かび上がる気がした。
そしてバラの甘いピンクはあくまで甘い。この鋭さと甘さのバランスがいいよ。
ルノワールの「たまねぎ」。
描いたんだねえ、ルノワールも静物を!このたまねぎの色使いはどうだろう。
赤みを帯びた茶色、輝く黄色。生きている幸福感を感じさせる。
ルノワールは花も大変に良いが、たまねぎがいいとはね。意外。
おそらく。番組としての切り取り方も良かったんだろう。
これは番組内でも触れられていたけど、新古典主義などの別ジャンルのものもけっこうあると思う。
ホームページにもミレー、コローの絵なんかも挙がっている。
こっちにも均等に時間を割いたら、わたしはおそらくここまでクラークコレクションに
盛り上がってはいなかったな。印象派のキレイどころだけ見せてくれたからこそ、
テンションがあがっている。
人間というのは不思議なもんで、絶対数じゃないんですよね。こういう時の評価は。
1点のうちの1点が名作(好きな絵)だったら100%アタリ。
100点のうちの1点だったら1%のアタリ。
その1点を見ることが出来たというのは同じなのに、総合的な印象では、
前者は素晴らしい!と言って帰ってくるだろうが、後者はあまり印象が良くないだろう。
粒を揃えるのは大事。
あー、行ってみたいなあ、クラークコレクション。
わたしに右側通行の運転が出来たら全然問題ない話なのに。
今回のエキシビは5月26日までだそうですので、
時間と心に余裕のある方(で、混雑に耐えられる方)はどうぞお運び下さい。
言ったそばから啓蒙されました。
クラーク・コレクションなんて初耳!知らなかった!
正直、個人コレクションはほとんど知らんけどねえ。
フリック・コレクションとこないだのプライスコレクション……。松方コレクション。以上。
現在三菱一号館美術館で、エキシビ開催中。
この三菱一号館美術館も、たま~に聞くけどよく知らんなあ、と思ったら、2010年開館だそうだ。
そうなら知らんだろうなあ。昔からある老舗の美術館しか。
※※※※※※※※※※※※
テレビで見ただけだけど、これがキレイな絵の揃った、すごくキレイなエキシビで。
ああ、見たいなあ、と思った。ほんとにキレイなんだよ。輝かんばかりの。
プライス・コレクションと、性質は違うけど比肩する美しさ。
東京のエキシビは、何年か前の「トプカプ宮殿展」でほぼ懲りている……。
あの時は、その人の多さに憤り。憤ったって仕方ないんだけど、あれでは“見る”なんて出来ないでしょ!
展示物に対して、人の列が三重に取り囲むというレベルだったもの。
むしろ現地の通常展を見に行く方がハードルが低いのではないか。
だが、クラーク・コレクションはマサチューセッツ州ウィリアムタウンなるところにあるらしい。
ボストン美術館があるから、ボストンはいつか一度は訪れるべき所だけれど、
そのボストンから車で3時間かかるという、行くのに相当大変なところらしい。
……まあ、これは行けんかもなあ。
でも人間願い続けていれば、いつかはかなうというし、とりあえず名前を忘れないために
メモ代わりに書いておく。
とにかくルノワールの女の子たちが、みんな打ち揃ってカワイイ!
今まで目にしたことのあるものがほぼ無かった。かろうじて猛禽を手にした女の子の絵くらいか。
一枚一枚についてアレコレいうような絵ではなく、総合的にカワイイ!と、
美術館の中心で愛を叫びたい。
これは目の保養だと思うよー。
難しいことを何も考えず、その明るい透明な色彩を、少女や若い女たちの魅惑的な表情を楽しむ。
ああ、いいなあ。これを手元に置けたクラーク夫妻はなんと幸せな人。
やはり金があって趣味がいいのは最強なのだ。
ルノワールは一括してカワイイ!でヨイ。まあ実際見たならもっと言いたいことはあるだろうけどね。
映したヤツは全て良い。みんな持って帰りたい。
ピサロの好きな画家だ。何枚か良さそうな絵が来ている。
モネもだいぶ良さそうだ。そう、多分ね、このコレクションは、色彩が美しい作品を集めている。
これは夫妻の好みだろう。いい。こういうわかりやすい絵は。
少し毛色の変わったところで、一枚で取り上げたいのは、
マネ「花瓶のモスローズ」。
実見してないのでなんとも言えない部分はあるのだが、花の花らしさ、水の水らしさに
涙が出そうになった。魂が籠もっている、とかは全く言えなさそうなあっさりした小品だが、
しかしマネの精神が、辛辣な、頑固な、鋭い、その精神がこの絵から浮かび上がる気がした。
そしてバラの甘いピンクはあくまで甘い。この鋭さと甘さのバランスがいいよ。
ルノワールの「たまねぎ」。
描いたんだねえ、ルノワールも静物を!このたまねぎの色使いはどうだろう。
赤みを帯びた茶色、輝く黄色。生きている幸福感を感じさせる。
ルノワールは花も大変に良いが、たまねぎがいいとはね。意外。
おそらく。番組としての切り取り方も良かったんだろう。
これは番組内でも触れられていたけど、新古典主義などの別ジャンルのものもけっこうあると思う。
ホームページにもミレー、コローの絵なんかも挙がっている。
こっちにも均等に時間を割いたら、わたしはおそらくここまでクラークコレクションに
盛り上がってはいなかったな。印象派のキレイどころだけ見せてくれたからこそ、
テンションがあがっている。
人間というのは不思議なもんで、絶対数じゃないんですよね。こういう時の評価は。
1点のうちの1点が名作(好きな絵)だったら100%アタリ。
100点のうちの1点だったら1%のアタリ。
その1点を見ることが出来たというのは同じなのに、総合的な印象では、
前者は素晴らしい!と言って帰ってくるだろうが、後者はあまり印象が良くないだろう。
粒を揃えるのは大事。
あー、行ってみたいなあ、クラークコレクション。
わたしに右側通行の運転が出来たら全然問題ない話なのに。
今回のエキシビは5月26日までだそうですので、
時間と心に余裕のある方(で、混雑に耐えられる方)はどうぞお運び下さい。
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