うさとmother-pearl

目指せ道楽三昧高等遊民的日常

くじらとルッキズム

2023年05月07日 | ことばを巡る色色
捕鯨の町のドキュメンタリーを見る。手書きの捕鯨反対の紙を港で掲げる女性がインタビューされている。動物だから、かわいそうだから、自分ができることをしようと思う、というような考えを語っていた。であるのに、私は彼女の密集したまつげエクステンションが気になってしまう。鯨イルカ保護とは全く関係ないのに、彼女はまつエクをする女性なのね、と思ってしまった。いやいや、彼女の主張と行動を考えよう、とするのだが、ああいう人がああいう行動をするんだね、一昔前の環境保護の人ってノーメイクが多かったのに、今時はこういう流れなのね、と考えてしまう。
次に映ったのは、イルカクジラ飼育者を目指す女性だった。その中で、飼育トレーニングをしている女性は、この仕事は化粧をしなくて済むところもよいと語った。
化粧をするにしてもしないにしても、女とはつらいものだな。主張と外見をいかに見せるかは関係ないのに、そこに目が行き、思想のありようとの関連を考えてらてしまう女たち。いかに見られているにどこか囚われてしまう。
まあ、仏像だとはいえ、美しいお方は多くの信者を集めるのだしな。思想と外見は別物のはずなのにそれを一緒に考えてしまうのも、人の業であるのかもしれない。
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岐阜を知る人は

2023年05月02日 | ことばを巡る色色
緑が新しくひらひらしている日に渓谷に行く。もう何度も来ているが、知る人ぞ知る岐阜の隠れた絶景渓谷は、雪解け水を轟かせて佇つ。目も眩む谷底は、翡翠色に澄んで魚影さえ見えそうだ。川浦と書いてカオレと読ませるこの渓谷は、呼び名の不思議も私を幻惑する。とっておきの場所がある、変わらずある、私のリストにある幸せよ。





今日はショッピングモールに鯉のぼりを見た。この色合いはもしや、と思っていたらちゃんとプレートがつけられていた。




なかなかに高価なものなので、こんな間近に郡上本染が見られて、なんて幸せだろ。

気に入ったものを心のリストに書き込む。それを身に巻きつけて暮らすことのささやかな幸せを緑きらめく今日思う。


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