これは、多分、ほんの一握りの大人と子どもへの手紙です。
世の中の多くの、大部分の人は、優しく暖かいものを持ち、それを分け与えて生きています。分け与えられた人は、次の人にまた分け与えていける。でも、そうでない人もいる。でも、そうでない人も、明日も生きていくべきです。そうして、できれば昨日や今日と違った、心の休まる明日を迎えるべきです。今まで、苦しんできた分、もっともっと誰よりも温かい明日を迎えるべきです。でも、その中にいる人はグルグルとその周りを駆けて、自分を支えられない。一番幸せになるべき人が、暗い森の中を歩いている。そういう人への手紙です。
人は誰かに育てられ、そうして誰かを育てていくわけだけど、自分の育てられ方に問題を抱えている人がいて、そういう人が子を育てるとき、また問題を起こしてしまうことがある。または、自分が育てられたときの問題ゆえに、自分が育てる側に回ることや、育てることに躊躇する人がいる。どうやってその折り合いをつけていけばよいのかを考えたいのです。
だって、おかしいでしょ。与えられなかった人は、与えられる権利がある。だのに、また、迷路の中に入ってしまう。そんな自分がうまくやっていけるはずはないと思い込んでしまう。また傷つくことが怖くて、何もできないでいる。
人がおくられてきた理由は、その、ぐるぐるの帯、表がいつの間にか裏になり、また元に戻ってしまう、その帯の循環を、まっすぐに戻していくことではないんだろうか。
虐待を受けた子、無関心に育った子、過剰な干渉を受けた子、いじめられた子、親の罪をわがことのように思う子、自分の家族を過去にも未来にも思い描けぬ子、そういう子も、生きていかなければならないし、そういう子こそ、生き続けるべきだ。
そのために、いったい私に何を語ることができるだろう。
私は、君に話がしたいんだ。でも、きっと、私の前に君を座らせたら、そのことだけで、君は体をこわばらせるだろう。そんな状況であることを誰にも知られたくはないし、見破られたくはないはずだし。だから、私はここで、どこかの誰かに、いつか届くことを願って、話しかけたいんだ。
世の中の多くの、大部分の人は、優しく暖かいものを持ち、それを分け与えて生きています。分け与えられた人は、次の人にまた分け与えていける。でも、そうでない人もいる。でも、そうでない人も、明日も生きていくべきです。そうして、できれば昨日や今日と違った、心の休まる明日を迎えるべきです。今まで、苦しんできた分、もっともっと誰よりも温かい明日を迎えるべきです。でも、その中にいる人はグルグルとその周りを駆けて、自分を支えられない。一番幸せになるべき人が、暗い森の中を歩いている。そういう人への手紙です。
人は誰かに育てられ、そうして誰かを育てていくわけだけど、自分の育てられ方に問題を抱えている人がいて、そういう人が子を育てるとき、また問題を起こしてしまうことがある。または、自分が育てられたときの問題ゆえに、自分が育てる側に回ることや、育てることに躊躇する人がいる。どうやってその折り合いをつけていけばよいのかを考えたいのです。
だって、おかしいでしょ。与えられなかった人は、与えられる権利がある。だのに、また、迷路の中に入ってしまう。そんな自分がうまくやっていけるはずはないと思い込んでしまう。また傷つくことが怖くて、何もできないでいる。
人がおくられてきた理由は、その、ぐるぐるの帯、表がいつの間にか裏になり、また元に戻ってしまう、その帯の循環を、まっすぐに戻していくことではないんだろうか。
虐待を受けた子、無関心に育った子、過剰な干渉を受けた子、いじめられた子、親の罪をわがことのように思う子、自分の家族を過去にも未来にも思い描けぬ子、そういう子も、生きていかなければならないし、そういう子こそ、生き続けるべきだ。
そのために、いったい私に何を語ることができるだろう。
私は、君に話がしたいんだ。でも、きっと、私の前に君を座らせたら、そのことだけで、君は体をこわばらせるだろう。そんな状況であることを誰にも知られたくはないし、見破られたくはないはずだし。だから、私はここで、どこかの誰かに、いつか届くことを願って、話しかけたいんだ。