超音波システム研究所

超音波の新しい利用に関するブログです

超音波システム研究所

2013-10-18 19:37:16 | 超音波システム研究所2011

資料 

<洗浄の概要>
洗浄とは、洗浄物から汚れを除去すること

<超音波洗浄>
 定義1(一般的な超音波洗浄)
超音波洗浄とは、洗浄液中に超音波を照射し、発生する衝撃波で洗浄物から汚れを除去
すること

 定義2(理想的な超音波洗浄)
超音波洗浄とは、汚れが除去された被着体の表面性が満足される状態になるようにすること

 定義3(超音波洗浄の原理)
超音波洗浄には、物理作用と化学作用による2種類の要素がある
物理作用はキャビテーションあるいは水の流速(加速度)により洗浄を行うこと
化学作用は水や洗浄液の化学反応を促進させることで洗浄を行うこと

      効果のある洗浄の条件
効果のある洗浄とは
汚れのある洗浄物の界面擬集エネルギーに打ち勝つ超音波エネルギー
を界面に与えることで汚れが除去されること
汚れのない洗浄物の表面擬集エネルギーよりも小さい超音波エネルギー
を界面に与えることで洗浄物にダメージを与えないこと

        条件
1) 1年の中で、季節変化の影響による洗浄効果の変化を最小限にする
2) 1日の中で、時間経過の影響による洗浄効果の変化を最小限にする
3) 洗浄液の変化による洗浄効果の変化を最小限にする
4) 除去した汚れの再付着量を最小限にする
5) 洗浄液・洗浄物・洗浄治具・洗浄水槽・超音波 等の最適化により洗浄効率を高くする

<システムの振動について>
「 変化する特性を持った系の振動は広範で複雑である
 A)変位に依存する剛性を持ったもの
 B)変位に依存する減衰を持ったもの
 C)時間に依存する剛性を持ったもの
 これらは問題の表面をかじったにすぎない、もっと風変わりな現象もたくさある 」 
超音波の振動を検討する場合、特に忘れがちなのが
水槽や設置部全体の振動(A)
洗浄液・洗浄物・洗浄治具の振動(B)
循環ポンプ・ヒータによる振動(C) (ポンプの脈動、回転振動、熱応力 等)
上記の組み合わせによる複雑な振動が発生しています
これらが超音波の振動を減衰させないようにすること
が超音波の効率を高めるうえで大切です
適切に減衰させることで騒音を調整させることが騒音対策です
適切に減衰させ音響流を調整することが洗浄力の制御です
この観点でシステムをみると問題点をすぐに改良できます
(これが超音波システムの振動による各種調整に関するノウハウです)
A・B・Cの振動を見ることが出来るようになるためには
注意深い観察の繰り返しと、設計・製作の経験が必要です
(経験から、かならず見れるようになります
 ポイントは全体を一定時間、変化する系の振動と感じることです)

システムの振動について No.2> 
自動搬送等のロボットの制御について最近では以下の事項があります
 A)安い材料で軽量にするため部品の剛性が弱い
 B)海外で組み立てるため、組み立てのバラツキがある
 C) A・Bの問題を制御で対応処理する
 CPUの性能により、あるところまでは改善できますが
 根本的な解決には、

「制御することで発生する振動の影響」を考慮した解析が必要です
実際のロボット制御では、統計モデルに基づいた予測と制御を行い対応しているものもあります
但し、各部品の剛性バランスが悪い場合は、しばらく動作させてデータ採取とモデル作成を個別に行うような仕様になっています
超音波の振動を検討する場合にも同様なことがいえます
つまり、超音波自身による影響を考慮した制御が必要です
大変難しいことではないのですが、技術者があまり取り組まないジャンルの
「 統計数理解析 」です
これまでの経験をもとにから実験や改良を行うのではなく、
複雑な現象を統計モデルに基づいて解析することで
最も重要な問題点が浮かび上がってきます
( 理由は現象が複雑すぎるので単純化によるリスクが大きく
  データに基づいて行うほうが良いと言うことです
  間違いのない自信のある経験で確実に改良できるのであれば
  統計処理を加えることで普遍性が追加される可能性があります
  経験として、私は、低周波の振動モードと高周波のモードを同時に把握することは大変難
しいと思います )

特に推奨させていただくのが
1) ダイナミックシステムの統計的解析と制御:赤池 弘次/共著中川 東一郎/共著:サイエンス社
2) 生体のゆらぎとリズム コンピュータ解析入門:和田 孝雄/著:講談社
です

( 多くの現場で時系列データを採取していても、解析が単純であることが多く
  結果につながっていません、ノウハウとしてコンピュータの進歩により大変進歩している
  最新の時系列データの解析方法(書店では経済学のコーナー等にあります)を
  学習して身につけることを提示します
注:自己回帰性を考慮した制御を行うと実験に再現性が多くなり、改良がしやすくなります

 


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超音波コンサルティング

2013-10-18 19:36:07 | 超音波システム研究所2011
超音波(伝搬状態)測定解析に特化した、
  << 超音波コンサルティング >>を提供します



インフォメーション


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超音波実験写真

2013-10-18 18:47:52 | 超音波システム研究所2011

  
     複雑なキャビテーション:
    複数の超音波周波数により変化するキャビテーション

  ポイント:28kHz,40kHz,72kHzの振動子を同時に出力制御しています




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ナノテクノロジーとソノケミカル( Ultrasonic experiment )

2013-10-18 18:32:11 | 超音波システム研究所2011

ナノテクノロジーとソノケミカル( Ultrasonic experiment ) 

http://youtu.be/aBNtczE6vNA

http://youtu.be/4gMKpuZ1_2A


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高周波の発生と伝搬

2013-10-18 17:46:22 | 超音波システム研究所2011
高周波の発生と伝搬
複数の振動子を使用する超音波システム

目的に合わせた超音波の効果を

効率よく安定した状態で利用できる

(複数の振動子を使用する)システムとして

 ご提案(設計・製造・販売・コンサルティング)させていただきます

目的に合わせた超音波の制御を可能にする技術です。


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YouTubeに投稿した超音波実験動画 2013年10月

2013-10-18 17:39:31 | 超音波システム研究所2011

YouTubeに投稿した超音波実験動画 2013年10月

(超音波研究に関する実験動画を投稿しています)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
超音波システム研究所は、
YouTubeに、
 超音波に関する実験動画を投稿しています。

超音波実験 Ultrasonic experiment

 1:キャビテーションと「音響流」の制御技術

 2:超音波専用水槽の「液循環」技術

 3:間接容器・治工具の利用技術
 
 4:「マイクロバブル・ナノバブル」の応用技術
 
 5:超音波の<測定・解析・評価>技術


 上記に関する「超音波実験」動画を投稿しています。



参考

http://youtu.be/T0jCspsuTFA

http://youtu.be/l3R5Hv3NGL8

http://youtu.be/FbIWjeosu-U

http://youtu.be/bNk7hv42C3E

http://youtu.be/EIL5p2g8HU0

http://youtu.be/rJ9WNSrqamU

http://youtu.be/IuCV-U-hKgI

http://youtu.be/x2CqUyWp2y4

http://youtu.be/CaQSOWll1-U

http://youtu.be/G1KfcC2CJ9Y

http://youtu.be/rijX5mYX2NY

http://youtu.be/_iUwSSpk1K8

http://youtu.be/hFiyIK-T3eo

http://youtu.be/dAXYOw9epzc

http://youtu.be/52tHSOzae_4

http://youtu.be/gs2XQJ6aESs

http://youtu.be/VWfgqemXjMY

http://youtu.be/9Uxjy2KDcf0

http://youtu.be/_O1nkgUCI9A

 


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超音波による「金属部品のエッジ処理」技術

2013-10-18 15:37:01 | 超音波システム研究所2011

超音波による「金属部品のエッジ処理」技術を開発
(超音波の相互作用を解析・評価・制御する技術を応用)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

超音波システム研究所は、
超音波の非線形性に関する「測定・解析技術、
超音波のダイナミック特性を「コントロール」する技術、
超音波振動子の設置方法による「キャビテーション」の制御技術、
液循環とマイクロバブルによる音響流の制御技術、

上記の技術を応用・発展させ
超音波による「金属部品のエッジ処理」技術を開発しました。

 

 


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解析手法の有効性検証

2013-10-18 15:10:42 | 超音波システム研究所2011

超音波の解析シミュレーションを紹介しますno.3




ものの表面を伝搬する弾性波に関しての
実験に対する事前検討シミュレーションです
この結果をもとに、実験・解析を行っています
<<超音波システム研究所>>

各種の実験データを解析する場合の「解析手法の有効性検証」を行います

添付の図(シミュレーション)は
以下のような「解析手法の有効性」を
  確認するために行っているものです

1)ベイズモデル(情報量基準)を用いた
   経時変化に対応できる統計手法

2)超音波モデルに適応した
「窓関数」・「ウェーブレット関数」を採用した
   連続データの解析手法

3)高次スペクトル解析(高次の統計量を考慮した解析手法) 等

************************
興味のある方は、連絡してください
超音波システム研究所
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超音波<研究開発>のプロセス

2013-10-18 12:22:05 | 超音波システム研究所2011

超音波<研究開発>のプロセス

鶴見和子  “日本を開く”柳田・南方・大江の思想的意義  岩波書店
「近代化論は、すべての社会は同じ道をたどり、
早かれ遅かれ英米のように政治的に安定し、経済的に繁栄するという考え。
内発的発展論は各社会の自然生態系、文化の伝統、価値観に根ざし、
人間一人ひとりが可能性を十全に発揮できるよう多様性を認める。
すると必ず矛盾点が現れ衝突するから曼陀羅の論理が必要になる。
一元論では片付かない」
(萃点は)「プロセスなの。
そこで言葉をもって格闘し合って、
前とは異なる形になり、
また流れ出す。
萃点自体も移動する。
私は萃点で何が起きるか具体的に詰めたい」 
(鶴見 和子 上智大学名誉教授)
<< コメント >>
この人の、「強さ・ユニークさ・新しさ」に魅かれました
洗浄や超音波利用における「 萃点 」を見出したいと考えています
超音波利用はプロセスです。    
 そこで超音波の技術を発展・応用して、
 前とは異なるシステムになり、
 また検討をつづける。
 超音波利用の原理自体も変わる。
 私は超音波利用で何が起きているのか具体的に詰めていきたい
<参考・動画 アルミ箔の分散プロセス>
動画:目的に合わせた超音波の利用技術1
動画:目的に合わせた超音波の利用技術2
動画:目的に合わせた超音波の利用技術3
動画:目的に合わせた超音波の利用技術4
 
マイクロバブルを超音波照射でナノバブルにします
(伝搬状態の測定・解析により違いを確認しています) 
ナノバブルの効果2  ナノバブルの効果3

 
■超音波技術 
■超音波技術
洗浄・改質・化学反応制御・・・各種計測
に関して幅広い応用対応が可能だと考えています
  参考動画
 
 
 

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<効果的な超音波洗浄技術について>

2013-10-18 11:49:23 | 超音波システム研究所2011

効果的な超音波洗浄技術について>

 

<効果的な超音波洗浄技術について>
洗浄液について
1)汚れに対する洗浄液の効果について論理モデルを持つこと
2)汚れによる洗浄液の変化(トムス効果 等)について洗浄効果の論理モデルを持つこと
3)環境変化による洗浄液の変化について洗浄効果の論理モデルを持つこと
4)洗浄液の交換サイクルについて洗浄効果の論理モデルを持つこと
5)洗浄液の管理状態(バラツキ)について論理モデルを持つこと
6)洗浄液の液循環(バラツキ)について論理モデルを持つこと
7)洗浄液に対する超音波の発振状態について論理モデルを持つこと
8)洗剤の界面活性剤による泡や空気(溶存酸素)の性質が変化することについて
論理モデルを持つこと (超音波の周波数・界面活性剤の濃度・溶存酸素濃度の関係に
ついてはインターネット上に多数の報告があります)
9)洗浄液に対する洗浄物の影響(量的側面と質的側面)について論理モデルを持つこと
10)洗剤の濃度等(液温、溶存酸素)による洗浄効果について論理モデルを持つこと
11)洗剤による洗浄時の泡の発生状況と泡と汚れの影響について論理モデルを持つこと
12)上記の各項目について時系列データの変化に対する最適化を検討すること

洗浄物について
13)洗浄物に対する材料特性と超音波の影響について論理モデルを持つこと
14)洗浄物の製造方法・表面処理・超音波の関係性について論理モデルを持つこと
15)洗浄物の環境変化(各種バラツキを含む)による影響についての論理モデルを持つこと
16)洗浄物の連続洗浄作業について洗浄効果の論理モデルを持つこと
17)洗浄物と洗浄治具の関係について洗浄効果の論理モデルを持つこと
18)洗浄物・洗浄治具・超音波(音響流、レンズ効果 等)の関係についての論理モデ
ルを持つこと
19)洗浄物の種類・大きさ・洗浄数の変化について洗浄効果の論理モデルを持つこと
20)洗浄物の超音波(音響流 等)による環境変化(液温の上昇 等)の影響について
洗浄効果の論理モデルを持つこと
21)上記の各項目について時系列(データ)の変化に対する最適化を検討すること

洗浄水槽について
22)洗浄水槽の液循環について論理モデル(よどみ対応、反応、拡散流 等)を持つこと
23)洗浄水槽の洗浄液の各種分布状態(液温、溶存酸素濃度 等)について論理モデ
ルを持つこと
24)洗浄水槽の超音波の各種分布状態(流速、音圧 等)について論理モデルを持つこと
25)洗浄水槽の材質(表面処理 等)と洗浄液の反応について論理モデルを持つこと
26)洗浄水槽の均一性(反応率、プラグ流)について洗浄論理モデルを持つこと
27)洗浄水槽・洗浄液・洗浄物について最適化を行うこと
28)洗浄水槽・リンス水槽の関係(ラインバランス 等)について最適化を行うこと
29)洗浄水槽の作業性(メンテナンス 等)について作業モデルを持つこと
30)洗浄水槽の改良(間接水槽の利用 洗浄液の変更 等)について論理検討を行うこと
31)洗浄水槽に対する超音波の影響(量的側面と質的側面)について論理モデルを持つこと
32)上記の各項目について時系列の変化に対する最適化を検討すること


こうした流れのような事項に関する思考の展開の中で、
新しい検討が、新しい考えを生み出すと思います
水と空気はまだまだ考察や検討が足りないように感じます

例:超音波照射によるpH,電気伝導度・・の変化


環境問題を含め、もっと効率的な、
あるいは自然な使用方法を考えたいと思います


超音波システム研究所
ホームページ  http://ultrasonic-labo.com/
ホームページ  http://www.green.dti.ne.jp/aabccdx/

超音波装置の最適化技術をコンサルティング提供
http://ultrasonic-labo.com/?p=1401

超音波水槽の新しい液循環システム
http://ultrasonic-labo.com/?p=1271

現状の超音波装置を改善する方法
http://ultrasonic-labo.com/?p=1323

音圧測定装置(超音波テスター)の特別タイプを製造販売
http://ultrasonic-labo.com/?p=1736

超音波<計測・解析>事例
http://ultrasonic-labo.com/?p=1703

超音波装置の最適化技術をコンサルティング提供
http://ultrasonic-labo.com/?p=1401

超音波による金属・樹脂表面の表面改質技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=1004

「超音波の非線形現象」を利用する技術
http://ultrasonic-labo.com/?p=1328


 


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