ジェイクとエルウッドの大人模型部

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ロボ感【スーパーミニプラ GEAR戦士 電童&データウェポンセット】

2021年02月02日 00時49分58秒 | 部活動
どうも、HMMゾイドの初期シリーズにすっかりハマってる2021年のボクです。
コトブキヤの情熱が暴走しまくっている。
そんなパーツ分割にはなかなか抗えませんな。

さて、ブレードライガーも少し落ち着いて、ここからどうするかを思案中の時に、あるロボットのプラモを知りました。



スーパーミニプラと言う、全身ABSの食玩プラモとでも言うカテゴリー。

別に何をもってプラモなのかとかはどうでも良くて、組み立てて完成させるなら、これもプラモデルなんでしょう。

GEAR戦士電童と言う、既に20年前にやっていたオリジナルアニメの主人公メカが、20年記念?とかで、スーパーミニプラに新設計でリリースされましたよ、と。

昔、誰かのインタビュー記事で読んだんですが、玩具がリリースされる事を前提にデザインされた主役ロボットのカラーリングには、赤、青、白、黄色辺りが必須だったらしいですな。
設定年齢6歳以上の小さなお友達の手に取ってもらうために必要な色味、必須なカラーリングとしてメーカーサイド(スポンサーサイド)が求める色味はその辺りだったとか。

有名なガンダム以前でも、主役のロボットの色味って確かに大体そんな感じかもしれない。
逆に奇抜な色味になると、実際あまりセールス的には振るわなかったらしく、ジンクス的なものなのかもしれない。玩具系での話なんですが。
赤とか青とか白とか黄色が使われていると、子供心にも、ああこれが主人公のロボットなんだと分かってしまうもの。逆に単色に近い奴は、大体敵だと思ってしまう。昭和辺りに小さなお友達だった人は大体こんな刷り込みがされていると思う。

並べられた一連の主役ロボットを前に良く言われる『どれも一緒じゃないの』の感想は、フォルムは違えど同じ色味から来る印象なんだろうなとも思えてくる。

そんな20年前の主役に必須な色味を託された『GEAR戦士電童』。
変わっているのは左右の腕とか脚にタイヤと言うかでっかいベアリングと言うか、ローラーと言うか、そんなのがついている点とか、単3とか単4のデザインに酷似した電池型のエネルギーカートリッジ(しかも2本)で動く点。電池が切れたらもちろん動かなくなる。
アニメは最後まで見てないので何とも言えないんですが、お約束のように地球の、しかも何故かたまたま小さな島国に侵略者がお越しになられて、地元小学生2人が何故か起動した(この時に備えていたらしい)電童に無理くり乗せられて戦う羽目になると言う、ロボットアニメの定番とも王道とも言える、思考停止の流れ。
脚のローラーや腕のローラー以外には電童単体での武装が無いのだが、(どこかに隠れている)サポートメカを使うことで武装がグレードアップする仕組み。
これらの要素は対象年齢層に受けるべくして取り入れられた要素の筈で、アニメ自体も綺麗で完成度も高い気がするんですが、2000年のこの頃って、対象年齢層の興味はほぼTVゲーム。PS2だのゲームボーイだのがガッチリハートを鷲掴みな時代。ちょうど千代田生命やそごうの倒産とかネガティブな話もあって、子供たちのスポンサーたる親にしてみれば費用対効果の高い物に極力出資するだろうとも思われ、要はメーカーサイドが期待するほどに商品は売れなかったんだろうなと、勝手な妄想をしております。

電童のデザインは、パッと見はマッシブだけど何か地味な感じで、動くところを見ると急にカッコ良くなる。外連味たっぷりの動きや、必殺技のテロップが厳つい漢字フォントで北斗の拳っぽいところも、お友達が興味ありそうなものなら何でもかんでもとにかくパクりまくっちまえという開き直り感があって素敵。
元々原作があるものではなく、メーカーオリジナルキャラクターのPR動画だから、それこそ懐は広い。
20周年記念的な扱いで新たに商品がリリースされるほどのものかどうかはさておいて、スーパーミニプラと言うカテゴリーに既に一定数の固定ファン、購買力がある層がついていたからこそ踏み切れた商品化なんだろうなと思います。

今回発売された電童も、対になる敵役の同型ロボットや、サポートメカを含め、アニメ基準で設計された感じ。商品基準で作られた当時のアニメデザインを基準に新たに設計されたと言う点がとても面白い。
アニメで出来た動きはほぼクリアーしてやるぜ的な情熱が噴き出す設計やマニアックなラインナップは、このスーパーミニプラと言うカテゴリーならではと言う感じ。当時子供で今は大人と言う層がメインターゲットだからこそ、ここまで出来てしまうんだろうなと思えますな。
プラモデルのホビー事業部とメインターゲットが被っているような気がしないでもないが、その辺大丈夫なのかと心配になりますが。

さてさて、ボクが購入したのは電童&サポートメカのセット。5500円(税別)は費用対効果を考えると正直微妙なんだけど、やはりこの主役メカの地味カッコいいデザインが妙に気になってしまい、購入。

スーパーミニプラはほぼ全身ABSなんですな。今までのようにラッカーだのエナメルだので塗る人だったら、ちょっと躊躇もあったろうけど、今やファレホ使いなもんで、全く気にしません。
ただパーツがヌルテカ過ぎる。これはまず中性洗剤漬けして油を剥がしておく必要がありますな。
ヌルテカが緩和されてから早速組み立て。
普通にプラモデル作るのと同じように、スティックヤスリ等でパーティングラインや切り口を整えます。仮組みするときは後で分解する箇所もあるので、ピンは斜めに切り欠いて置くと。
組み上がったら、動かしたときどのあたりが擦れるのかも見ときます。ファレホは塗膜が弱いようですから、塗ってから動かすと剥がれたりするので。確認してから擦れるところは予めヤスリがけ。太腿辺りは合わせ目が目立つので、関節を予め塗ってからマスキングテープ貼り付けて、パテうめ。加工が完了したらば黒のサフェーサースプレーで各所塗りつぶして放置。





これで準備は整ったので、早速色塗り開始。
ブレードライガーのこれからやろうと思っている塗装を、この電童で試してみようと思います。ちょうど角ばった太腿等があるので、イメトレにはぴったり。
とりあえず適当にバラして青いパーツを普通に塗りました。下地が黒いので何度か重ねて塗らないとあかんのですが、ファレホだと乾燥時間も早いからその辺はかなりラクちん。
塗れた青には水色、赤にはピンクといった具合で、乾いてからドライブラシ。
今回はキットの大きさが12、3センチと小さめなのでこれで止めとくけど、ブレードライガーくらいの大きさなら、さらに上から水色に白を混ぜて明るくした色をエッジだけにブラッシングしてもええかも。
ツイッターを見ると、大体みんな組んで動かして楽しんでいるようで、俺もやっとけば良かったと少し後悔したものの、マッシブなフォルムがなかなか良い感じで強調されたような、まぁやらんでも良かったような(笑)。
我が愛機ギャラクシーノート9(残債あり)のカメラでは今一はっきりしませんが、肉眼ではまぁまぁ良く仕上がった感じ。














ブレードライガーの仕上げイメージも出来てきたので、まぁ良しとしよう。そんじゃま、そういうことで。

機械獣っていいよねっ! 【コトブキヤ 1/72 HMM ブレードライガーAB】

2021年02月02日 00時31分38秒 | 部活動
2021年も始まってはや数日が過ぎましたが、COVID-19感染はと言えば何せ拡大するばかり。マスクをしてから出勤する生活にも慣れてきた今日この頃ですが、飲み屋はさっぱりご無沙汰の、どうもボクです。

不要不急の外出は避けるようにとか言われてますが、言われようが言われまいが、休みはもっぱら我が家で部活でございます。

昨年コトブキヤのHMMシリーズ、コマンドウルフのリパッケージモデルをファレホで全塗装して得た満足感から、このシリーズに妙にハマってしまいました。ファレホも無臭と言うのがとにかく素晴らしい。リビングでテレビ見ながらちまちま部活を楽しめると言う理想的な生活です。
なので今度は主人公機、ブレードライガーABに挑戦しよう、そうしよう。早速密林で検索、捕獲に至ったのは昨年末でございました。
鬼のようなパーツ数や、ポロポロ取れまくるし、合いも悪い、みたいなネガティブなレビューが密林で散見されましたが、変態的に細かく分割されたアホ程多いパーツとランナーは、組み立てにも時間掛かるんだけど、これらの分割は実は全塗装向きに設計されたのではないかなと個人的には思える内容です。時間を掛けてのんびり楽しむにはベストアンサーだと。
再販の際に合いの悪さが調整されたのか、仮組みにはそれほど難儀はしませんでしたね。
ところどころヒケはあるようだけど、100均のヤスリスティックをほぼ10本、1セット使って修正。
組み上がるとなかなかボリュームがあるし、ディテールの密度も高いし、何よりまぁまぁよく動くし関節は硬いしで十分満足です。
これが10年ほど前に作られたキットなのかと感心しきり。
とにかく落ち着いて時間を掛ければ、誰でもこのカッコいい機械獣は完成すると思いますよ、マジメで。
如何にコトブキヤが気合を入れて作った製品なのかが、組み上げるとヒシヒシと伝わってきます。
何でもHMMシリーズ1作目のシールドライガーをベースにされたキットとのこと。1作目だけに気合の入れ方も半端やなかったんでしょうな。組めば組むほど、形が出来上がってくるほどに、コトブキヤの意気のようなものを感じます。
やっぱ模型は組んでナンボやな、と己の部活の正当性を改めて認識しつつも、これが当時でも6800円とかの値を付けてるのに売れてたそうですからね。B社のMGとはちょっと比較にならない密度感の拘りは、異常に分割されたパーツだからこそ表現できるのかも。息子に買ってあげたHMMシリーズ最新作のワイルドライガーは非常に簡単に組めたようで、それはそれでまぁ良いんだけど、コトブキヤのキットとしてはちょっと残念。やはりジワジワとパーツを切り出し、ヤスリをかけ、接続用のピンは斜め切りしてから組み立てる、そんな面倒くさい事をチマチマやらされる方が個人的にはもう楽しい。
暫くは充実感と共に接着剤なぞは一切使わずに、仮りで組み上がったキットを見ていたのですが、これの全塗装(おまけに筆塗り)はなかなかに大変そう。ここも塗ってみたい、ここはこうしよう、なんて感じで気持ちは暴走するんだけど、正直色塗りの途中で心が折れそう、挫けそう。でも、これは全塗装すると相当ヤバいくらい良くなる予感がする。やり出したら後には引けない。けど、やるべし。








先ずはグンゼの黒いサフェーサースプレーを勢い2本購入し、天気の良い日に真っ黒にするぞ! 、と意気込んだのですが、その前にちょいと事前に気になる箇所のディテールアップ。

① コクピットに乗り込む時の滑り止めプレートを追加(写真の銀色の辺り)。
② 背中のブースターを隠す?フードの、ネットのディテールを取っ払い本物の金属製ネットに変更。
③ 頭の裏側がスカスカすぎるのでちょいディテール追加(スジ彫り入りのプラ板をただ貼り付け。写真の白いプラ版がそれ)。
④ 前脚の露出したシリンダー、銀色部分が妙に細いもんだから脚全体を貧弱に見せているような気がするので、上から被せるようにランナーパーツを加えて見た目を太くする。
⑤ お尻のウイングはプラの厚みがやや目立つので、ヤスリがけで薄くしとく。
⑥ 首の後ろから背中のブースターフード?に伸びるプラ製パイプは固くて頭の可動の邪魔にしかならないのでWAVEの鉄製パイプスプリングに変更。胴体を繋ぐフードの基部に2ミリ程の穴のモールドがあって中は塞がれてるんだけど、パイプスプリングが突き抜けるように開口しとく。
⑦ 多分塗る人ならみんなやってるだろうけど、たてがみのパーツの白い部分は後ハメ出来るように切り欠いてます。特に難しくないので、塗る人はやったほうが良さげ。

ちなみにこの中でも④の工作はこれからこのキットを作る人にはちょいとオススメ。これだけで前脚の何となく貧弱っぽい見た目が変わるんで。同じ色の太めのランナーを、ピンバイスで中身をくり抜いて被せるだけで特別いるものもないもんで。

あと可動に重きを置く人は⑥の工作なんかも簡単なのでやっておいていいかも。

こんな感じで気になる部分をやったったので、もうこの勢いで覚悟を決めて全部黒く塗り潰す。





これでもう戻れない。決して悪くは無かった成型色の青もグレーも金も白も、ドス黒く塗りつぶしました。
サフェーサーとはいえ黒だし、幸いブレードライガーはフレームが大体黒なもんだから、少なくとも1/3くらいは塗装完了。
後は青や金や白を、それっぽい色で調色しつつ、透ける黒と戦いながら塗りました。

黒一色の脚や胴体は、せっかくディテールも凝っていたりするから、ところどころを塗り替え。
そこそこ大きい出来上がりなので、単色で済ませるより、色味を細かく加える手間は、塗るならやるべき。っつうても大した手間では無いけど。

そんなこんなで出来ました。




















かなりチマチマ気になるところは塗り分け、スミ入れの色も青い部分は紫色にするとか、いろいろ細かくやってます。

ウエザリングとかもやるべきなのかなと思ったのですが、クドくなると見た目がありがちな作品(やり過ぎて失敗した自己満足だけの完成品みたいな)で嫌になるかもと思って、ちょっと思案した結果、下地の色に対して薄めで明るめの色を使って縁取りっぽい事だけやりました。

そんな事はあまりやった事がないんだけど、やってみるとなかなか面白かったです。

それと、付け足されていたデカールは貼るかやめるか迷ったけど、暫くはこのままにしておこうと。

いやぁ、大きさといい重さといい、何より作りごたえの点で、非常に良いキットでした。完成品で年末辺りにブレードライガーがグッドスマイルカンパニーから発売されて、ヨドバシ梅田に飾ってあったのを見ました。爪の色味の美しさと造形には確かに見惚れたけれど、やはりキットのほうがお値段もアレよりは安いし、何より気に入らない箇所は直せるし好きに塗り分けられもするから、個人的には良い選択をしたなと。

HMMシリーズはデカール付きの再販がこのところ精力的に行われていて、意外と売れてるのかもと思うと、非常に嬉しい限り。
作るのにも塗るのにも結構な時間が掛るけど、その分、他のキットに浮気しなくて良いし(笑)。
ガンプラばっかりも飽きてきたかな、と思う方にはオススメしときます。ぜひその機会にはファレホとかシタデルカラーとかで全塗装してみてください。
まぁ、さすがに再販品を全部買うと言う訳には行かないけど、店頭在庫を見つけたグレートサーベル辺りは欲しいかも。

次はそんな訳でグレートサーベルにチャレンジしようと思っているボクです。もちろん、その時は全塗装で