ジェイクとエルウッドの大人模型部

仕事もするけど趣味もやる! 充実した大人ライフを送る、数多の大人模型ヤーの掃き溜め「大人模型部」へ、いらっさい!!

厚着とネジと行方不明者

2008年01月26日 02時30分36秒 | ミーティング(雑談)
エルウッド(L):なんかねぇ、ジェイクの野郎がここんとこ音信不通でしてね。
 
また俺一人かよって感じですが。それはそうとご存知ですかね、コレ? 



MGクロスボーンガンダム・フルクロス。直訳したらば骨十字ガンダム厚着。

先に発売された ver.ka 版が日本橋のあちこちで過剰感満点な投げ売り対象になってたりする小売店泣かせなやな奴です(笑)。

映像化はされてないようで、漫画だか小説だかゲームだかにだけ出て来た、宇宙海賊が扱うガンダムやということくらいしか、わたくし存じ上げません。

世代的には、宇宙海賊と言えばキャプテン・ハーロック with アルカディア号ですな。
艦首のどくろがオシャレポイントでしたなァ。アルカディア号はさておき、あの何様発言な傷男は子供心に不愉快さ満点でしたが(笑)。

コレはあれでしょ? F91からスタンダード化した小型モビルスーツの類なんですよね? 確か?

いつの時代も技術が進むほどに、小型化や最薄化が進むのは世の習いなんでしょうか(笑)。
携帯電話やMacみたいなもんすかね。

とはいえ、あたしゃジェイクみたいに背景設定とか、製作裏話とか小型化の理由なぞには全く微塵も興味が無い人でしてね。
良いじゃんねぇ、かっこ好けりゃあとはどうでもねぇ。

誰が乗ってて、あーだこーだと説明書にも記載されてました。

だから数秒くらい目は通しましたが、それらは右から左に通り過ぎましたね。活字弱いんですよ、頭悪いんで(笑)。

そもそもコレ買った理由は単純に、何とはなしに、骸骨レリーフとかそこら中に付けてる姿って子供目線で見りゃかっこいいじゃないすか。

無意味だし無駄な装飾なんだけど、骸骨レリーフやトゲトゲとかって、子供的『かっこよさ』に必須のビジュアルだったりしますものなぁ。

チビっ子男子的にはかなりオッケーなんじゃないすか?

オマケに全身武器だらけというその荒唐無稽さ(笑)。
あんなとこからも、そんなとこからも武器が出たり(足裏からナイフまで出す卑怯さ)、コアファイターは変形&合体するんですから、男子の秘孔突きまくりなんじゃないですか?

惜しむらくは、映像化されなかったが故の認知度の低さでしょうかね。骨十字を知るはマニアな大きいお友達くらいですからな(笑)。

ver.ka  が売れなかったらしいのは、認知度もさることながら、あのパッケージが地味過ぎみたいなんが理由とちゃうんかとも思えますがね?

もしや口に出してはアカン、公然の秘匿事項なんかな(笑)。

しかしあの、むしろ売る気無いやろ的な地味パッケージは、ぶっちゃけいい加減止めてもらいたいもんですな。

少なくとも、あのパッケージはアイテムを選んでやるべきなんでしょう。

クロスボーンガンダムが投げ売りになってる現実をしっかり見据えて、再販時にはパッケージだけでも変えて頂きたいものです。

本当に売る気あるなら、クロスボーンガンダムの場合は、むしろミニ四駆かSDガンダムみたいな原色バリバリ使いまくりのど派手なパッケージにして、きちんと子供らにおもねるべきでしょうな。

コロコロコミックとかコミックボンボンとかVジャンプ的な派手なカラーが一番しっくり来ますし、間違い無く棚で目立つよ。

いっそ箱絵に書き文字入れてもらいたいすな、でっかく。

『かっこいいどくろレリーフ!』
『ビームを跳ね返すマント付き!』
『コアファイターは変形合体!』
『全身くまなく可動!』
『色塗り不要! 組み立てもかなり簡単!』

とか、色々ど真ん中高めな煽り文句も入れといてもらいたいですなぁ、もちろん小さいお友達にも読めるようフリガナ付きで。

お約束のパイロットイラストも、『キットに○○は入ってません』の注意書きも言うまでもなくさりげなく入れといて欲しいもんですな。

ああ、そんなイカした箱絵のクロスボーンガンダムなら、大人模型部的には全然推奨したいですなぁ。

『むつかしいところはおうちのひとといっしょにつくりましょう』なんて但し書きがあれば尚、素敵ですな。

中身はあれでいいから外見を変えて再販しませんか、リサーチ兼ねて試験的に? 売れるんじゃないかなぁ(笑)。

まぁ、そんな熱望は置いといて、何故に突然骨十字なのかっちゅうことなんですが(鉄人の最後辺りでネタ振りはしたんで、突然では無いんですがね)。

言い訳すると、前回仮組したWMのガバメントがねぇ、ちょっと大変なんですよ、このままこさえる(作る)の。

塗る以前に、こさえる段階で大変なのよ、テへ。

素モデリングするにはちょっとあんまりな見た目なんですな。
25年前のキットにしちゃ悪かないけど、『手を入れたらもっと良くなって見せるぜ、俺様は』とか、言ってるような感じなんですな。

マスキングテープだらけのクセに、何かいちびってるんですよ。

『素モデリングは飲めない相談だ』、みたいな佇まいなんすよ。全身継ぎ接ぎだらけのクセに(笑)。

そんなんだから、今んとこ全身テーピングされたガバメントを前にして、色々オシャレポイントの追加などを考えている段階でしてね。

リベットは付けないととか、肩や太もも付け根のカバーはどう処理するだの、コクピット内は生活感出せたらとか。

そんなことをあれこれ思ってると、ぶっちゃけ時間掛かるんですな、出来上がるまでに。
タダでさえ平日は目一杯仕事だし、休日も昼間は家族優先だから時間無いしねぇ。

ホント大人は大変だわなぁ。でも仕事あっての趣味だからね(笑)。

で、翻ってMG骨十字のフルクロスはねぇ、明らかに軟弱っぽい感じですねぇ(笑)。

『いやあ、ボクの場合、元々完成度高いんデスから。
改修? 改造? 勘弁してくださいよ。スミ入れだけで十分なんですよ?
あえてお願いするなら綺麗に塗って下されば、それで十分ご満足させちゃいますからね。
なんてったって ver.ka がベースなんですよボカぁ。
マスタァグレェドなんです』

みたいな低姿勢なのに上様なことを言ってるように聞こえるんですな、ランナー状態のクセに(笑)。

明らかに難易度はこちらの方が低いですよ、直感なんで外れるかも知れませんが(笑)。

それにガバメントの前に、コイツで試したいこともあるしね。

そこで、同時進行っちゅうか、軟弱な骨十字もちまちまやっちまおうかなと思った次第なんです。合間合間でガバメントも弄ると思いますんで。

そんなわけで始めた骨十字厚着なんですが、作る前にネットで色々な完成品の作例を見たんですが、上手い人はみんなとにかく綺麗に仕上げてますなァ。

もしや最近のガンプラってなぁ汚しは御法度なんすかね?

アルミ製のバーニアパーツとか惜しげもなく使いまくりですが、経費的にも真似はしたくないですな。

参考になる作例も無い状態なんで、ver.kaの説明書を色塗りの参考にネットから拝借して、後は好き勝手にやることに決めました。

要はいつも通りの部活ですわ(笑)。

特に改修点は見当たらないんですよ。無理矢理あげるなら首はほんの少し延ばすくらいかな。

基本的な工作、パーティングライン除去とか面出しとか、を丁寧に妥協せずやりきるのが大事な感じ?

あとは色味ですかね。とりあえず思いついたのは、このグレーなABSのフレーム。
コレは色変えようと。愛想無いしね、グレーじゃ。

やっぱゴージャスに金色のフレームなんてどうすかね? ストライクフリーダムの金色フレームは、骨十字にもなかなか似合いそうじゃないすか。

ABS樹脂に塗るのがかなり不安なんですがね。
エナメル系は使わないようにしつつ、後々の汚しなども考慮しつつ、ベースはメタルカラーの『ブロス』にしました。



ゴールドやなくて、ちょっと安っぽい真鍮色なのが、ハッタリ優先な海賊的雰囲気がありそうなんで。

塗った後から軽く綿棒で擦ってやると、下地のグレーが見えるんですね。汚しっぽくてなかなか面白いんじゃないでしょうか。

所詮隠れる部分なんですが、こういうどうでも良い所についつい気が入るんですねぇ。

ちなみに額と胸のドクロなんですが、下顎の無い『ドクロべー』チックな方が指定されてるにも拘わらず、個人的にカッコ悪いんで、きちんとドクロしてる方を選びましたよ。
ランナー状態の内に、溶きパテでザラザラ感も出してみます。 

シルバーで塗ってる作例も見ましたが、オーパーツみたいやし、やはり艶無しの白が似合いますよ、ドクロは(笑)。

ついでに、ドクロが貼りつく装甲部分限定で、溶きパテを使い、敢えて下地を荒らしてます。

オシャレポイントのドクロをきちんと目立たせたいという理由ですな。

基本的に全体の色味は設定色に準じようと。
特に迷彩だのをする必要も感じませんしな。

ただ鉄人で半端に終わった水彩画を、この骨十字ではきちんとやりたいんですよ。

以前鉄人で悩みまくった例の水彩画表現ですが、塗り終えた後に発見しましてね、『電撃ホビー 2007年10月号』、古本屋で。

素晴らしい∀の表現を見たら、やっぱこのテクはマスターしたいなぁと

フルクロス(以下 厚着で統一)の裏側。
学ランの裏地に見えてしょうがない(笑)、赤い部分と、胴体その他の白い部分。
この赤と白には特に水彩画表現が似合うんちゃうかと、だもんでその部分はやったろうかと考えてます。

先述した市販の高いパーツなどは使いませんが、何点かは、取り揃えたものがあります。

まずデカール。バンダイから出ているクロスボーンガンダム専用の水転写デカール(専用)を別途購入しております。

あとはディテールアップ用に、ちょっと風変わりな物を。

日本橋に『ナニワネジ』という店があるんですが、ここには比較的安価でいろいろな形のネジが揃ってます。

このネジの中には使い方次第で、バーニア裏側やビームサーベルの基部などのピンポイントなディテールアップが出来るパーツがふんだんにあるので、これらを使ってみようと思ってます。



こういう素材は上手くハマるとそれらしい雰囲気を出せるだけでなく、高級そうな視覚効果も得られるんで、オークション出品とか考えてる方はジャンジャン利用したらよろしいんと違いますかね(笑)? 

あ、これももしかして秘匿事項だったりして(笑)? 良いよね、みんながカッコいいモデル作れるんなら良いよね?

金属製なんで色塗り前にメタルプライマーとかも必要ですが。

今回の骨十字用にも幾つか購入してみましたよ。多分バーニアあたりで使いそうですね。

ざっとこんなもんを新たに揃えて、骨十字の厚着を作り始めてる次第です。


おお、6時のニュースで何だかえらいことになってますなぁ(笑)。

邦人男性行方不明ねぇ。『埋蔵金』探しで消息絶つか、ゲラゲラ。

バカな観光客もいたもんだよなぁ。なぁ、ジェイク……って、

ジェイクじゃん!!??

春の新入部員勧誘企画 君はモナカは好きか?

2008年01月20日 03時28分41秒 | 部活動
エルウッド(L):あ~、何だかなぁ。このわけわかんねぇキットは!?

大体何なのこれ? この古臭ぇデザインは何なの? 頭なんか半球じゃん! 火星人のロボットかってぇの!
こんなもんで部員勧誘なんざできるかっちゅうの!

 

ジェイク(JK):えらいもん渡されちまったなぁ。

バンダイのロゴも今のスタンプみたいなのと違うし、正真正銘25年前のヤツやで。

L:部品点数はざっと数えたら86点。ポリキャップが22点ってところですな。

デカールなんて黄ばんでて使えねぇし。



パッケージ横に書かれた「キットの特徴」がまた古さを感じるよ。

① 肩の付け根が上下、前後にスライド自由。
② 肩、ヒジ、腰、ヒザ、足首等各部の関節が可動し自由なポーズがとれます。
③ 各関節部にはポリキャップを使用しています。
④ 軟質樹脂製の動力パイプがリアル感充分。
⑤ キャノビーは透明パーツ使用。
⑥ ティンプの人形付。 ⑦1/100ホバギー付。
⑧ スライドマーク付。

だとさ、ポリキャップ自慢してるもんな(笑)。

JK:でも当時の開発陣の、スケールモデルに近づきたいっちゅうコンプレックスや妬みがそこかしこに彫り込まれたディテールからビンビン伝わってはくるねぇ(笑)。

明らかにMMを意識はしてるよね。パッケージの猿真似ぶりもそうだけど。
この1/100はシリーズ全般に言えるんだけど、奇をてらい過ぎた感が強いかもなぁ。
2次元のアニメ・メカをリアル感のある虚構の3Dメカニックに再構築し直すって意図はMSVからの派生なのかねぇ。

まぁ、どう料理するのか考えないとな。取りあえずは仮組みしてみろよ。

L:おお、そうね、って、おめぇは何やるんだよ? 

JK:俺は野暮用でこれから打ち合わせなんだよ。 

L:てめぇはいつになったらウンチク並べず手を動かすんだっつうの!!

JK:まぁまぁ、俺なりにいろいろアプローチは考えとくからさぁ、取りあえずお前は仮組み進めとけって(笑)。

何せ、25年前の模型だ。修行だと思ってどのくらい大変なもんかを味わってみな。

ナレーション(N):WM1/100スケールキットで、主役機に次いでリリースを果たしたのが、今回、ずぶの素人連中に手渡されたガバメント・タイプである。
3日逃げ切ればあらゆる犯罪もリセットされるという『3日の掟』に背き、両親を殺害した仇として主人公に執拗に追われるティンプ・シャローン。本編で最初から最後まで、狡猾だがどこか憎めない敵役を熱演している。
ガバメント・タイプは、この星『惑星ゾラ』を支配する特権階級者『イノセント』から、そんな彼に委ねられた機体にあたり、性能もさることながら露出頻度もかなり高い。
レトロ感漂う人型ロボットといったデザインは、工作機械然とした他のWMと異なり、むしろ兵器色が強く、仇役が駆る機体としての個性もなかなかである。

キットに入っている販促チラシに載っている試作見本(下 写真参照)とは、デザインとカラーリングがかなり異なっている。

 

L:何がミーティングだよ、あの野郎。ぜっっったい飲んでるよ、間違いねぇよ!

しかし何だね、組めば組むほどえらく大変なんじゃないの? これ?

25年前ならパーツの合いって、こんなもんなの? これで許されたの?

コレ、今改めてそのまんま再販しますって商魂はどうなんかね? 

 この手! この隙間! もう瞬間接着剤をパテ代わりにしますってレベルじゃないんじゃないの?

 これは太股なんだけど、もう完全モナカ仕様で、微妙にズレてっし。

  この胴体のいろんな隙間も埋めるの? かなりキツいんじゃね?

まぁ確かに、モールドはそこそこ細かいやね。凹凸も入り混ぜてますなぁ。

肩が上下前後にスライドっつうけど。何か動かすのが怖くなるな。壊れそうな擬音してるぞ、何だよ「ギチギチ」って(笑)。

取りあえず、組んでみましたよ。火星人ロボット。

意外と組みあがったの見ると小さいよねサイズ。1/100っつったらMGとかを連想するけど、こりゃHGくらいなんじゃないの? 1/72サイズの方が良くないかね?

しかし、確かに仮組みしとか無いと解らんわなぁ。なんだか次から次へと気になる場所が目白押しジャンか!!

   

まずは、素モデリングするにしろ、そこらじゅうのモナカ処理は必須作業ですな。瞬間接着剤をパテ代わりに使うのが基本だろうけど。

ところどころは要、ラッカーパテ処理ですな。当然、スジ彫りし直しもマストだし、当たり前だけど塗装処理大前提って感じ。

仮組みには付けてないけど、腕とか脚に軟質樹脂のパイプが本当は付くんだよな。
ここは少し大きいものに変えたらカッコいいんじゃないかね? ザクのパイプみたいなヤツに。要らん金使わされそうな(笑)。

   

案外良く動きますなぁ。可動範囲は意外と広いけど、手首なんかはポールジョイントとかに代えたらさらに良いかも。

てか、手そのものもちょっとエグいからいろいろやり直さないとダメダメかもなぁ。
手のひらのモールドのショボさはちょっと、塗装で誤魔化せるレベルちゃうやろ。

腹の機銃もなんだかショボい感満点だし。ケツのバーニアなんていきなり直付けですよご主人!

胸の手摺とかもやっぱ仕切りなおしっぽいな。

いっそ、上半身と腰は分割しちゃっても良いかもしんない。太股付け根の蛇腹もちょっとあんまりかなぁ。

スタイル自体は特に弄らなくても、まぁ悪く無いんだろうけど。

それだけに所謂ディテールアップをやるとやらないとじゃかなり変わるなぁ。

当時はいろいろ画期的だったんだろうけど、今見るとぶっちゃけショボいわ、当たり前なんだろうけど。

もしかしてこれを見事に組み上げれたら部員勧誘になるかもしれんわな(ニヤリ)。

僕も買おう、わたしも買うわ、みたいな感じで。バンダイの販促にもお役に立てちゃったりすんじゃね。いや~ん、感謝されまくり?

大人模型ヤーの量産にはWMはもしかして打ってつけかもぉ? フフフ。


N:最近のマスターグレードなどのクオリティーしか知らない模型ヤーには、正直このWMシリーズはかなり手強い。

今回エルウッドが行なったように、「仮組み」と呼ばれる作業は必ず行なうことをオススメしておこう。

このキットは全て、接着剤を必要とする。言い換えれば仮組みはしやすくなっていると言える。


ちなみにエルウッドには伝えていなかったことだが、このガバメント・タイプは金型の所在不明を理由に、今回の再販ラインナップからは除外されている。
従って、コレを作ったからといって大人模型ヤーの量産や、あまつさえバンダイの販促のお役に立てるという空想は、絶対に有り得ない。








春の新入部員勧誘企画 25years old

2008年01月15日 00時21分41秒 | 部活動
ナレーション(N):1982年7月より売り出されたそのシリーズキットは、今までのキャラクターキットとは一線を画していた。

むしろ一線を画すことこそを前提に展開されたのだといって良い。

TVモニター上で動くメカの単純な再現ではなく、それ以上の「実在感」の再現を
キットの付加価値に据えていたのである。

「ザブングル ウォーカーマシン コレクション シリーズ」

と銘打たれたシリーズは、スケールこそ従来のガンプラにある1/144、1/100というありがちなスケールサイズを踏襲はしていたが、とりわけ1/100スケールキットにおける共通したPRポイント(ポリシーという表現でもあながち大げさではないかもしれないが)に、「実在感」を打ち出していた。

《写真は2007年9月までに再販された同シリーズキットのパッケージです》
     
《当時のキットに入っていた宣伝チラシには、「精密なディテール」「超現実感」「アニメーションを超えた…」といったコピーが並んでいた》

エルウッド(L):うわっ、何かだっせぇデザイン(笑)。

ジェイク(JK):建設機械の佇まいやなぁ。ザブングルが浮きまくってるぞ(爆)。

N:ウォーカーマシンというメカニックのデザインには、主役級と、脇役とで異なる2人のデザイナーを起用している。

前者、主役機であるザブングルや、アイアンギアーと呼ばれる登場人物の生活空間にあたるランドシップ -地上戦艦- (ロボットに変形)のデザインには大河原邦夫が。

後者、作品の世界観をも体現する様々な脇役の「ウォーカーマシン」デザインは出淵裕によって行なわれている。

本編を見るとき、明らかにそこに違和感がある。

主役メカが世界に馴染めず浮いているのだ。それほどに脇で主役を立てるべきメカの存在感は際立っていた。

「ウォーカーマシン」という名称に適したデザインは主役のそれではなく、脇を固めるそれに冠せられるべき名称に思えた。

あるいは購買層にそう感じさせた時点で、メーカーが目論む売り上げ計画は既に破綻していたのかもしれない。

※元々主役機ザブングルは別の世界観に適したものとしてデザインされたと言われている。

馴染まないという理由ゆえか、はたまた当初からの販売戦略だとでもいうのか、1年間の放映期間の半分が過ぎた時、主役メカはより、世界に馴染むデザインに交代させられている。

当初の主役機の名称そのままに、「ザブングル」というタイトルでありながら、主役メカは「ウォーカーギャリア」という名称に変わっている。

 → 

主役メカの交代劇は、実は本作品で始めて試みられたと記憶される。

キットが「実在感」をアピールした時点で、塗装前提の工作難度と対象ユーザーの年齢層も上がってしまった。

如何にも80年代のガンプラブーム以降、模型メーカー各社が様々なキャラクターキットのリリースに名乗りを上げ、市場にはガンダムの類似品とも取れる安易なキットが溢れかえった時代背景がそこにある。

老舗メーカーに生みの苦しみがあった事と、故にガンプラで掌握したコアユーザーに迎合することで最低限度の販売数量を確保する戦略を選択したことに他ならない。

しかし、「実在感」を売り物にしたウォーカーマシンコレクションは、メーカーが当初予算計上した販売実績と並ぶだけの数字は残せていなかったのではないか。

確かに四半世紀前のキットは、パッケージデザインなど総合的に見ても、高い年齢層の観賞に耐えうる完成度を持っていた。

1/144スケールは、WMのアクションシーンの一瞬を切り取ったような、パッケージ「アート」を施し、1/100スケールは白地に立ち姿のWMと英字ロゴをふんだんに使った、「ミリタリーミニチュア」のようなスケールモデル感を意識せざるを得ないようなパッケージ「デザイン」。

キットには過剰とも取れるディティールを付加し、生活感をより感じられるようなアクセサリーパーツまで付けられ、塗装派、改造派への塗装バリエーションアピールまでもが簡易な説明書に載せられている。

開発側の、「スケールモデルと見まがうようなキャラクターキット」の志を随所に盛り込まれたキット群。

狭めた購買層に対してのPRとしては的確であろうが、しかし狭めた購買層全てを掌握できるだけの力も無かったのではないか?

ほぼ同じタイミングでリリースされた、バルキリーに代表される「マクロス」のプラモデル群が模型店の同じ棚に並んでいたなら、あなたはどちらを買うか?


L:バルキリー、俺バルキリーかダグラム買う! JK:(苦笑)だよなぁ。何か天邪鬼向けシリーズって感じだな。


N:(汗)根本的なメカニックデザインにおいて、他作品以上にガンプラ以降のコアユーザー層を魅了できなかったということだ。

余談だが、この時期、メカニックデザインにおいて今でも多くのファン層を従える作品が同時多発的に市場にリリースされている。


『太陽の牙ダグラム』 放映期間 1981年10月~1983年3月

『超時空要塞マクロス』 放映期間 1982年10月~1983年6月


前者はタカラ(現 タカラトミー)、後者は今井科学とアリイの2社によってキットがリリースされている(ちなみに『戦闘メカ ザブングル』は1982年2月から1983年1月までの放映)。

3作品ともメカデザインの支持は高く、それゆえガンダム以降生まれたコアユーザーからの支持と購買は分散されてしまったわけだ。

クオリティーの高さに反比例した実績しか残せないままに、1年の製造期間を限度に流通在庫消化と共に、市場から消えていったシリーズ。

それが「ザブングル ウォーカーマシン コレクション シリーズ」である。

しかし、様々な「大人のお友達」に向けた試みのインパクトは強烈ではあった。

その試みのままに当時、新たな主役機、「ウォーカーギャリア 1/100スケールキット」がリリースされていれば、25年前の作品を再構築するという企画そのものもあるいは成立してはいなかったろう。

当時、ギャリアは「発売予定」というリリース告知をされたまま、しかしついに店頭に並ぶには至らなかった。

理由は単純だ。「売れない」品群にこれ以上のリスクを背負えないという、売り上げあってこそ成立するメーカーとしての正しい選択ゆえである。

そして四半世紀が過ぎた2008年。

『R3』といマニアライクなキャラクターモデルを現在の設計技術で再生させるそのシリーズ最新作として1/100ウォーカー・ギャリアは、その名を連ねた。

83年当時、発売予定のまま消えたいわく付きの主人公機が、25年を経て商品需要ありと判断されたわけだ。

この春には店頭出荷されるまでに、その時は迫っている。

加えて、その新作1/100ウォーカーギャリアの販売促進の一環として、今までリリースされてはいなかった1/100の大型ウォーカーマシン群もまた、83年当時の姿で順次、店頭に並んでいくことが発表されている(一部は、金型の所在不明が判りリリースされない可能性もあるらしいが)。

すでに妙齢を重ねたコアユーザー層や、当時は敷居の高さから買うことさえできなかった層も、今なら購入できる経済力を持っているだろうし、この再販を迎え入れる用意があるのではないだろうか。

志の高さは空回りはしたが、そのクオリティーの高さは半ば伝説化していた品群。

スケールモデルに見紛う『実在感』を持たせようと試みられたキットが、当時同様の販売戦略で『大きなお友達』向けに再リリースされる。

機運は少しずつ。3月のギャリア発売に向け静かに盛り上がろうとしている。

83年当時のままの再販であるということは、現在のキットで定番化している「色プラ」でもなければ、接着剤を使わない「スナップフィット」でもない。

誰にでも同じ仕上がりが、しかも容易にできることが、現在リリースされている「ガンプラ」に代表されるキャラクターモデルの約束事だが、かつては違っていたのだ。

色は塗るものであり、パーツの張り合わせ一つにさえ少なからず技能が要求される。

スケールモデルを筆頭にする、その他の模型がそうであるように。あたかもそれに倣うように。

かつて、少なくとも25年前は模型を作るということは、それが何であれ、本来そうしたものであったということを、購入者は改めて知るだろう。

その手間隙にこそ、模型の面白さがあったり、既製品でありながらワンオフの形に仕上がる楽しさがあるのかもしれないと、感じることになるのだろう。

キャラクターモデルというカテゴリーが、模型というジャンルの中の一つでいたころのモデルである。

田宮模型に代表されるスケールモデルと肩を並べたいという開発側の志の過剰な強さは、翻れば模型というジャンルにあってキャラクターモデルがいかにも低い立ち位置にいたことを、そのコンプレックスの強さを伝えさせる。

今や「組み立てる玩具」に近いキャラクターモデルキット群は、そのものが単独でジャンルとなり認知されるまでに大きくなってきた。

「組み立てる玩具」に至る、その方向性を結果的には示唆したとも取れるウォーカーマシンシリーズが持つその意義は高い。

「温故知新」の要はない。ウォーカーマシンシリーズは「現在」のキャラクターモデルとは別物なのだ。

『模型』というジャンルの中で未だ立ち位置を模索していた頃のキットなのだから。

今回の大人模型部は、1/100ウォーカー・ギャリアのリリースとウォーカーマシン再販にあたり、そんなことを少し前振りにした上で、共に懐古趣味を満喫させ、なおかつ春の新入部員勧誘企画としていきたい。

次回より再販WMシリーズに、例の二人は介入していく。


エルウッド(L):え?! そうなの?

ジェイク(JK):……う~ん、まぁ考えとくよ。

L:確かにガンダムばっかじゃ飽きるけど、個人的には俺はMGの骨十字やりたいんだよね、マント付きのやつ。

ザブングルのキットって外面カッコいいけど、なんか中途半端っぽいもんね。

JK:確かになぁ。

MMっぽくしてますっつっても、今までのキャラクター物の中ではリアルな方ですってだけで、MMと比べると残念な出来だったりするしなぁ。

まぁ、当時としては結構その辺頑張ってるっつうか、開発側の熱気みたいなもんはビンビン伝わるんだけどね。

伝わるからこそ、再販だの1/100ギャリアのリリースだのって話が今更出るんだろうし。

しかも今回の再販価格は、当時の販売価格の倍だぜ? ちょっと甘えてないかねB社。

L:そうだそうだ! そう簡単に踊らされるほど我々大人は甘くは無いんだぜ!

N:そして第一弾のお題はこれだぜ! 兄ちゃん達っ!!

 

JK:げげぇっ! ガ、ガバ…!

こりゃヤバイ。俺帰るわ、あとよろしく。

L:え? 何? ガバ? これ何? え? 

作ったら撮影してみちゃおう! 基本編

2008年01月14日 14時45分15秒 | 部活動
ジェイク(JK):いよいよ、エルウッドもヤフオク目指してHGティエレン完成品の撮影ってことだから、少し長くなるけど幾つか注意点を挙げてみよう。

エルウッドに限らず、完成品を写真に撮りたいって人には参考になると思うしね。

基本は光源の種類を統一する事だね。太陽光、蛍光灯、白熱電球とかを混在させない事が先ず第一。これはもう絶対条件。

つーのもね。これらの光は人間の目、てか脳には、同じ白に映る…厳密には脳が勝手にそう翻訳しちゃうんだけど、実はそれぞれの光に含まれる紫外線の量が違うんやな。含まれる紫外線が多いと、青に偏光して青味掛かった色合いになるわけ。

これを「色温度が高い」と、専門的には言うんやけどね。

身近な例をあげてみようか。

外国映画の画面を見てて、赤味が濃いと思った事は無いかな? 

あれは、瞳の色が青とか灰色といった具合に薄い場合、黒い瞳に比べると紫外線吸収能力が低いんやな。それで色温度を低く設定して撮影し現像してるわけだ。
すると黒い瞳の我々には赤味掛かった映像に見えるんやな。

とにかく、色温度の違う光源を併用してはいけないって事やね。

ジオラマ撮影とかで、夕陽を浴びているシーンなんて場合じゃない限り。

それとあまり背景に暗い部分を作らない、ってのもある。

被写体がMGユニコーンガンダムみたいに白一色だと逆に黒一色にしないと映えらんやろうけど。

因みに、黒一色にする一番簡単な手は、背景に光を当てない、ってだけ(笑)。
板で遮蔽して影を作って、その影に入る手前に被写体を置く、やね。

鉄人の背景は明度が高い方が良いやろう。要は被写体に応じて、その色味をより良く見せるための工夫が要りますよということ。

外で撮影して、背景は青空って手もあるけどね。

屋外撮影の場合、光源は太陽光1つしかないって事になるんで、光を当てるためのレフ板が欲しいけど、まぁ、順光であれば何とかなる場合もある。

良く晴れていたら、銀紙では無くむしろ白い紙の方がお勧めかな。

人物撮影じゃないし、対象物がさほど大きくない分、大の大人が両手で掲げるようなレフ板は要らないけどね。
サイズ的には、子供が使う下敷き、それも白の奴があれば間に合うやろうな。

勿論、屋外に限らず室内でも天井の蛍光灯を光源にするのなら、レフは使った方が良いぞ。

モビルスーツの場合、スカートの影になって太腿とか陰になる事が多いから。
人間を撮影する場合には使わないけど、下からスカートで影になる部分にレフ板の光を少し補ってやると良くなるわけだね。

蛍光灯との位置関係にもよるけど、下に白い紙を敷いて撮影すると、その辺りはそこはかとなく上手く行くかも? 保障はしないが(笑)

出来れば、カメラは三脚で固定して撮影した方が良いんだけどな。
手ぶれ防止の為には三脚か、それ代わりの台に置いて撮影する、ってのが基本だし、それと光量が多い方が手ぶれ防止には望ましいね。

アングル的には下から見上げる位置にカメラを設置した方が、巨大感が出るね。

後は…接写(カメラを被写体近くで構える)と被写体深度が浅くなるから、ピントの合う距離が狭くなるね。

例えば、ザクでも鉄人でも斜めに置いて撮影した場合、手前の腕にはピントが合っているのに、奥の腕にはピントが合っていない、みたいな事ってあるだろ。

実際、巨大な物を撮影すれば、こう云う事にはなるんだろうけど、それでは…って思うよなぁ(笑)。

こう云う場合は、カメラを被写体から離して、光学ズームで寄ると、被写体深度を稼げるから、ある程度解消出来る筈だ。

けどなぁ、やっぱ問題の核心は光をどう当てるか? に尽きると言えるね。

太陽にせよ、天井の蛍光灯にせよ、基本的に一箇所から光が当てられているだけの状態で、複雑な形をしているガンプラを撮影すると、影になって潰れてしまう箇所が出来てしまうやろ。

最も影が出来ない照明は、カメラの真横に光源を持って来る事だけど、そうなると平面的で立体感が出ない。

てな訳で、これはもう場数を踏んで試行錯誤しながら覚えるしか無いんやね、実は。

勿論、ある程度のセオリーはあるんだけれど…ケースバイケースってのが現実。言葉だけでは、これはチョット説明出来ないんだね。

オイラは技術屋じゃないから、今回は特別に知り合いのプロカメラマンのPhotographix氏からもコメントいただくとしよう。


Photographix:ども、Photographixです。撮影アドバイスですね。

デジカメを使うんだったら部屋でもちょっとの機材でいけますよ。

基本的にはやわらかい光を全体にまわすことを第一に考えたらいいと思います

オークション用ということなんで陰影をつけないようにすることを目標に。

デジカメ使用ということなんで蛍光灯でも白熱電球でもかまいません。

カメラのほうでWB(ホワイトバランス)というのが設定できるようになっているはずなんで、そこを光源にあわせてください。

ただし、ミックス光はおすすめしません。

それから、バック紙を用意してください。

色は撮影対象が浮かび上がるような色なら何でも。
バック紙があるのと無いのとでは見栄えが違ってくるので重要ですよ。

ライティングですが、一灯の場合はカメラ位置より上方から光を当てるんですが。
できれば光源の前にトレぺ(JK注1)を垂らしてやるのがいいです。

JK注1:トレーシングペーパーのことやね。パラフィン紙とも。ちなみにライトに固定するときは金属製の洗濯バサミを使うようにね。プラ製だと発火の恐れがあるからね。

トレペがなければビニール袋をかぶせるというのもありますが、まあ光を拡散させてやってください。

ライトの位置が決まったら、陰というか光の弱い部分が出てくると思うので、そこは白い紙かスチロールをレフ版にして光を起こしてやります。

これでフラットな光になると思います。

三脚が無いということなんですが、三脚は安物でもいいんで用意しておいたほうがいいです。
特に上記のやり方だと光自体は弱いんで長時間露光になるんで三脚は必須です。

屋外での撮影はオークション用ということなら背景とかが安っぽくなるのでお勧めはしません。

即席ホリゾント(JK注2)ですが、MGザクの箱だと小さすぎると思います。1/144スケールでも最低50センチ四方は欲しいです。

JK注2:撮影ブースのことをこういうんだね。

まあ、物撮りは現場で状況に応じて組み立てていくことになるんで、文字で説明しても上手くいかないんですが、頑張ってみてください。じゃ。


エルウッド(L):ジェイクといい、Photographix氏といい、映像畑の玄人がいるって環境はありがたいよなぁ。

JK:まぁ、基礎的なことを抑えたなら、あとは数をこなしていくことだね。

L:ほなとりあえず、実践といきまひょか。

光は「白熱球」を使いまひょか。安物のスタンドが二つあるんで、これ使いましょう。

 

トレーシングペーパーだっけか、無いからあれだね、コンビニのビニール袋にしときまひょか。

下敷きと背景には子供の画用紙を承諾なしに使わせてもらうと。じゃ、まぁ撮影してみましょう。

撮影には PANASONIC FZ-3を使います。つうか、これしか持って無いし。

一応マニュアルやマクロ撮影も可能で、手ぶれ補正の代表カメラみたいな奴です。

まぁ、テスト撮影みたいなもんだし。やってみることにしましょうかね。

   

L:こんな感じですかな。なかなかポーズつけるのは難しいね。

でもあれだね、携帯で撮っていたときよりは、かなり精彩な感じになるよなぁ。

    

  

JK:おお、やってるな。こうして上がってきた写真を見るといくつか気になるところがあるなぁ。

最初の4枚の3枚目が一番綺麗に光が当たっているけど、腹と腰辺りの光が足りてない。
こう云う場合は、右斜め後から当てているメインライトの光を、ティレンの左斜め前に置いたレフで受けて反射光を当ててやると良くなるんじゃないかな。

ほかの写真でも、もっと正面から光を当てた方が良いやつとかもあるよな。

左右真横からと、右だけ斜め後からライティングしてる写真があるみたいだけど、被写体の右斜め前から光を当てても良かったんじゃないか?

どこから光を当てるかもう少しいろいろ試行錯誤していくやっていくべきだろうな。

それと。画用紙な。在り合わせで実験しているのだろうし、現物見て無いから断言はしないけど、チョット赤味が強い気がするな。

ホワイトバランスは合ってるのか? ホワイトバランスの微調整で青みを付けるとかしてみてもいいかもな。

本番で画用紙の端が見える…見切れている、と云う…のは、安っぽくなるから気をつけたほうがいいよな。

それと画用紙の色も、白じゃなくて淡い色が付いている紙をバックにした方がイメージ良いぞ。水色とかが、無難だけどな。

L:そうすなぁ、しかしなかなか撮影ってのも大変ですよな(笑)。

JK:オークション出品は写真によるキットの再現度が全てだからねぇ。

現物を手に取って見れる訳じゃないし、商品イメージは写真ですべて決まってしまうんだからな。

パッケージングで妥協するくらいなら最初から出品なんて考えるもんじゃないぞ。

L:おお、いつになくマトモなご意見! じゃぁ、近々にホリゾント作成して再度撮影してみるとしましょう。

うまく写せたら、オークション出品までの経過と一緒にUPするっちゅうことで。

JK:しっかりやれよ(笑)!

L:…しっかし、おめぇ、ほんとウンチクだけなのな(爆笑)。













ティエレン地上型 1/144 HG その2 (完成)

2008年01月06日 01時11分22秒 | 部活動
エルウッド(L):さて、いよいよ、っつうかやっとこ鉄人製作も佳境に来ました。

今回はジェイクが帰省中なんで、独白でまじめに進行させていただきます。

今回の『HG 1/144 ティエレン地上型』ですが、個人的にかっこ良く見せるために、当初から考えていたポイントを整理しますと、

『角をはっきりさせる』

何せ角を強調させておくと、このようなデザインのモデルならけっこう締まるんちゃうかと。

特に色塗るわ、汚すわと、せっかく金出して買ったんだしいろいろやりたいという御仁にはおすすめ。地味ですが、妥協しないでやっとくと仕上がりに差がはっきり出る。効果てきめんなポイントっすな。

『鋳造表現』

鉄人だからこそ、個人的にはやりたいんですよね鋳造表現。
ロボットなら何でもかんでもやるのはどうかって話だけど。
『絶対やれよな』ってワケじゃ無いけど。最後にウェザリングとか考えてたから、やっとくとちょっとカッコ良くなるやろと。

『水彩画表現』

文字では表現しにくいんですが、「電撃HOBBY 10月号」の∀ガンダムの作例に出ていたんですよ。
ベタ塗りではなく、下地がかすかに見えるような感じで色を載せるんですよ。
筆は使わず、化粧道具に使う「スポンジ」でやることで、非常に面白い効果が出ると。
もう、説明邪魔臭いんで(笑)、探して見といてください。
私も立ち読みして見ただけなんで、イメージ曖昧なんですよね。
それでも挑戦しようとするところが悪い癖ですな(笑)。

で、ぶっちゃけ、今回は失敗しましたが、何となく極意は掴みかけました。

   

「スポンジ」はなるたけ大きめのモノ(ファンデーション用)のほうが良いようです。
成型色の上から、成型色より色を薄めにしたもの(明灰白色あたりが良いすな)を、スポンジにつけて、叩くようにして乗せていくと。
それを3段階くらいにしていくと、なかなか深みもあって面白い仕上がりになる、はずなんですが(笑)。

最終的には右端ような絵になりました。ほぼ単色やん(笑)。

因みに、ティエレンは組んだ後でもかなり細かくバラせます。
パチ組みした方でも、後から塗りに挑戦できるのがなかなか良いすな。

で、下地は完成したわけです。

ふとした思いつきで、エッチングカッターでモノアイスリットを入れてみました。

モノアイに光ファイバーを使ったんですが、スリットの隙間から入る光でも少しは赤く光るんですな。

   

で、いよいよウェザリングってわけです。 

関節部はメタルカラーのアイアンとダークアイアンで塗り分けしてるんですが、ここには青焼けの表現をしてみました。

タミヤから出ているウェザリングセットを使うと簡単に出来るんで、オススメしときますよ。

ついでに、セットに入っているオイル汚れを使って、縁取りをしました。

あとはリアルタッチペンのイエローを主に使って細かく汚くしています。

   

まぁ、ジェイクからも言われてましたがウェザリングって終わりがないっちゅうか、どこまでも汚してまうっちゅうか(笑)。

かなり汚くなったんで、最後にサンドイエローで全体の色味をまとめたつもりです。

鋳造表現とかしたんで、やっぱ汚さないと「鉄人」の名がすたるだろ? ってかんじで。

   

食玩の戦車と混ぜてもなかなか様になるじゃぁないか、鉄人(笑)。

まぁ、これで一応の完成ということで。

あとは、撮影などをいろいろ試してみた上で、オクに出品するかどうか考えようと(弱気)。

なんか写真写り悪いんですよねぇ。現物の色味が写真に出なさ過ぎよ、ホント(泣)。

それはそうと、今回のHGティエレンは久々の良作で、楽しめましたよ。

鋳造だなんだと、模型誌の作例ではやってないようなことをやってますが、個人的にはあんまり違和感無いんですよね。

そんだけ度量が広いキットのように思えますんで、是非とも皆様にもお勧めいたしますよ、真面目で。

好きに作っちゃって良いんじゃないでしょうかね? 全部正解って感じですから。

俺はこんなの作っちまったずぇ~っ! 、っちゅう方は是非ともご報告していただきたいですなぁ。

いやぁ、今回は爆竹買わなくて済んだなぁ。てか、そうそう買ってらんないしな。

でも…、ちょっと、爆破させてみたい気もするなぁ、量産機だけに。ウヘヘ…。

って、なんでやねん! 何ですぐ爆竹に走るの俺!?

ちゃんとできたのにぃぃぃぃ!!!

N:大人模型部 部活第二弾報告

製作物 : バンダイ 1/144 HGティエレン 地上型。

特色 : ピンポイントで各所に溶きパテによる鋳造表現。

     モノアイスリット新設。アンテナ部は伸ばしランナーに変更。

     光ファイバーをライフル銃口とモノアイに使用。

本体塗装 : 表面は、フィールドグレイ、カーキ、明灰白色、明灰緑色の混色。

       影になる部分はカーキ、濃緑色、明灰白色の混色。

       仕上げには水性トップコート艶消しを使用。

ウェザリング : タミヤウェザリングセットA&Bを使用。

         リアルタッチペンのイエロー、ブラウン、グリーン使用。

オークション出品 : 完成品の再現写真が満足に出来次第、出品予定。

 

ティエレン地上型 1/144 HG その1.3くらい

2008年01月01日 01時10分29秒 | 部活動
ジェイク(JK):どうよ、鉄人の進捗具合は?

エルウッド(L):だめだぁ、『ガキの使い』面白過ぎて、もう手につかねぇ(爆笑)!

JK:これか? 水彩画表現? 何か違くね? 

<ahref="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/7d/1bb4e411fcf16c2723582b6914a93620.jpg">    

L:何かね、年かね? ど忘れしたね、水彩画表現の絵面をね。

JK:∀ガンダムの作例やったな、電撃ホビーの10月号掲載の。
下地はプラのままにして、その上から3段階くらいに下地の色に比べて彩度を下げた色をパフだかスポンジだかで叩いて色付けしてくってやつな。

L:普通の汚ねぇ塗りになっちゃったし。

JK:でも何となくこれでもいい感じかもよ? 鋳造部分も行けてるじゃん。

このまま進めろよ。もう少し色味まとめながら。

L:そうすか? 水彩画表現も会得したいんですがねぇ。作例の絵が思い出せないからねぇ。

JK:『ガキの使い』観ながら、鉄人作りつつ年越していくわけやね。

L:自宅警備員(ニート)なら、年がら年中作れるんだろうけどね。

普通に会社員だけに、こういう至福の時間はなかなか取れないんすよね。

ビバ! 鉄人&『ガキの使い』で年越し!

JK:確かに至福やなぁ。いいよねぇ、自宅警備員連中は。

鉄人も山ほど作れるんだろうなぁ、親の年金で(爆笑)。

L:あ、そうそう、撮影なんですがね。

ちょっとホワイトバランスをいろいろ弄って勉強してみましたよ。

JK:おお、殊勝な心がけやん。オク出品には写真撮影は非常に重要なファクターやからなぁ。

まずこれが蛍光灯下で、「蛍光灯」設定の鉄人。



で、「日陰」という設定で、白熱球でライティングして撮影した鉄人。



で、「電球」に設定して、白熱球でライティングの上で撮影したらこんな鉄人。



最後は普通に「太陽光」設定を陽あたり良好なリビング窓際で撮影した鉄人です。

  

JK:色味の微妙な部分は太陽光で撮影したものなら何とか見れるよな。

鋳造部分の表面処理もいい感じに写ってるのが判りやすい絵だよねぇ。

L:これ撮影する前に、ちょっとタミヤのウェザリングセットのサンドイエローで軽く擦り付けましたよ、粉を。

JK:やっぱ鉄人には合うね、ウェザリング。

電球は暖色っぽく、日陰設定やと寒色っぽく写るねぇ。

しかし全部携帯カメラだろ? デジカメでいろいろやって見ないとなぁ。

目安として見るには面白いけど携帯での撮影じゃ限界あるしな。

やっぱレフ板使うとかしていろいろ撮影は拘らないとねぇ。

オークションに出品して。相応な値段で落札されてる作品はどれも、被写体の完成度は言うまでも無いんだけど、撮影によるモデルの再現度が素晴らしいからなぁ。

せっかくメリハリのあるデザインだし、鉄人はこのまま良い感じに仕上げて拘った色味を撮影で再現したいねぇ、って何やってんのよ、お前!?

L:え? テヘ?

 

JK:この野郎! まだ鉄人仕上げてねぇくせに! なんだこれ!

L:鉄人もあと、2回位で終わりそうじゃないすか。00ネタにも飽きてきたし、次のネタは『コレ』にチャレンジしようと。

JK:また受けそうに無いアイテム選ぶねぇ(笑)。

L:フフフ今までの技術の集大成にしますよ、『コレ』を!

JK:集大成ってほど技術無いじゃんよ(笑)。

てか、まず鉄人にその勢いぶつけろっちゅう話だろ? 今年も先が思いやられるなぁ。