goo blog サービス終了のお知らせ 

吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

受難2

2006年09月30日 | 自分のこと
歯を抜くのに失敗してその後。

激しい抜き方をしたので、だいぶ傷ついてしまったようで、痛みもひどく、なにより、上顎洞に貫通してしまったため、水や空気が口から鼻へ抜けるという実に気持ちの悪い状態になってしまったのでした。

見た目にはとくに変わらなかったのですが、左のほお骨のあたりを中心に、顔半分のみならず、体半分がしびれるような不快感を伴う痛みが続くことになってしまいました。
仕事にも集中出来ず、痛み止めの薬を使いすぎてラリってしまったり、食事も満足にとれなくなったりと、後悔と歯医者への恨みの日々でした。
十日くらい経ってようやく痛みは引いてきたのですが、歯の抜けた穴に食べ物が入ってしまうのを取り除かなければならないので、毎食後に傷をいじらなければならなかった、そのあと、洗浄するのですが、鼻に水が行ってしまって苦しいものでした。
それでも、清潔にしておかないと、上顎洞内の傷が菌に感染してしまうとやっかいなので、しないわけにはいかなかったのです。今思い出しても辛かったなあ。
とにかく、人を恨んでも後悔しても始まらないので、許される時間の限り、眠って回復をはかったのでした。

よく、動物が死期を悟ると姿を隠すといいますが、あれも実は同様のようで、敵の来ない安全な場所に隠れて、ひたすら治癒を待つうちに、あるものは回復し、多くはそのまま死んでしまうということのようです。

それから、その歯医者から紹介状を出されて、医大の口腔外科へ行くことになったのです。

さて、口腔外科を訪ねると、なんだかそこは花園のようでした。
医者も看護士も皆、若くてかわいい女の子ばっかりでしたから!

ああ、来て良かった。ロマンチックな空想(妄想)が広がり、その後の通院が楽しみになったものです。その時は…。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿