しばらく仕事ツアーでした。
人生初北海道もありました。
今回は昔住んでいたところを訪ねた話。
宮城でひと仕事した後、北海道へ北上するついでに岩手の花巻に寄りました。
僕が2歳頃なのでほとんど記憶はありません。
昭和41年(1966年)頃です。
なぜ2歳児が家から勝手に出たのかはよくわからない。
自分が住んでいた住宅地は大体見当が付いた。
近くには大きなお寺があり、
この曲がった坂道はあったような気がする。
そして階段をあがると、
教会が見える。
カトリック花巻教会
鐘楼は黒いタール塗りの板張りだったような気がする。
地面は土で、木はもっと大きかったような。
そこにはコリーのアルちゃん(アルトゥール)が居て。
当時の僕の身長からは馬のように大きな犬だったけれども優しく面倒見の良い犬だったそうだ。
ほとんど記憶は無いけれど、モフモフな感じと乗ろうとしたら嫌がられたような。
僕が勝手に家を出たせいで大騒ぎになったらしい、そりゃそうだ。
しかし、この件がきっかけで教会の神父さんや教会の方々と知り合うことになり、転勤族の当家は未知の土地でコミュニティと関わる事ができたのだった。
父は教会の野球チームに入ったり、僕は神父さんが出かけるときによく一緒に連れて行ってもらったりしたのでした。
アウグスト・ゲーヴィレル神父はスイス人で、成人してから一度お会いしたことがあります。
すでに僕はパイプオルガンの仕事をしていて、神父さんの弟さんもスイスでオルガンの仕事をしていると言っていたような。
その時は何かこう記憶の波のようなものが来てあまり話は出来なかったのでした。
また話をする機会もあろうかと思っていたのですが、その数年後1995年に神父さんは帰天されたのでした。
神父さんにも教会の方々にも非常に良くしていただいたのですが、一度も入信を勧められたことは無かったそうです。
当時住んでいた家があったと思われる住宅地は川近くで水路(当時はドブ)が多くありました。
ある時、バナナを持って家の裏のドブのほとりに居た僕は近所の悪ガキからバナナを奪われた上ドブに落とされたのでした、
ドブの底のヘドロに刺さったところを、耳が遠くて近所と付き合いが無くあまり家から出ないご婦人が何故か異変を聞きつけドブに落ちた僕を助けてくれたそうです。
僕自身の記憶はわずかなのですが、その場の空気感と言うか記憶のモザイクが散らばった中に居る感じと言うか、何とも言えない不思議な感覚に包まれたのでした。
訪れて良かった。
私も父が転勤族だったので、小学校6年の時、いわきから宮城に引っ越して、20歳過ぎてから、その場所に行ったら、山がとっても低く見えたのを記憶しています。
津波で村の大半が流されて、集落によっては全く変わってしまっで、被災しなかった神社も建て替えられたけれど、大体の場所は覚えているし、磯の小さな岩まで覚えています。
でも、さすがに、3歳まで住んでいた仙台市内の住んでいた場所は、行ってもわからないですね。