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吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

息子と山へ

2007年01月13日 | 自分のこと

先日、主の木を偵察にいったのは、息子を連れてゆくための下見でした。
それで今日、決行と相成りました。

森の中に入って、僕の付けた足跡を息子にたどらせます。
足元は長靴です。子供にはちょっと雪が深いところもありますが、スノーシュー、アイゼンなどはナシです。鍛えるためですから!

目印の石碑で一休みして、雪上ダッシュを少しやらせてから、主の木へ。
まだ人間の足跡は先日の僕のものしかないので、容易にたどれます。
主の木にふたりでお参りをしてから、まだ大分時間があるので、渓谷に降りて行きます。
標高1300 メートルをかなり越えたあたりは、動物の気配はありません。
シカとウサギの足跡くらいです。

平地に近いところでは、手を後に組んで歩くように、さらに、足もゆっくり動かすように指示します。
腕や足を振って動作に勢いをつけたり、バランスを取ったりするのを禁じるためです。
バランスは体の重心だけで取るようにするのです。
頭や肩が上下動しないように、上半身がスムーズに水平移動するように。
動的バランス感覚と足の筋力の訓練です。

渓谷の川沿いの遊歩道を下ります。積雪は20センチ程。
カンジキ類がないので、岩と岩の間の雪は落とし穴のように埋まります。
やはり息子に先を歩かせて、よほどの危険がない限りは、やりたいようにやらせます。
少し川に入ってみたり、大きなつららに触りに行ったりしながら下って行きます。

家で話す時はどうしても、何かを指図したり、叱ったりと事務的なことが多いので、こうして歩きながら、景色のこと、動物の事など、話したいことを話すということは、とても良いことですね。
僕らの世代は、多くの方が父親と遊んだ経験は少ないのではないでしょうか。
僕もそうですので、自分の子供との関わり方は暗中模索です。

さて、スタート地点に戻るわけですから、当然、今まで下って来た分登らねばなりません。
最後の難関、一気に登ります。
遊歩道を利用して、崖の上に上がってから、
「パパの指差した方に真っすぐ登れ」

道のない斜面を登ります。さすがにキツそうです。
渓谷から上がって、キープ協会の施設の裏に到達します。もう大丈夫。

息子も楽しかったらしいですが、実は結構ハードな道行きだったと思います。
歩くことや、呼吸など、普段の当たり前の行動を自覚してコントロールしてトレーニングする方法を身につけると、特別スポーツをしなくても体を整えて維持出来ます。

帰りがけの息子は、体から余計な力が抜けて重心の落ち着いた良い歩きをしていました。
うん、また行こうな。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいねえ (ひぐちあきお)
2007-01-14 15:50:36
拝読してると、ひさびさに子供と山を歩きたくなってしまった。3月半ばの猟期が終了したら、チビたちをつれて裏山を歩こう。
それとは別に、今年は、娘を赤岳山頂に案内するつもりです。6歳。登り切るか!

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それはすごい! (ひろなん@風琴屋)
2007-01-15 21:44:06
ひぐちさん、ようこそ!

赤岳ですか、それはすごい!
猟期の間は八ヶ岳へどうぞ。子供達みんなを連れて歩きましょう。
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