吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

帰路に就く逃亡者

2017年05月02日 | 自分のこと

「逃げ学」の実践。

ここしばらく、生きるために必要なこと、自分を力づけることだけをしてきました。
言い換えればすべきこと、義務からの逃避です。

少なくない方々に迷惑を掛けてしまうことも踏まえた上で。

謝罪も償いも生きていればこそだからね。

自らの提唱する「逃げ学」に於いて最も判断の難しいのは初動のタイミングです。
僕ら平和の中で生きてきた人間は「日常性バイアス」が非常に強いのです。
まだ大丈夫だろう、まだ逃げる時ではない、という心理です。

誰もがわかる火事、天災のさなかにあってさえも、逃げる選択を戸惑うことはあるのですから、普通に暮らす他者と同じ日常の中での自己の危機にはなかなか対応出来ないものです。

「逃げ」に伴う様々なノウハウ、スキルは初動の遅れの保険、穴埋めなのです。

逃げないといけないと感じたら逃げろ。
損失の他人の評価も日常もすべてを忘れて踏みつけにしても。
だがそれは難しい、本当に難しい。
何度もタイミングを外して来た、今回だって上手く出来たかはわからない。

でも生きてる。動く力も保っている。

ならばとりあえず成功と見做そう。
逃げながらも集めたアイテムを引っさげて戻ろう。


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