吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

55歳である

2019年05月15日 | 自分のこと

四捨五入で60なのである。

うん、もうずっと前から実感は無かったけど。
磯野波平よりも年上だ。

ひろにゃん55(ゴーゴー)なんて昔の軽自動車みたいだ。
せめて、2スト3気筒にしてくれ……。

なんかねー。

若い頃持っていたコダワリみたいなものがスーッと無くなって来ている今日このごろなのです。
年とともにいろんなことが枯れてきたわけですわ。

40キロの荷物背負って自転車担いで雪の峠越えなんてもう無理ですよねー。
視力が落ちたのは結構ショックではあったけれど、世の中に美人が増えた気もするからまあ良い。
瞬発力が落ちたけど、仕事の継戦能力は大幅に向上しているのでまあ良い。

年をとることが辛いと感じる人もいるだろう、若い頃は良かったーとかいう人たち。
逮捕された暴走バイク組のリーダーが50代だったりすると、呆れる反面ちょっと気持ちがわかったりもする。
失われたものに手を伸ばしているのだろうね。
彼らの若かりし日々は輝いていたのだろうね。
周囲は迷惑だったろうけど!

じゃあ、若い頃オレは何してたんだろう?
奥秩父、西上州とか信州とか、山にわざわざ千葉から自転車や自動車で出かけるのが楽しみだった。

あら、今住んでるところもだ。好きなところに住んでるのだな。

集団行動が苦手というかキライで少人数やひとりでも出来る仕事が良かった。

まあ、今の仕事はそんな感じ。

色々とダメダメなところや、失うものも多いながらもかつて望んだ方向に進んではいるのだな。

さて、コダワリが程よく減衰したところで製作に入るのである。
その前に修理仕事だっ!

 

 

 


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