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八ヶ岳ナンバー!B面

2007年03月05日 | 思うこと
ご当地ナンバーですが、僕は今後増えて行くと踏んでいるので、どうせなら「八ヶ岳」がほしいな~と思うわけです。
実はあまり楽しい話でもないんですけど。

以下はまあ、元・科学部SF班部長の空想とでも思ってテキトーに(でもちょっとマジで)読んでください。

ご当地ナンバーは、地域起こしというのが前面に押し立てられていますが、その本当の狙いは他にあると思います。

自動車のナンバープレートにある地名は、その中で唯一の「意味のある文字列」です。
人間は意味のある文字列を優先的に認識します。
つまり、ナンバープレートの中で、最も容易に憶えられる部分なのです。
そのあとの5○○だの3○○だのもそれぞれ小型、普通乗用車など、意味するところはありますが、多くの人は気にしていなかったり、忘れたり(習ったはずですから)していると思います。
この地名の種類が多ければ多いほど、この文字だけでの車の特定が容易になります。
車の総数が分母で、ナンバーの地名が分子、当然分子が多くなって分母の数に近付けばそれは1に近付き、特定しやすくなります。
加えて、もし下ひとけたの数字だけでも確認出来たら、さらに飛躍的に絞り込めます。

システムが充実してくれば、自分のオリジナルの文字、好きな言葉も入れられるようになるかもしれません。
世界にひとつ、あなただけのナンバーなんて言葉に別途料金を支払って、しかも特定されてしまうというおまけも付くという未来です。
将来的には、バーコードやICチップなども使用されると思われますが、文字に国民の関心を集め、その種類を増やすというのは、より手っ取り早い方法です。
「Nシステム」等との在来技術との相性も良いです、なんと言っても文字は特別な端末機器が無くても誰でも読めますから。
つまり、個人情報の管理、さらに相互監視の一環だと思うわけです。

僕達はすでに「テロとの闘い」に巻き込まれているのです。
テロリストに対する、最も有効な手だては軍隊ではありません。
その国にいるすべての人間の行動の把握です。そして危険分子を早期発見することです。

今後、社会の制度などの変化はこの方向、つまり、個人情報の把握、管理というのが軸になります。
集会は制限、あるいは管理されるでしょう、便利さのためという表向きの理由で、さまざまな支払いシステムが出来るでしょうが、取引の情報も把握されます。
警察や、自衛隊の権利関係も徐々に拡大されるでしょう。
コミュニティや地域の再生の名の下に、相互監視体制も敷かれるでしょう。
東京でゴミを捨てようと思うと、ゴミ箱の少なさに気付きますが、これは、オウム事件だけに起因するものではありません。
欧米の主要都市並みになって来ただけです。
なんだか、息苦しくなりそうですが、しかし、それらは「正しい」テロ対策なのです。

平穏と安全のためということで、自由やプライバシーを差し出さねばならなくなるでしょう。
それが、どこまでは仕方の無い事で、どこからは許すべきでないのか、僕らはその狭間で迷うことになるでしょう。

僕の思うことが杞憂で、何年か後、バカなこと思っていたなあなんて笑えるといいんですけどね。

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