ぼくがパイプオルガン製作の世界へ首を突っ込んだのは、ちょうど20年前のことです。
はっきり言って動機の希薄さでは他の追随を許しません!って自慢することかい。
大学4年生、当時バブルの盛りで就職は売り手市場という時代です。
もともと理系だったのですが、人生がつまらなくて仕方なかったので、哲学や思想にどっぷり浸かりたいと思って一浪後、文学部に行ったのです。
実社会のしくみを知るため、自分の居場所を探すためにいろいろバイトをしたのですが、もうひとつ心が動く仕事にも出会えずに迎えた4年生でした。
何か木工でもやろうかなあと思って、そのことを周りの人には言っていました。
思うところがあったら、とりあえずでも口にしてみるというのは良いことです、意外と道が開けたりします。
そして、人づてのまた人づてで「パイプオルガンの製作をやってみないか」という話が舞い込んで来て「ふん、面白そうだ」というわけなのでした。
仕事選びはよく調べて慎重にというのは正しいです。
しかし、実際の経験を伴わない調査など絵空事に過ぎないというのもまた事実です。
本当のところはやってみなければわかりません。
最近の若者は、なまじネットで情報が入るからか情報過多で身動きがとれなくなりやすいようですね。無料で誰もが手に入れられる情報に大した価値はないのですけどね。
加えて、そこそこ器用で、失敗の経験が少ないために非常に失敗を恐れて、やはり身動きがとれなくなるようです。
あのね、「良い経験」というのは「失敗」や「敗北」のことなんですよ。「成功」じゃありません。
経験の中で最も害が大きいのは「成功すべきでないことが成功してしまった経験」なのです。これを経験してしまうと、人はそれを繰り返そうとしてまずいスパイラルへと入ります。
思うところがあったらとりあえずでもやってみて、ダメならやり直しゃいいじゃん。
どうせコケるなら若いうちの方が良いと思います。
年取ってからコケるのってキツいですよ~。(経験者談)
この道に入った者の生存率(?)は極めて低く、本当に長続きしません。
特に、オルガン愛好者にとっては辛いようですね。
オルガンが楽器としてその能力を発揮するのは、お客様に渡った後です。
木工を中心とした製作工程は、音楽とはかけ離れた世界ですし、整音、調律の作業は耳と気がおかしくなるような仕事です。
電子楽器の音はスピーカーを出る時から「良い音」ですが、オルガンを含む自然発音体楽器は、近くではかなりの雑音成分を含みます。
よって、演奏者も、大抵は音には恵まれない場所に居ることになります。
製作者も演奏者も「他の誰か」が音楽を楽しむために働くのですね。
ちょっと時間がないので、続きはまた…。
はっきり言って動機の希薄さでは他の追随を許しません!って自慢することかい。
大学4年生、当時バブルの盛りで就職は売り手市場という時代です。
もともと理系だったのですが、人生がつまらなくて仕方なかったので、哲学や思想にどっぷり浸かりたいと思って一浪後、文学部に行ったのです。
実社会のしくみを知るため、自分の居場所を探すためにいろいろバイトをしたのですが、もうひとつ心が動く仕事にも出会えずに迎えた4年生でした。
何か木工でもやろうかなあと思って、そのことを周りの人には言っていました。
思うところがあったら、とりあえずでも口にしてみるというのは良いことです、意外と道が開けたりします。
そして、人づてのまた人づてで「パイプオルガンの製作をやってみないか」という話が舞い込んで来て「ふん、面白そうだ」というわけなのでした。
仕事選びはよく調べて慎重にというのは正しいです。
しかし、実際の経験を伴わない調査など絵空事に過ぎないというのもまた事実です。
本当のところはやってみなければわかりません。
最近の若者は、なまじネットで情報が入るからか情報過多で身動きがとれなくなりやすいようですね。無料で誰もが手に入れられる情報に大した価値はないのですけどね。
加えて、そこそこ器用で、失敗の経験が少ないために非常に失敗を恐れて、やはり身動きがとれなくなるようです。
あのね、「良い経験」というのは「失敗」や「敗北」のことなんですよ。「成功」じゃありません。
経験の中で最も害が大きいのは「成功すべきでないことが成功してしまった経験」なのです。これを経験してしまうと、人はそれを繰り返そうとしてまずいスパイラルへと入ります。
思うところがあったらとりあえずでもやってみて、ダメならやり直しゃいいじゃん。
どうせコケるなら若いうちの方が良いと思います。
年取ってからコケるのってキツいですよ~。(経験者談)
この道に入った者の生存率(?)は極めて低く、本当に長続きしません。
特に、オルガン愛好者にとっては辛いようですね。
オルガンが楽器としてその能力を発揮するのは、お客様に渡った後です。
木工を中心とした製作工程は、音楽とはかけ離れた世界ですし、整音、調律の作業は耳と気がおかしくなるような仕事です。
電子楽器の音はスピーカーを出る時から「良い音」ですが、オルガンを含む自然発音体楽器は、近くではかなりの雑音成分を含みます。
よって、演奏者も、大抵は音には恵まれない場所に居ることになります。
製作者も演奏者も「他の誰か」が音楽を楽しむために働くのですね。
ちょっと時間がないので、続きはまた…。
>「良い経験」というのは「失敗」や「敗北」のことなんですよ。「成功」じゃありません。
> 経験の中で最も害が大きいのは「成功すべきでないことが成功してしまった経験」なのです。
後半の言葉は、耳に痛いですね。20代の私を思い出させられます。
前半の言葉は、今の私にはとても勇気付けられる言葉です。玉砕してしまいそうなことに、体当たりする前の準備体操をしている時なので。
成功例より失敗例の方がいつまでも心に残っています。それは仕事だけでは無く・・・(いろんな意味で失敗してきな~男と女の事(笑))そこから何を学び取るか・・・が大事なんです。
「失敗したくないから何もしない」では何も学べません。仕事でも遊びでも恋愛でも沢山失敗して大きくなって欲しいものです。
体当たりで玉砕とはなかなかのテンションですが、30過ぎの大人の体当たり攻撃は大量破壊兵器の使用と同等の慎重さが必要ですし、人は玉とは砕けません、どうぞゆるやかにね。
ある種の失敗はたくさんの人を傷つけたり死に至らしめたりと本当に取り返しのつかないことに繋がりますね。
それからすれば、個人的な失敗なぞかわいいものです。
それでも、失敗を避けていると、恐怖はどんどん大きくなるもののようです。
失敗続きの僕には、想像することしか出来ませんが(笑)。
tosiさんが教えている柔道もとても良いことです。
大事な事を身につけるには、理屈よりも反復練習ですし、大勢の人の見ているところで勝ったり負けたりするというのは、若者にとって非常に貴重な経験だと思います。
一方で、僕らの世代の自殺者も多いですね。
ここはひとつ原付ライダーズが希望へ向かって走る後ろ姿を見せないとですかね。