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吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

昔読んだ話

2006年02月23日 | 思うこと
昔、子供の頃読んだ話をふと思い出しました。
イソップの寓話だったと思うんですが、こんな話です。

 岩だらけの急流を、せとものの壷と銅の壷が流れていました。
 銅の壷がいいました。

 「せとものの壷さん、あなたが岩にぶつからないよう、私がそばに行って
  守ってあげましょう」

 せとものの壷がこたえました。

 「いいえ、どうか来ないでください。あなたが私にぶつかっても
  私は割れてしまうのです」

こんなことあったよなあ。

とても大事なひと、守りたいひと、でもそのひとは僕が近づくことで傷ついてしまう。
一生懸命になればなるほど、悲しいことになってしまう。
それでも、なかなか離れられない、なんてこと。

大切なひとが自分から離れて幸せになってゆくのを、笑って見送れるような男に僕は
なれただろうか。

「大切」でまた思い出したことが…。次はそれでいこう。

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