【青春時代に、影響を受けた拓郎さん、タクローの曲】
今どきの、洋食的なテクニックを使わず、持ち前の、魅力的なノドで歌う声には、
憧れました。
もう30年以上前のことですが、当時はPCもない時代。
情報を仕入れるのには、限りがありましたし、
ボイストレーナーなどという、職業もありませんでした。
ですが今と違い、歌番組もたくさんありましたし、
歌謡選手権などという、素人の全国規模のイベントもありました。
『どんな練習をしたら歌がうまくなるんかな~』
仲間と、切磋琢磨したもんです。
『おんなじ曲を、3年歌い続けたら、絶対優勝できるで~』
1年間は、練習期間
2年目は、場慣れ、大会に出てゆく。
3年目で大海に出てゆき、全国制覇。
これが仲間同士の、口癖でした。
大会に出ても、名前で呼ばれるのではなく、
『また、あいつが来てる、♪契りが、でとる』というふうに
(♪契り とは、五木ひろしさんの名曲です)
好きなジャンルの話をすると、長くなったり、脱線しますので、
話を本題に戻すと、高い声を出すときのコツを・・・
歌の肝心な部分、感情が高ぶる部分は、たいていメロディーが、
高い声で歌うように作られていますね。
歌でなくても、泣いたり笑ったり怒ったり叫んだり、
人間興奮すると、声が大きくなったり、トーンが、高くなりますよね。
激しい場合には、声がひっくり返ったりします。
ここなんです、声がヒックリカエル
人は、落ち着いて会話をしているときは、低音を使っています。
生まれてから、初めて会話をするようになるまでに、
まず、身近な、ご両親の声に影響を受けて
喉の使い方を覚えて、発声するようになります。
したがいまして、歌うための、喉使いは、ご存じありません。
歌うことに興味がない方は、このままで終わります。
それが、好きな歌い手に、影響を受けるようになります。
それが物まねであったり、完全コピーであったり。
またまた、脱線しかけてる。
話をまたまた、元に戻すと、
そうそう、高い声、出し方出し方?・・・
フォルテシモ 強く、大きく 声を前に出して・・・
もちろん これは、歌う時に、大変重要なことです。
しかし、歌に入る前の、トレーニングとは、別の問題です。
自分の場合は、いきなり歌うのではなく、カラオケ(元歌でも結構)に合わせて、
裏声(声をひっくり返す)で、歌詞を使わずに、レガートにハミングするのです。
なるべくなら、ロングトーンを意識してやります。
歌う前に、15分以上やって、喉を起こします。
もちろん、この後、同じようなことを、低音声でもやります。
10年も同じ曲を歌っていると、カラオケでも、いろんな楽しみ方をするようになります。
できれば、口を軽く閉じて、(口をピシャッと、閉じるのではなく、口の中にいっぱい水を含んだようにイメージして)
鼻から100パーセント息を流して声にします。フォルテシモではなく、
ピアニシモということに、注目です。
この練習は、もし喉に力が入っていれば、咳が出ますので、すぐ分かります。
慣れてきたら、口は開けるのですが、口からは声を出さずに、
見た目、口は開いていますが、鼻からのみ、声を出します。
注意点*ウ~~~~と聞こえれば、口から声が出ています。
ん~~~~~~と響くように・・
この練習で、ゴジラのように、口からだけ声を出していた習慣を、
口と鼻からも、声を出して響かせるということを、知り、学習できます。
プロ歌手が、まるで臭いをかぐような表情で歌うのも、
分かるような気がします。
一曲の中で、前半の低い部分は、1オクターブ上で、裏声でハミングします。
盛り上がりは、地声(胸声)で歌えるところも、裏声で辛抱します。
このことで、地声を使う時も、裏声と同じように、ノド力ではなく、
声を出すのではなく、息で鳴らす口笛のような感覚が、分かります。
このことは、あくまでも、声帯の訓練であったり、慣らし運転です。
その声で始めから終わりまで、歌ってください と言っているのではありません。
たとえば、遠くの山に向かって、『ヤッホー』といって、やまびこにするときの響かせ方、
『助けてー 火事だー』という時の声、
両方とも、大きく高い声を使います。
同じ歌でも、ジャンルがあります。歌い方も違えば、声の使い方も違います。
特に、伝統的な、歌唱技術の歌ではなくて、
歌謡曲、流行歌は、いろんなジャンルの発声のやり方を、駆使して、
日夜研究して、各自が工夫しているものと、思います。
喉を傷めては、元も子もありません。
ボイストレーニングは、必要ですが、すべてでは、ありません。
ケガを防ぐための一つの方法、と考えてみるのは、いかがでしょうか・・
逆もまた真なり