花守

四季の花はそれぞれやさしく咲きこころなごみます
折々に咲く花を守りこころかすめる思い出など綴ってみたいです

飛べないつばめも

2015年10月26日 08時53分02秒 | はな
ツバメは毎年同じ場所に巣をつくり雛が孵って恰好よく飛び交いやがてまた
次の土地に飛びたっていきます
その間傍目にはほんの短期間に感じますし一斉に飛び立って行くものと
思っていましたがなかには遅く生まれて成長が間に合わなくて次の土地に飛んで
行けない雛がいることをツバメの巣の家主さんから初めて聞きました
「じゃあ気候が寒くなったらその子つばめは生きられないのでは?」
「そうなんです」って!
「可哀そうだけどそれは運命」なんだそうです
はじめて知りました  
「悲しくて可哀そうです」ね

我が家にも可哀そうな秋海棠が小さく育っています
もう秋海棠は花が終わってむかごのような来年の種がいっぱいついているのにまだ
ほんのちいさな芽で可愛そうです勿論花も咲かせることはできませんし 
冬は越せないでしょう だけどそっとしておきます



ことしも何回も満開状態を繰り返して夢かとまがう優しさをみせてくれた
ねむの花です
いよいよこの花が最後でしょう かぼそくても精一杯咲いています



来春咲くアイリスが早くももう芽を出しています 大切に育てます



ありがとうございます

2015年10月25日 09時20分56秒 | 趣味
お祝の品を戴きました
茶道裏千家淡交会総本部からです
包みを開けてみましたら印傳屋の製品で可愛い手提げ袋でした
ありがとうございます
昨年暮れにもお菓子も盛れる立派な塗り物を戴き大切に致しております

私は数年前体調を崩してからは少しづつ足が遠のいて参りましたが
その分我が家で仲間と親しむことができ一生をこころさわやかに
過ごさせていただきますこと日々感謝でございます
長く生きて参りましたご褒美だと思っています
お祝の品大切に使わせていただきます


こだわった硯

2015年10月24日 08時42分43秒 | 趣味
茶道の研究会で月例会にはいろいろな当番が巡ってきます
私たちの班で七事式「茶カブキ之式」を担当した折のことです  
これまでながく私達の班をお世話して下さっている指導者の方を中心に当日の
茶カブキ担当者が決まり私はなぜか執筆者を受ける羽目になりました

茶カブキ之式は客が試み茶をいただきその後で本茶を喫み当てる七事式で
執筆者は文台、硯箱、奉書を持ち出して茶席内で必要事項を記録する役割です
担当者全員で事前に入念に準備をして臨みました

当日 水屋担当の方々にご挨拶をすませましたが私は気持ちが沈んでしまいました
と申しますのも準備された硯があまりにも小さすぎることに気付いたからです
私はいつも筆に十分な墨を含ませて書きますのでこれでは奉書にたくさん書きとめなければならないのに最後まで書けないのではないか心配になりました
そこで仲間の方が差し障りなく交渉をして下さって水屋当番さんも快く私の持参した硯と交換を許してくださいました

七事式は恙なく終了しましてふと硯を眺めますと墨はまだ多く残っていました
これならば小さい硯で事足りたかもしれないのにと思い
水屋の方がたの事前の準備などたくさんのご苦労に対して申し訳ない気持ちになりました
私のとり越し苦労から硯に大きな拘りを持ってしまった苦い体験です