わだつみの華

あなたの心という大海原を
心地よい風が渡っていきますように

(記事はリンクフリー)

言葉を超えた心(2)

2023-06-15 09:26:58 | 癒し
     (前日からの続き)
目は口ほどにものをいうということは、我々が
日常に経験していることであります。
こういうときには、我々は、言葉よりも、
直接に、相手の心にじかに、自分の心を
ぶつけてゆくことになるのです。

無言であっても、その無言であることが、
百万言をついやすよりも、その人の心を
あらわしているということです。

私ども、宗教にたずさわります者は、
こうした心、言葉を超えた人間の心
というものに敏感でなければなりません。

心というものを言葉でおおうことは
出来ません。
言葉を心でおおうことを、むしろ、
私たちは心がけるべきであります。

そして、自分の心と、人の心を大事にして、
ともに祈りの座につきながら、愛という、
人間の言葉を超えた神の心に、すなおに
溶け込んで参りましょう。
      昭和61年8月29日
         五井 昌久