毎日オーブが飛ぶし、見えない何かを捕らえている。

家には監視カメラを導入している。

24時間365日稼働している。

防犯上の措置なのだが、これが便利なのだ。

訪問者の会話から動きまで全て記録される。

なので、疾しい気持ちの訪問者は即帰るのだ。

動態センサー搭載なので動くものがあれば即記録される。

自分がその所を通っても記録される。

兎に角、動くものがあれば記録される訳だ。

すると、オーブが飛び回っても記録されるので、何か物理的な質量を持っている物体なのだろう。

しかし、最近は何も映っていないのに動態センサーが反応している。

記録を見てもオーブすら飛んでいない。

しかし、何彼に反応している。

目では見えないが物理的な質量を持っているものが動いているのだろう。

目には見えない何かが家の中を蠢いていることになる。

以前は科学で証明出来ない能力を使っていたが、今は辞めた。

あの能力は正しく使わないと自分に跳ね返ってくるし、かなりの負担を伴う。

わかる人にはわかると思う。

能力を封印してもう数年になる。

ヘタに能力を使わないほうが心身ともに楽なのだ。

自分にはそんな能力なんて無いと思う方もいるだろうが、知らずに使っていることを忘れてはいけない。

ここでは、詳しい事は書かない。

知らないなら知らないほうが人生良いこともあるのだから。